同じ蒸溜所から出た、どっちも50ppm超のシングルモルト。それを違うシェリー樽で見たら、どこまで顔が変わるんか。六甲山蒸溜所 シングルモルト PXシェリー No.18&19は、それを確かめられる一本や。
※これは公式情報をもとにした予習レビューやで。
【結論】こんな人におすすめ
- ✅煙と、濃い甘さがぶつかるウイスキーが好きな人
- ✅PXシェリー樽のレーズンみたいな甘みに弱い人
- ✅オロロソ版と並べて、2本のちがいを見てみたい人
- ✅熟成に使うた樽材のマドラーという、変わった付属品に惹かれる人
おだやかな一本を探しとるなら、この設計は濃すぎるかもしれん。そのときは水楢5年のほうが素直やで。
基本情報
| 商品名 | 六甲山蒸溜所 シングルモルト PXシェリー No.18&19 |
| 種類 | シングルモルト |
| 麦芽 | フェノール値50ppm超のハイピートモルト |
| 樽 | アメリカンホワイトオーク製のPXシェリーファーストフィル樽(Cask No.18&19) |
| 熟成期間 | 37か月 |
| 度数・容量 | 42度・500ml |
| 本数 | 1,224本限定 |
| 値段 | 22,000円 |
| 付属品 | 熟成に使うた樽材でこしらえたマドラー・小冊子 |
オロロソと、どこがちがう?
六甲山蒸溜所には、オロロソとこのPXという、2本のシェリー系シングルモルトがある。
2本とも麦芽はフェノール値50ppm超で、度数も容量も同じ42度・500ml。ほな何がちがうんか——樽や。
| PXシェリー(この記事) | オロロソ | |
|---|---|---|
| 樽の木 | アメリカンホワイトオーク | フレンチオーク |
| シェリーの種類 | PX(ペドロヒメネス)=いちばん甘い | オロロソ=辛口タイプ |
| 樽の使用歴 | ファーストフィル | ファーストフィル |
| 麦芽 | フェノール値50ppm超 | フェノール値50ppm超 |
| 熟成期間 | 37か月 | 46か月 |
| 度数・容量 | 42度・500ml | 42度・500ml |
| 本数 | 1,224本 | 668本 |
| 値段 | 22,000円 | 29,700円 |
| 付属品 | 樽材のマドラー・小冊子 | — |
見てのとおり、樽の木がちがう。そして入っとったシェリーの種類もちがう。
PXはペドロ・ヒメネスの略で、シェリーの中でいちばん甘いタイプや。このボトルの公式ノートでも「PXシェリー由来の濃厚な甘み」が何度も前に出てくる。一方のオロロソは辛口タイプで、公式ノートに出とるんはドライフルーツとシェリーのコクやな。
木のほうもちがう。アメリカンホワイトオークとフレンチオークや。せやけど、実際の香味のどこが木の差なんかまでは、この2本だけでは切り分けられへんけどな。
つまりこの2本は、どっちも50ppm超の麦芽に、ちがう甘さと、ちがう木を重ねた兄弟やねん。50ppm超、42度・500mlという共通点を持ちながら、樽材・シェリー・熟成期間がちがう。並べて見るだけでもおもろいやろ。
予習テイスティング
六甲山蒸溜所が案内しとる味の方向と、そこからワイが思い描いとることを並べるで。
👃 香り
📕 公式テイスティング(六甲山蒸溜所)
力強いスモーク、PXシェリー由来の濃厚な甘み、樽香。
🗣️ マッサンの予想
力強いスモークと濃厚な甘みが、どっちも香りに並んどる。
煙と甘さがどんなバランスで立つんか、かなり気になるで。PXシェリー由来の甘みが、煙の向こうからどう出てくるか——そこを想像しとる。
👅 味わい
📕 公式テイスティング(六甲山蒸溜所)
骨太なピート、PXシェリー由来の濃厚な甘み、深く奥行きのある味わい。
🗣️ マッサンの予想
香りと同じ顔ぶれが、味でももういっぺん出てくる。骨太なピートと濃厚な甘みや。
37か月という若さが、骨太なピートとPX樽の甘さの中でどう見えるんか。そこが気になるで。煙と甘さがまっすぐぶつかる、分かりやすい濃さやと予想しとる。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング(六甲山蒸溜所)
スモーキーな余韻の中に、濃厚な甘みと樽のニュアンスが長く続く。
🗣️ マッサンの予想
煙が残って、その中に甘さが溶けとる余韻や。
オロロソのほうが「静かな余熱」やったんに対して、こっちは「長く続く」。同じ蒸溜所でも、置いてある言葉がちゃんとちがう。そこがおもろいとこやな。
🗣️ マッサンの一言
ワイは煙が好きで、濃い甘さにも弱い。つまりPX樽×ヘビーピートは、ワイの好みのど真ん中を通っとる組み合わせやねん。
オロロソとPX、どっちが好みか自分でも分からん。せやからこそ、2本並べて確かめてみたなるやろ?🥃
樽材のマドラーが付いてくる
このボトルには、ちょっと変わった付属品が付く。熟成に使うた樽材でこしらえたマドラーや。小冊子も一緒に入っとる。
自分が飲んどるウイスキーを、37か月のあいだ抱えとった木。その木を削ったマドラーで、グラスをくるっと回す。
その酒を育てた樽材でグラスを回す。味そのもの以上に、物語まで手元に残る付属品やな。
飲み終わったあとも残る。ボトルが空いても、樽の記憶が手元に残るわけや。
22,000円・500mlをどう見る?
500ml・22,000円。オロロソ(29,700円)より7,700円安いけど、それでも気軽な値段やないな。
熟成は37か月。年にしたら3年1か月で、オロロソよりさらに若い。この数字を見て高いと感じる人がおるのは自然やと思う。あとは、この樽と煙の組み合わせにどこまで惹かれるかやな。
払うんは、ファーストフィルのPXシェリー樽と50ppm超の煙という設計、そして六甲山蒸溜所が自分の原酒で組んだ味に対してや。
本数はPXが1,224本、オロロソが668本や。
メリット
✅ メリット
- ✅煙と濃い甘さが真正面からぶつかる:50ppm超のハイピートモルト×PXシェリーのファーストフィル樽や
- ✅オロロソと飲み比べられる:どっちも50ppm超・42度・500ml。ちがうんは樽材とシェリーの種類、そして熟成の長さ(46か月と37か月)や
- ✅樽材のマドラーが付く:37か月の熟成に使われた樽材が、マドラーになって手元に残る
- ✅オロロソより7,700円低い:値段だけで比べるとPXのほうが7,700円低い。本数はPXが1,224本、オロロソが668本や
デメリット
❌ デメリット
- ❌37か月は若い:長い熟成年数そのものを求める人には向かへん。熟成は37か月や
- ❌500mlで22,000円:量で割ると高い。設計に納得できるかどうかで決まる
- ❌煙も甘さも濃い方向:公式ノートには「力強いスモーク」「濃厚な甘み」が並ぶ。軽い方向の言葉を探しとる人は、別の一本も比べてみてな
🗣️ マッサンの一言
どっちも50ppm超で、片方はオロロソ、片方はPX。ワイには「この2本、並べたらどう見える?」って聞かれとるみたいに見えるねん。
その問いに答えるには、両方飲むしかないやんか。うまいことやられたなぁ。🥃
飲むならこうしたい
ワイならまずストレートや。42度を、そのまま一口。煙が先か、甘さが先か——そこを確かめるのが1杯目やな。
次に少量だけ加水。PXの甘さと煙のバランスがどう動くか、そこを追いかけてみたいところやな。
付属のマドラーで、グラスをゆっくり回してみてほしい。37か月このウイスキーを抱えとった木や。それだけで1杯の時間が変わるで。
ロックはそのあとやな。まずは常温で、煙と甘さの重なりを見にいきたい。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|50ppm超の麦芽に、いちばん甘いシェリーを重ねた
六甲山蒸溜所 シングルモルト PXシェリー No.18&19 は、フェノール値50ppm超のハイピートモルトを、アメリカンホワイトオーク製PXシェリーのファーストフィル樽で37か月寝かせた一本や。42度・500ml・22,000円、1,224本限定。
シェリーの中でいちばん甘いPXと、強い煙。そこに樽材のマドラーまで付いてくる。
オロロソと並べたら、樽と熟成の長さのちがいが浮かんでくる。同じ蒸溜所が出した2本で、そんな飲み比べができるんは贅沢な話やで。
🗣️ マッサンの一言
煙の奥から、PXシェリー由来の濃厚な甘みがとろっと出てくる。それを、その酒を育てた樽材のマドラーで回しながら飲む。——想像しただけで、ええ夜になりそうやと思わへん?🥃
🥃 六甲山蒸溜所 シングルモルト PXシェリー No.18&19を手に入れる
50ppmの煙に、いちばん甘いシェリーを重ねた1,224本。
よくある質問
Q. PXシェリーって、オロロソと何がちがうん?
どっちもシェリーの種類の名前や。PX(ペドロ・ヒメネス)はシェリーの中でいちばん甘いタイプ。公式ノートでもPXは「濃厚な甘み」を何度も前へ出しとる。オロロソは辛口タイプで、公式ノートではドライフルーツとシェリーのコクや。濃厚な甘みの言葉に惹かれるならPXやで。
Q. オロロソとPX、どっちを先に買う?
公式ノートで見るなら、PXは「濃厚な甘み」を何度も前へ出しとって、オロロソはドライフルーツとシェリーのコク。濃厚な甘みの言葉に惹かれるならPXやな。値段はPXのほうが7,700円安うて、本数も倍近いから、先に手に取るならこっちのほうが現実的やで。
Q. 37か月熟成で22,000円は高ない?
37か月・500mlで22,000円。この数字を見て高いと感じる人がおるのは自然や。判断材料になるんは、50ppm超のハイピートモルトとPXのファーストフィル樽、その組み合わせに自分が惹かれるかやな。
公式情報・参考リンク
📰 六甲山蒸溜所の公式情報
- 六甲山蒸溜所 公式サイト(商品紹介・蒸溜所・見学)
- 六甲山蒸溜所 公式オンラインショップ(値段・テイスティングノート)
※値段・スペックは変わることがあるで。最新情報は公式オンラインショップで確かめてな。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。
ppm(フェノール値)…スモーキーさの強さを表す数字。数字が大きいほど煙の主張が強い目安になる。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。
オロロソ(シェリー樽)…酸化熟成でつくる辛口のシェリー。この樽で寝かせたウイスキーに、ドライフルーツ・ナッツ・黒糖みたいなコクのある風味が移るで。
PX(ペドロヒメネス)…シェリーで一番甘いタイプ。この樽で仕上げたウイスキーには、レーズンや黒蜜みたいな濃厚な甘い香味が出ることが多い。
オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。
アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。

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