ベンロマック12年を予習レビュー|シェリー樽100%の新定番

ベンロマック12年のキービジュアル。赤い背景にボトルと「INTRODUCING BENROMACH 12 YEARS OLD」の文字 シングルモルト
ベンロマック12年(画像出典:PR TIMES/ジャパンインポートシステム)

スペイサイドのウイスキーやのに、ほんのり煙る。それがベンロマックや。

その蒸溜所から、新しい定番「ベンロマック12年」が出たで。ファーストフィルのシェリー樽100%で12年、46%、冷却ろ過なしで瓶詰め。目安小売価格は税込8,030円や。

※ファーストフィル=シェリーやバーボンを抜いたあとの樽を、そのウイスキーの熟成に初めて使うこと。樽の風味が出やすいのが特徴や。詳しくは用語辞典で。

本国スコットランドと同じ2026年9月3日に発表されて、9月7日(月)から全国の酒販店へ順次出荷が始まっとる。

※これは公式情報をもとにした予習レビューやで。

ベンロマック12年のキービジュアル。赤い背景にボトルと「INTRODUCING BENROMACH 12 YEARS OLD」の文字
ベンロマック12年(画像出典:PR TIMES)

【結論】この一本の見どころ

  • スペイサイドのベンロマック蒸溜所から出た新しい定番。15年・21年と並ぶ看板シリーズ「シグネチャーレンジ」の一本
  • 熟成はファーストフィルのシェリー樽100%。10年と15年は、シェリー樽とバーボン樽の組み合わせ
  • 46%・ノンチルフィルタード(※冷却ろ過をせえへん仕立て)。10年・15年は43%
  • 公式ノートはシナモンロール、フルーツケーキ、ラズベリー。そこに黒コショウと穏やかなスモーク
  • 目安小売価格は税込8,030円。最初の出荷は数量限定
ベンロマック12年

ベンロマック12年(700ml・46%)

目安小売価格:8,030円(税込)/2026年9月7日から順次出荷

基本情報

商品名 ベンロマック12年(Benromach 12 Years Old)
蒸溜所 ベンロマック蒸溜所(スコットランド・スペイサイド。ラベルの所在地はFORRES=フォレス)
種類 スペイサイド シングルモルト スコッチウイスキー
熟成年数 12年
熟成樽 ファーストフィルシェリー樽100%
容量・度数 700ml・46%
冷却ろ過 しない(ノンチルフィルタード
着色 しない(ナチュラルカラー)
目安小売価格 8,030円(税込)
発売 2026年9月7日(月)から全国の酒販店へ順次出荷(数量限定)
シリーズ シグネチャーレンジ(15年・21年と並ぶ定番)
輸入元 ジャパンインポートシステム

ベンロマックってどんな蒸溜所?

創業は1898年。スコットランドのフォレスの町にある蒸溜所や。

ここは一度止まっとった蒸溜所でもある。1993年にゴードン&マクファイル社が買い取って、5年かけて丁寧に建て直し、1998年にふたたび動き出したんや。

ゴードン&マクファイル社は、インディペンデント・ボトラーとして130年以上の歴史を持つ会社。アーカート家が営む家族経営で、12年のラベルには4代目スチュアート・アーカートさんのサインがあしらわれとる。

※インディペンデント・ボトラー=よその蒸溜所から樽を買うて、自分とこで瓶詰めして売る会社のこと。詳しくは用語辞典で。

この蔵がずっと目指しとるんが、失われたスペイサイドの煙を取り戻すことやねん。

いまのスペイサイドは、軽やかでフルーティ、煙はほとんど無いのが相場やろ。けど昔は、麦芽を乾かす燃料にピートを焚いとったから、スペイサイドの酒にもうっすら煙が乗っとった。ベンロマックは1960年代より前のスペイサイドにならって、麦芽を軽くピートで燻しとるんや。

ベンロマックは、シグネチャーレンジの麦芽のフェノール値を平均10〜12ppmとしとる。スモーキーの記事の目盛りで見たら、控えめな側の数字やな。

※ppm(フェノール値)=麦芽に染みた煙の成分の濃さ。数字が大きいほど煙が強い目安や。詳しくは用語辞典で。

造り手は、片手で数えられる人数のディスティラー(蒸溜の職人)。昔ながらのモルトミル(麦芽を挽く機械)「ボビーミル」で麦芽を挽いて、樽詰めもぜんぶ手作業や。手仕事の話に、ワイは弱いねん。

12年は、10年・15年とどこがちがうん?

これまでのベンロマックの定番の顔は、10年・15年・21年。ベンロマックは10年を「入門にぴったりの一本」、15年を「いちばん賞を獲っとる『クラシック』」と紹介しとる。

そこへ12年が加わった。3本を並べるとこうなる。

項目 10年 12年(今回) 15年
度数 43% 46% 43%
熟成樽 ファーストフィルのシェリー樽とバーボン樽 ファーストフィルのシェリー樽100% ファーストフィルのシェリー樽とバーボン樽
ネットの実勢(2026年9月11日) 約4,800〜5,800円 約6,800〜8,000円 約12,000〜14,300円

横に読んだら、12年は年数だけやのうて、樽と度数も10年・15年とちがうのが分かるやろ。

46%にしたわけは、蒸溜所マネージャーのマード・マッケンジーさんが「このウイスキー本来の個性や質感、風味をより豊かに表現する」ためと話しとる。

ここから先は、ワイの妄想やけどな。

ワイには12年が、10年と15年のあいだに一段増えたというより、そこから横へ枝分かれした一本に見えるねん。「ベンロマックのシェリーの顔を、もっと前に出したらどうなる?」——そんな方向へ伸びた枝なんちゃうか。

🍷 予習テイスティング

木のテーブルに置かれたベンロマック12年のボトルと、琥珀色のウイスキーが入ったテイスティンググラス
木のテーブルにベンロマック12年(画像出典:PR TIMES)

👃 香り

📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)

シナモンロール、煮込んだレーズン、バタースコッチ、シトラス、ココア。

🗣️ マッサンの予想

いきなりシナモンロールから来るんがええな。朝のパン屋さんの前を通ったときの、あの甘い匂いや。そこへ煮込んだレーズンとバタースコッチが重なって、グラスの上は焼き菓子の湯気でいっぱいになりそうや。シトラスとココアで、甘いだけでは終わらせへんと予想するで。

👅 味わい

📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)

リッチなフルーツケーキに、鮮やかなラズベリーとオレンジ。続いて粗挽き黒コショウと穏やかなスモーク。

🗣️ マッサンの予想

最初に来るのは、ずっしり詰まったフルーツケーキの甘さやと思う。そこへラズベリーとオレンジが、ぱっと明るい酸味で割って入ってくる流れやろな。後半は黒コショウのピリッとした刺激と、かすかな煙。度数が高めな分、押し出しもしっかりめやと思うねんな。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)

スパイシーで、ブラックカラントの余韻に、ほのかなメントールとスモークが続きます。

🗣️ マッサンの予想

ブラックカラント(カシス)の甘酸っぱさが残って、最後にメントールがすうっと抜けていく。煙は主役やのうて、最後にふっと香る隠し味くらいで締めるんちゃうかな。

🗣️ マッサンの一言

公式ノートを並べたら、ほぼ喫茶店のケーキのショーケースやんか。その上に黒コショウと煙がひとつまみ乗る、っちゅうのがベンロマックらしいとこやと思うねん。甘いもん好きとスモーキー好きが、同じテーブルで乾杯できる一本になりそうやで。

ええとこと、気になるとこ

✅ メリット

  • 目安小売8,030円、実売は6,000円台後半から:グレンドロナック12年やグレンファークラス12年と、ほぼ同じ値段帯で選べる
  • 甘いだけやと物足りん人に:公式ノートは、果実の甘さの横に黒コショウと穏やかなスモークまで並ぶ。スペイサイドで煙を守ってきた蔵ならではや
  • これからの定番:看板シリーズの顔ぶれに入った一本。一回きりで消える限定品やない

❌ デメリット

  • 最初の出荷は数量限定:定番やけど、9月7日からの出荷は数量限定。出始めは店に並ぶ数が少ないかもしれん
  • 名前のよう似た12年がある:「ベンロマック 12年」で探すと、「アンピーテッド」や「カスクストレングス」が付いた別の12年も出てくる(見分け方は下のQ2)
  • アイラみたいな煙を期待する一本やない:ベンロマックの煙は、前へ出るというより甘さの後ろにおるタイプや
  • 10年より2,000〜3,000円ほど高い:ネットの実勢で10年は約4,800〜5,800円。ベンロマックの煙を知る入口なら、10年もある

🗣️ マッサンの一言

煙は控えめ、と書いたけど、ワイはここがベンロマックのええとこやと思とる。アイラの煙がどーんと来る夜もええけど、甘いもんの横で煙がそっと香る夜も、なかなかええもんやで。焚き火から少し離れた椅子で飲む一杯、みたいな距離感や。そういう日のために、棚に置いときたなるで。

ほかのシェリー樽12年とくらべる

銘柄 度数 価格の目安(700ml)
ベンロマック12年(今回) 46% ファーストフィルのシェリー樽100% ほのか(麦芽を軽く燻す) 約6,800〜8,000円
グレンドロナック12年 43% PXオロロソのシェリー樽100% ほぼなし 約6,000〜8,000円
グレンファークラス12年 43% オロロソシェリー樽100% 目立たへん 約5,500〜7,500円

3本ともシェリー樽100%の12年で、値段もだいたい同じ帯。そのなかで煙が入っとるのはベンロマックで、度数もいちばん高い46%や。

シェリーの甘さを思いっきり浴びたいならグレンドロナック、穏やかに入りたいならグレンファークラス。甘さの横に煙もほしいなら、ベンロマックっちゅう選び方になりそうやな。

おすすめの飲み方

ワイなら、まずは常温のストレートで。シナモンロールやフルーツケーキの香りを、そのまま嗅いでみたいからな。

46%あるから、そのあと数滴だけ水を落としてみるのもええと思う。加水で香りの見え方が変わるかどうか、1杯で2回楽しめるで。

💰 ベンロマック12年の最安値をチェック

価格は時期で変動。購入前に必ず複数サイト比較を。

どこで買えるん?

目安小売価格 8,030円(税込)
出荷 2026年9月7日(月)から全国の酒販店へ順次(数量限定)
ネットの実勢 約6,800〜8,000円(2026年9月11日確認)
問い合わせ 近くの酒販店へ(輸入元:ジャパンインポートシステム)

出荷は始まったばかりで、ネットで扱う店はまだ少なめや。近所の酒屋さんに「ベンロマックの新しい12年、入る?」と聞いてみるのも手やで。

🥃 ウイスキー専門店でも探す

品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)

📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方(武川・MALKS・Amazon・楽天・Yahoo!の徹底比較)

まとめ

ベンロマック12年は、ほんのり煙るスペイサイドの蔵が、ファーストフィルのシェリー樽100%で12年寝かせた新しい定番や。

46%・ノンチルで、目安小売価格は税込8,030円。公式ノートは、焼き菓子と赤い果実に黒コショウ、そしてひと筋の煙。

シェリー樽とバーボン樽で組んできた10年・15年の横に、シェリー樽100%の12年。ベンロマックの選び方が、ひとつ増えたっちゅうことやな。

🗣️ マッサンの一言

建て直してから30年近く、ほのかな煙を追いかけてきた蔵が「長年構想してきた一本」として出してきたんが、この12年や。こういう話を知ってしまうと、栓を開ける日のことばっかり考えてまうねん。シェリーの甘さの奥から、あの煙がどう顔を出すんか。秋の夜が楽しみになる一本やな。🥃

🥃 ベンロマック12年を手に入れる

シェリー樽100%で出た、煙るスペイサイドの新定番。

よくある質問

Q1. 10年と12年、どっちを選んだらええ?

蔵の味をまず知りたいなら10年、シェリー樽の味を狙うなら12年や。10年はバーボン樽も使うて43%、12年はシェリー樽100%で46%やで。

Q2. 「ベンロマック 12年」で探したら、ちがうのも出てきたで?

出てくるで。2026年9月11日の時点で、通販には名前に「アンピーテッド シェリーカスク」「カスクストレングス」が付いた12年も並んどった。カスクストレングスのほうは58.9%や59.1%と度数が高いから、度数でも見分けられる。

今回のは、名前に何も付かん「ベンロマック 12年」で、700ml・46%。ラベルの赤い帯には「EXCLUSIVELY SHERRY CASK MATURED」と入っとる。

Q3. 10年は無くなるん?

いまのところ、無くなる心配はせんでよさそうや。ゴードン&マクファイル社のスチュアート・アーカートさんが「10年のファンは心配いらん。これからも手に入る」と話しとるし、輸入元ジャパンインポートシステムのページにも10年は並んどる(2026年9月11日時点)。

12年は10年の後継というより、シェリー樽100%・46%という別の持ち味を足した新定番、と考えるほうが分かりやすいな。

公式情報・参考リンク

📰 ベンロマック・ジャパンインポートシステムの発表

※この記事の写真は画像出典:PR TIMES(株式会社ジャパンインポートシステム)。
価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。

ppm(フェノール値)…スモーキーさの強さを表す数字。数字が大きいほど煙の主張が強い目安になる。

カスクストレングス…樽から出したまま、加水でうすめてへん高い度数のボトルのこと。香りも味も力強い。

ノンチルフィルタード…冷やして白濁のもとになる成分を濾す工程をあえてせん造り。その成分が残りやすいから、冷やしたり加水したりすると白う濁ることがある。傷んだんやないで。味に厚みが出るともよう言われとる。

シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。

オロロソ(シェリー樽)…酸化熟成でつくる辛口のシェリー。この樽で寝かせたウイスキーに、ドライフルーツ・ナッツ・黒糖みたいなコクのある風味が移るで。

PX(ペドロヒメネス)…シェリーで一番甘いタイプ。この樽で仕上げたウイスキーには、レーズンや黒蜜みたいな濃厚な甘い香味が出ることが多い。

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