🥃 リカマン ウイスキーメッセ in KYOTO 2026
2026年8月22日(土)・みやこめっせ 第三展示場
第1部(10:00〜13:30)に行ってきたで
ウイスキーのイベントって、行ったことある?
ワイは今回が初参加やってん。京都のみやこめっせでやっとる「リカマン ウイスキーメッセ in KYOTO」や。前売り4,500円で、3時間半飲み放題……いや、飲み比べ放題やな。
結果から言うと、3時間半で62銘柄を試飲した。
けどな。帰り道で一番思い出しとったんは、その本数やなかってん。
🎯 行ってみて分かった、ここのほんまの価値
① 蒸溜所の人と、直接しゃべれる
作っとる本人がブースに立っとることがある。聞けば直接教えてくれる。公式サイトには載ってへんような話まで出てくる。
② 普段やったら手が出ん1本を、気軽に試せる
1杯は5〜10mlほど。せやから「これ、好みちゃうかもなぁ」と思とったやつにも手が伸びる。そこで新しい発見がある。
この2つや。ほんまに、これに尽きる。
こんな人に読んでほしい
- ✅ウイスキーは好きやけど、イベントは行ったことない人
- ✅いろんなウイスキーを飲んでみたい人
- ✅作り手の話を直接聞いてみたい人
- ✅来年のウイスキーメッセに行こうか迷っとる人
1杯5〜10ml|少量やから、知らん一本にも手を出せる
まず、ここが分かってへんとイベントの良さが伝わらへんと思う。
1杯が、ほんのちょこっとやねん。
有料試飲は1杯10mlと決まっとる。無料のブースは注ぐ人まかせやから量に幅があって、体感では5〜10mlくらいやった。
しかもな、「ちょっとだけください」て頼んだら、3mlくらいにしてくれるブースもある。
つまり量は自分で決められるっちゅうことや。少なめにしといたら、その分だけほかの銘柄に手が回る。
バーで30mlのシングルを出す店やったら、その3分の1から、少なけりゃ10分の1。想像してみてほしい、ほんまにちょこっとやで。
この「ちょこっと」が、めちゃくちゃ効く。普段ならボトルで買う勇気が出ん一本にも、手が伸びるようになるからや。
ただし、ちょこっとも積み重なったら普通に酒量は増える。ワイみたいに本数を追いかけるイベントやないで。気になった1本にじっくり向き合うほうが、たぶん正解や。
後半しんどなってきたら、遠慮せんと「少なめでお願いします」て言うたらええ。嫌な顔されることは、まずないで。
写真の右端に「有料試飲 1,000円」の札が見えるやろ? あれは54,000円のシングルカスクのぶんや。
で、ここが大事なとこ。札が付いてへんやつは無料やねん。
手前に並んどる値札を見てみ。18年が税込24,000円。カスクストレングスのヘザーが13,200円。ふだんやったら「うーん、どうしよかな」で棚に戻すやつやんか。
それがタダで試せる。しかも一番高い54,000円のシングルカスクでも1,000円や。一度飲んでみたかった人、買うかどうか迷っとる人には嬉しい設定やな。
これは三郎丸蒸留所のメニューや。よう見てほしい。
青い「無料」の札が4種類ある。三郎丸Ⅴ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷ、全部48%のシングルモルトやで。それが無料。
で、赤い「400円」が2種類。こっちは同じⅦとⅧのカスクストレングス版(59%)や。
つまり「まず無料版で方向性を確かめて、気に入ったら400円で濃いほうにいく」っちゅう遊び方ができる。ようできとるわ。
缶ハイボールを1本200円から売っとるブースもある。ここは神戸の六甲山蒸溜所。
ストレートで飲むのに疲れたとき、こういうのを挟むとまたリフレッシュできるで!笑
知らん味に出会えた|「合うわけないやろ」がひっくり返った話
この量の何がええって、失敗を怖がらんでええことやねん。
ボトルで1万円やと「好みちゃうかったらどうしよ」て考えてまう。ひと口ぶんやったら、そんなん考えんと手が伸びる。
で、そこで出会うわけや。知らん味に。
①「ビールの味がウイスキーに合うわけないやろ」
嘉之助蒸溜所のIPA CASK FINISHっちゅうやつがあってな。2種のダブルIPA樽で、ウイスキーを後熟させとる。ダブルIPAっちゅうのは、普通のIPAよりホップをぎょうさん使うた濃いビールのことや。
正直、ブースの前で身構えた。ビールの苦味とウイスキーが、ケンカせんわけないやろと思とったんや。
一口飲んで、完全にひっくり返された。
ホップの苦味とはちみつの甘さが同じ方向を向いとる。余韻はIPAビールそのものやのに、ビールみたいな重たさがない。スッキリした後味だけが残る。
これ、ちょこっとだけ試せる場やなかったら、一生飲んでへんかったと思うで。詳しくは嘉之助 IPA CASK FINISHのレビューに書いとる。
②「シェリー樽=重い」も、思い込みやった
台湾のカバランにトリプルシェリーカスクちゅうのがある。シェリー樽3種類を使うと聞いて、そら重いやろなと。
飲んだら渋みのないブドウやった。マスカットみたいな甘さが、最後までずっとおる。ドライフルーツの濃さやのうて、房から摘んだままの果実の甘さやねん。
シェリー=重い、という思い込みが1杯で溶けた。こっちもカバラン トリプルシェリーカスクのレビューにまとめとる。
いちばんの収穫|蒸溜所の人と話せること
ここからが本題や。
ブースに立っとるんは、販売員さんだけやない。実際に造っとる人が立っとることがあるねん。
嘉之助蒸溜所のブースで、ブレンダーの芹川直子さんに話を聞きながら飲ませてもろた。嘉之助蒸溜所でブレンダー/品質管理チーフを務めとる方や。
これ、見てほしい。ラベルが手書きやろ?
市販されてへん、ブレンド前の原酒や。カスクサンプルっちゅうて、樽の中の原酒を抜き出したサンプルや。
この日、クリームシェリー樽の原酒2種類と、オロロソシェリー樽の原酒を飲ませてもろた。
どれもアルコール感がまったくない。61%も62%もあるのに、刺さらへんねん。マイルドで、優しい甘さだけがある。
「この原酒がベースになっとるんか」と分かった瞬間、製品の飲み口の柔らかさが腑に落ちた。こんな体験、普通できへんで!
しかも、ここでしか聞けん話が出てくる
🗣️ ブースで教えてもろたこと
① 去年と「同じ味」になるようブレンドしとる
嘉之助のSHERRY CASKS VATTEDは去年も出とって、今年もまたブレンドされた。使う樽は毎年ちゃうのに、着地点を去年に合わせる。これ、とんでもなく難しいことをやっとる。
② 今年のぶんは、バーコードの最後が「-B」
去年のと見分ける印やねん。手元のボトルがどっちか気になる人は、バーコードの末尾を見てみ。
この「-B」の話、公式サイトには載ってへん。ブースで聞いたから知れた話や。
こういうのが、イベントに行く一番の値打ちやと思うで。飲んだ話は嘉之助 SHERRY CASKS VATTEDのレビューに書いとる。
🗣️ マッサンの一言
ワイな、この日いちばんニヤけたんがこの瞬間やってん。造っとる本人の目の前で、市販されてへん原酒を飲ませてもろて、「これをブレンドしてるんです」て教えてもらう。価格の付けようがない体験やろ? 本読んでも、ネット漁っても、ここには辿り着けへん。ええ時間やったわ。
もう一人|三郎丸の稲垣さんは、向こうから話しかけてきてくれた
富山の三郎丸蒸留所のブースでのことや。
ボトルを眺めとったら、向こうから話しかけてきてくれた人がおった。
若鶴酒造の社長・稲垣貴彦さんやった。2017年にクラウドファンディングで三郎丸蒸留所を改修して再興させて、2019年には地元・高岡銅器の技術で世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」を発明した、あの人や。
その稲垣さんが、開口一番こう聞いてくれた。
「ピートは好きですか?」
好きです、と答えたら——
「ほな三郎丸Ⅷは80ppmやから、これがええですよ」
「それと比べるなら、Ⅶも飲んでみたら面白いかもしれません」
「同じ80ppmでも、ピートの感じ方がちがいますから」
ふつう「ピート好き」って言われたら、いちばん煙たいのを出して終わりそうやんか。そこを「ⅦとⅧ、並べてみたら?」って勧めてくれる。
ここがミソでな。ⅦもⅧも、どっちも80ppmやねん。数字だけ見たら同じや。
ちゃうのはピートの産地。さっきのメニューには、こう書いてあった。
Ⅶ THE CHARIOT … ハイランド・スーパーヘビリーピーテッド(80ppm)
Ⅷ STRENGTH … アイラ・スーパーヘビリーピーテッド(80ppm)
数字は同じでも、産地がちがう。せやから感じ方もちがう——その差だけを取り出して並べてみ、っちゅう提案やったわけや。
造っとる本人が言うんやから、そら乗るしかない。ワイはその2本を飲んだ。焚き火のそばにおるみたいなスモークが、どっちも口の中にどっしり残るで。
正直に言うと、ちょっと緊張しとった
あの稲垣さんが目の前におるわけやんか。ワイ、しっかり舞い上がってもうてな。
メニューをちゃんと見れてへんかった。
家に帰って写真を見返して、あっと声が出たわ。さっきの三郎丸のメニュー、もう一回見てほしい。下の方に「400円」の札が2つあるやろ? ⅦとⅧのカスクストレングス版(59%)やねん。
実はワイ、前に三郎丸のカスクストレングスを飲んだことがあってな。これがめちゃくちゃ美味かったんや。
せやから今回も飲みたかったのに、まんまと見落としてもうた。
48%のⅧと、59%のカスクストレングス。同じ「三郎丸Ⅷ」を、2つの度数で飲み比べられたんやで。これ逃したん、あとから効いてきたわ。
次は絶対いく。ⅦとⅧのカスクストレングス(59%)、それと50ppmのⅤや。80ppmと50ppmの差も確かめたいからな。もう順番まで決めてある。
参考までに|62銘柄の中身はこんな感じ
何をどれだけ飲んだんか、数えてみたで。
| 産地 | 銘柄数 |
|---|---|
| スコッチ | 29 |
| ジャパニーズ | 28 |
| 台湾(カバラン) | 2 |
| アイリッシュ | 2 |
| アメリカン | 1 |
狙ったわけやないのに、スコッチ29対ジャパニーズ28でほぼ半々やった。ワイ、思った以上に日本勢を回っとったみたいや。
あと62銘柄のうち14がピーテッド。ワイはピート好きやから、自然とそっちに足が向いてもうたらしい。
ブース別で一番飲んだんは嘉之助が6銘柄。次いで六甲山とニッカが4銘柄ずつやった。
おまけ|4,500円って高かった?
帰ってから、興味本位で計算してみた。
飲んだ58銘柄(非売品を除く)をボトル価格から5〜10ml換算すると、ざっくり5,500〜10,900円分やった。入場料は4,500円や。
でもな。会場では、そんな計算いっぺんもしてへんかった。
4,500円の値打ちは、何ml飲んだかやのうて「何に出会えたか」やったと思う。
🗣️ マッサンの一言
正直、この計算は帰ってからやったんよ。会場では一本も考えてへん。目の前に「知らん味」が並んどるのに、電卓叩いとる場合ちゃうやろ? せやから数字は後付けのおまけや。行く理由にするんやったら、金額より「その日しか会えん人がおる」ほうやと思うで。
来年行く人へ
ここからが実用編や。初参加のワイが「知らんかった」ことを置いとく。
罠①:受付の列は2本に分かれとる
受付の列が2本に分かれとるねん。①即売会に行く人の列と、②普通に入る人の列。①は主催者自身が「長時間の待ち時間が予想されます」と書いとるくらい並ぶ。
ワイが参加したんは第1部(10:00〜13:30)。会場に着いたんが9時半頃やねんけど、その時点でもう「第2部」の即売会の列が20人を超えとった。
第2部の開始は14時半やで。5時間前から並んどるっちゅうことや。
即売会でお目当てのボトルを買いたいんやったら、そら相当な覚悟が要るで。
逆に即売会に行かへんのやったら、迷わず②へ。ここを間違えると、飲む時間がごっそり削られてまう。
罠②:水は持ち込めん。会場で買う
イベントの案内に「飲食物の持ち込みは固くお断り」とある。水を例外にする一文はどこにもない。
会場の中に水の販売所が2か所あるから、そこで買う。1本(500ml)100円やった。氷も売っとった。
チェイサーはケチったらアカン。いっぱい試飲するんやったらなおさらや。
罠③:現金かPayPayだけ
有料試飲と食べ物は現金かPayPay。カードは使えへん。
罠④:座るとこがない
通常エリアに椅子はない。VIPチケットの人だけ座れる。3時間半、ずっと立ちっぱなしになる。
別料金のセミナーもある(各回40名限定)
ブースを回るだけやのうて、別料金のセミナーも開かれとる。会場は地下1階の「工芸実技室」や。
2026年はこの4本立てやった。
① 11:00〜12:00 ニッカウヰスキー90年の原酒づくり
ニッカウヰスキー シニアブレンダー・尾崎裕美さん
② 13:00〜14:00 ピートを極める 三郎丸蒸留所2026
若鶴酒造 代表取締役社長・稲垣貴彦さん
③ 15:30〜16:30 サントリーのジャパニーズウイスキーを考える(ブラインドテイスティング付き)
サントリー ウイスキー部 シニアスペシャリスト・佐々木太一さん
④ 17:30〜18:30 亀田蒸溜所×吉田電材蒸留所 新たなブレンデッドの可能性
新潟亀田蒸溜所 製造責任者・堂田浩之さん/吉田電材蒸留所 所長・松本匡史さん
気づいた? ②の稲垣さんやねん。ワイがブースで話しかけてもろた、あの人や。
各回3,000円(入場券とは別に要る)で、40名限定の完全入替制。チケットは4月1日発売やった。行くつもりなら、春のうちに押さえとかなアカンな。
ワイが次やるなら、この順番で回る
✅ 3時間半の組み立て方
- 1入ってすぐ有料試飲へ:レア物は「完売でご試飲できない場合も」と案内に出とる。後回しにすると無くなる
- 2次に「話を聞きたい蒸溜所」へ:人が増えると、じっくり喋られへんようになる
- 3知らん蒸溜所は、舌が元気なうちに:「あとで回ろ」は危ない。後半になるほど舌も鼻も疲れてくる。初見のとこは前半へ
- 4ピート強め・高アルコールは後ろへ:80ppmやカスクストレングスを先に入れると、あとの繊細なやつが分からんようになる
- 5おつまみは早めに確保:持ち込めんから、会場のコーナーで買う
まとめ|本数やのうて、出会いを数える日やった
62銘柄という数字だけ見たら、ただの大食い大会みたいやんか。
けど中身は全然ちゃう。造っとる人の話を聞いて、市販されてへん原酒を飲んで、「合うわけない」と思とった組み合わせにひっくり返される。そういう日やった。
1杯5〜10ml。この小ささが、知らん扉を次々に開けてくれる。
来年もやるんやったら、ワイはまた行くで。今度はもっと蒸溜所の人と喋る時間を長めに取るつもりや。
🗣️ マッサンの一言
イベント行く前はな、正直「試飲会って、ガブガブ飲む人の集まりちゃうん?」て思とってん。全然ちごた。みんな小さいカップを大事そうに持って、造り手の話に頷いとる。ええ空気やったわ。もし迷とる人がおったら、来年ぜひ行ってみてほしい。ウイスキーがもう一段好きになるで🥃
この日飲んだ銘柄のレビュー
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公式情報・参考リンク
📰 イベント公式サイト
- リカマン ウイスキーメッセ in KYOTO 公式サイト
- 嘉之助蒸溜所 公式サイト
- 三郎丸蒸留所(若鶴酒造)公式サイト
- 六甲山蒸溜所 公式サイト
- リカーマウンテン公式リリース:ウイスキーメッセ 有料セミナー
※価格・出展内容は2026年8月22日時点のもの。
次回の開催情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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