マッサンやで。
家でハイボールを作ると「なんか薄い」「炭酸がすぐ抜ける」「居酒屋やとあんなに美味いのに…」——心当たり、ないやろか。
実はあれ、ウイスキーを買い替えんでも、作り方だけでかなり変わる。高いボトルを買う前に、まず氷と炭酸の扱いを見直してみてほしい。グラスの中で「あれ、昨日と同じ角瓶よな?」ってなることあるで。
先に結論、大事なんはこの3つやで。
① まずは1:4から(ウイスキー1:炭酸水4)
② グラスも炭酸も、とにかくよう冷やす
③ 炭酸を入れたら、混ぜすぎない
これだけ守れば、家の一杯が急にバーの顔してくる。ほな、順番にいこか。

🧊 用意するもん
| 用意するもん | ポイント |
|---|---|
| ウイスキー | 最初は角瓶やデュワーズ ホワイトラベルなど、ハイボール映えする一本でOK |
| 強炭酸水 | キンキンに冷やしとく。泡の強さが命や(詳しくは後で) |
| 氷 | コンビニ・スーパーのかちわり氷(ロックアイス)推奨。大きくて溶けにくい |
| グラス | 細長いタンブラー。炭酸が抜けにくい形や |
| マドラー | 長いスプーンでも代用OK |
🥃 作り方|5つの手順
STEP 1|グラスに氷をぎっしり詰める
ケチらんと、グラスの縁まで山盛りや。氷が多いほど溶けにくうて、最後まで薄まらへん。
逆にスカスカやと、中身が冷える前に氷だけが働きすぎて溶けてまう。氷は多いほうが、むしろ長持ちするんやで。
STEP 2|マドラーで氷を回して、グラスを冷やす
カラカラ回して、グラスがしっかり冷えたらOK。ワイはだいたい20回くらいや。底に溜まった溶け水は捨てるで。この一手間が「ぬるいハイボール」との別れ道やねん。
STEP 3|ウイスキーを注いで、しっかり混ぜる
ここは遠慮なく混ぜてええ。ウイスキー自体をキンと冷やすのが目的や。氷が少し溶けて馴染むんも計算のうちやで。
STEP 4|冷えた炭酸水を、氷に当てんようにそっと注ぐ
グラスの縁から静かに。氷に直接当てると、せっかくの泡がそこで弾けてまう。分量はウイスキー1に対して炭酸水4が目安や。
STEP 5|マドラーで縦に1回、すっと持ち上げて完成
ぐるぐる回すんは厳禁や。底のウイスキーを持ち上げるイメージで1回だけ。
泡は元気モンやけど、ぐるぐる回されるんは苦手でな。混ぜすぎたら「ほな帰りますわ〜」て、そそくさと逃げていきよるで。
🗣️ マッサンの一言
この手順で作った一杯を初めて飲んだ夜、ワイは思わずグラスを二度見したで。家のハイボールが、急にバーの顔してきよる。
特にSTEP 2のグラス冷やし。地味〜な工程やのに、こいつが主役級の仕事するんや🥂
⚖️ 黄金比の話|1:4を基準に、気分で動かす
先に言うとくと、ハイボールに「この比率やないとアカン」は無いで。
サントリー公式が出しとる一般的なハイボールの作り方は「ウイスキー1:ソーダ3〜4」や。幅があるやろ。
ただし角ハイボールに限ると、サントリーははっきり「ウイスキーとソーダの黄金比1:4」と書いとる。お店に出す別格 角ハイボールの認定基準の1つやねん。
せやからワイのおすすめは、まず1:4で作ってみること。濃いと感じたら1:5、物足りんかったら1:3。ここから自分の黄金比を探したらええ。
| 比率 | 薄まる前の度数の目安 | 味わい | こんな時に |
|---|---|---|---|
| 1:3 | 約10% | 濃いめ。ウイスキーの顔がはっきり | 食後にじっくり味わう夜 |
| 1:4(王道) | 約8% | 香りと爽快さのバランス | 迷ったらこれ |
| 1:5 | 約6.7% | すっきり軽やか | 食事と合わせる時 |
※度数40%のウイスキー(角瓶など)を30ml使った場合の計算や。氷が溶けたら、飲んどる途中でもっと下がるで。
「1:3も1:4も、そんな変わらんやろ」と思うやろ。10%と8%で並べると、けっこうちゃうねんな。
目分量やと濃さがブレるから、慣れるまでは30ml(シングル)の計量カップやジガーを使うと安定するで。ウイスキー30mlなら炭酸水120mlで、ちょうどグラス1杯分や。
❌ 失敗あるある4つ|シャバシャバの正体はこれや
- ❌泡がすぐ消える:混ぜすぎ、または炭酸がぬるい。STEP 5は縦に1回だけ・炭酸は冷蔵庫でキンキンに
- ❌味が薄い・水っぽい:家の製氷皿の小さい氷はすぐ溶ける。かちわり氷に変えるだけで別もんになるで
- ❌なんかぬるい:グラスが常温のまま。STEP 2の冷やし工程を飛ばさんことや
- ❌炭酸を先に入れてもうた:後から入れたウイスキーが混ざらんで、ようけ混ぜたなる→泡が逃げる、の悪循環や。順番は必ずウイスキーが先やで
🗣️ マッサンの一言
ワイも昔は製氷皿の小さい氷で、シャバシャバの一杯を量産しとった。かちわり氷に変えた日、「今まで損しとったなあ」としみじみ思うたで。
氷は脇役やない。ハイボールの相方や。
💧 炭酸水はどれがええ?|マッサンはKUOS派や
ハイボールの爽快さの半分は炭酸水が担っとる。選ぶ基準はシンプルで、「強炭酸」表記のやつを、キンキンに冷やして使う。これだけや。
炭酸水は銘柄によって、泡の強さも口当たりもけっこうちゃう。「炭酸水なんか全部一緒ちゃうん?」と思うやろ。ワイも昔そう思とった。
でも横に並べて飲むと、こいつら意外と性格あるで。
ちなみにサントリーも、お店向けの「別格 角ハイボール」の認定基準に強炭酸を挙げとる。迷ったら強炭酸から試すんがオススメや。
ちなみにマッサンの家はKUOS(クオス)の強炭酸一択やで。泡が強うて、ハイボールがシャキッと立つ。
炭酸水の選び方と炭酸水メーカーの正直な比較は、ハイボールの炭酸水どうする?で詳しく書いとるから覗いてみてな。
🥃 どのウイスキーで作る?
最初の一本は、ハイボールにして輝くタイプから選ぶんがええで。
定番ならサントリー角瓶、蜂蜜系のデュワーズ ホワイトラベル。ちょっとええやつなら、青りんご香るグレングラント アルボラリスや。
「そもそも何から飲めばええか分からへん」いう人は、ウイスキー沼への道案内マップから歩き始めてな。ハイボールは、あの地図のSTEP 0やで。
🧊 変わり種|氷を1個も入れへん「神戸ハイボール」
ここまではぜんぶ氷ありの話やった。せやけど、氷を1個も入れへん作り方もあるねん。
「神戸ハイボール」って呼ばれとるやつや。氷が無いから最後まで薄まらへん。ワイもたまにやるで。
まず、いちばん多い誤解から
名前のせいで「神戸で生まれた飲み方」やと思われとる。ワイもそう思い込んどった。
けど、1918年に神戸で生まれたバー「サンボア」のオーナーバーテンダー・新谷尚人さんは、取材ではっきりこう言うてはる。
「昔は全国どこでもハイボールといえば氷なしだったんですよ。だから神戸発祥でもないし、『サンボア』発祥でもない。そこのところは誤解のないようにしてもらえたらと思います」
(イエノミスタイル「名店「神戸サンボア」に教わる極上の“氷なしハイボール”の作り方」より)
つまり、少なくとも新谷さんの話では、昔の日本は「ハイボール=氷なし」が普通やった。今の感覚とは順番が逆なんやな。
ついでに言うと、サントリー公式も「氷なしのハイボールもおススメ。よりウイスキーの旨み・甘みが愉しめます。グラス、ウイスキー、ソーダはしっかり冷やしておきましょう」と書いとる。変わり種やけど、邪道やないねん。
なんで昔は氷を入れんかったか。理由がまた渋い。
「昔、氷は新聞紙なんかにくるんで、木製の冷蔵庫の木箱の中身を冷やすためのものだったんですよ。地面に置くから土も付いているし。そんなものを入れる訳にはいかないでしょ? それに氷の値段も高かったしね」
(同上)
冷凍冷蔵庫が広まって氷が安うなったから、世間はだんだん氷を入れるようになった。ほんでサンボアは「従来のスタイルを踏襲して何も変えなかっただけです」やそうや。
100年、そこだけは変えへん。そのひとことが、いちばんかっこええと思わへん?
ほな「神戸」の名前はどこから来たんか。ここも聞いてびっくりした。戦後に神戸へ戻ってきたサンボアが、安いウイスキーを出す都合で店名を「コウベハイボール」に改名したんやて。
もともとは飲み方やのうて、店の名前やったわけやな。ちなみにその店は1990年に閉店しとる。
ほな、今みたいに飲み方の名前として広まったんは何でか。2022年の取材で新谷さんは、その数年前にサッポロがデュワーズ、サントリーがメーカーズマークを使った同じスタイルを「コウベハイボール」として売り出したことが、呼び名が広まるきっかけになったと話してはる。
サンボア流の作り方
新谷さんが教えてくれた作り方は、拍子抜けするほどシンプルや。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ウイスキー(サンボアはサントリー角瓶) | 60ml |
| 炭酸水(ウィルキンソン190ml瓶) | 1本 |
| レモンピール | 少々(爪くらいの大きさ) |
① 冷蔵庫を1℃に設定して、ウイスキーと炭酸水を冷やしとく。「1℃で冷やして、作る時の温度は4℃です」やそうや。
② ウイスキーは60ml。そう、いきなりダブルや。氷なしでこれやから、見た目以上に男前な一杯やで。
③ 190mlの瓶を垂直に立てて、勢いよく一気に入れる。ここが肝や。混ぜる工程が無い——落とす勢いで勝手に混ざるようになっとる。
④ レモンピールを、グラスの15cm斜め上からツイストする。「レモンピールは香り付け程度です」とのことやで。
比率にするとだいたい1:3。上で書いた黄金比1:4より、ちょっと濃いめの設計やな。
家でやるときの、ワイのやり方
ワイは④のレモンは入れへん。素のまま派やからな。そのかわり、冷やすとこだけは真面目にやる。
ウイスキーのボトルごと、炭酸も、グラスも、まとめて冷やしとく。
ほんで最大のコツは、早よ飲むこと。氷が無いから、ぬるなったらそこで試合終了やねん。新谷さんも「ぬるくならないうちに早く飲む」と言うてはる。
昔は「10分でハイボール1杯飲めないとサンボアの常連じゃない」なんて言われとったそうや。急かされとるみたいで、なんやおもろいな。
いつもの1:4とは、ほんまに別の飲みもんになるで。氷が溶けへんから、最後のひと口が最初と同じ濃さで来る。あの感じは一回味わってみてほしいわ。
※作り方と発言の引用は、イエノミスタイル「名店「神戸サンボア」に教わる極上の“氷なしハイボール”の作り方」(2022年12月29日時点の情報)から。
※お店の情報は変わることがあるから、行くときはサンボア公式サイトで確認してな。
❓ よくある質問
Q1. レモンは入れたほうがええん?
A. マッサンは素のまま派や。まずは何も足さんと、ウイスキー自身の香りを味わうてみてほしい。物足りんかったら、足すんやのうて比率を1:3に濃くしてみるんが先やで。
Q2. 冷凍庫でグラスを冷やしとくのはアリ?
A. アリや。キンキンのグラスで作る一杯は格別やで。ただ薄いグラスは急な温度差に弱いから、丈夫なタンブラーでな。
Q3. ジョッキで作ってもええ?
A. もちろんええで。サントリーがお店に出す「別格 角ハイボール」の認定基準にも「ジョッキは冷やす」が入っとるくらいや。角ハイとジョッキは、もう制服みたいなもんやな。
グラスの形より、しっかり冷やす・炭酸を静かに注ぐ・混ぜすぎへん。この3つのほうがずっと大事やで。
Q4. なんで混ぜすぎたらあかんの?
A. 炭酸の泡は、一回逃げたら二度と戻ってきいひんからや。しかも泡は爽快さだけやのうて、弾けるときにウイスキーの香りを鼻まで運ぶ仕事もしとる。せやから最後は縦に1回だけ、やさしくな。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法 比較|5大通販ショップの賢い選び方(武川・MALKS・Amazon・楽天・Yahoo!の徹底比較)
🎁 まとめ|3つのコツさえ守れば、家がバーになる
もう一回だけおさらいや。
① まずは1:4から(濃いめ好きは1:3、軽めなら1:5)
② グラスは氷で、炭酸は冷蔵庫で、しっかり冷やす(氷はかちわり氷で)
③ 炭酸を注いだら、縦に1回だけ(混ぜすぎ厳禁)
道具も材料も、特別なもんはいらへん。今夜からできるで。
よう冷えた一杯の最初のひと口で「今日はもう勝ちでええな」と思えたら、それが正解や。
🗣️ マッサンの一言
ハイボールなんて、材料はウイスキーと炭酸と氷だけや。
せやのに、ちょっと作り方を変えただけで「昨日まで何しててん、ワイ」ってなる。
まず今夜は1:4。そこから濃くするんも薄くするんも自由やで。自分の黄金比は、自分の舌に決めてもらお。
ほな、よう冷えたグラスで乾杯や🥃


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