同じ蒸溜所、同じ樽、同じ度数、同じ値段。公開されとるスペックで大きくちがうんは、煙が入っとるかどうかや。そんな兄弟が、六甲山の棚には並んどる。
今回はその煙が入っとるほう、六甲山 ピュアモルト 水楢5年 ピーテッドや。

【結論】こんな人におすすめ
- ✅煙は好きやけど、強烈すぎるのは疲れる——そんな人
- ✅ミズナラ樽の和の香りと、ピートの煙を一杯で両方味わいたい人
- ✅同じ値段のノンピート版と飲み比べて、煙の役割を確かめたい人
- ✅静かな夜に、ちびちび付き合える一本を探しとる人
ガツンと来る煙が欲しい日は、同じ蒸溜所のスモーキーエディションのほうやな。こっちは、そういう性格やない。
基本情報
| 商品名 | 六甲山 ピュアモルト 水楢 5年 ピーテッド |
| 種類 | ピュアモルト(ピーテッド) |
| 原酒 | スコットランド産のブレンデッドモルト原酒 |
| 樽 | 日本産のミズナラ樽。六甲山で熟成 |
| 度数・容量 | 42度・720ml |
| 値段 | 9,900円 |
| 兄弟分 | 水楢5年(ノンピート)。度数も容量も値段も同じ |
スコットランドで生まれたモルト原酒を、日本産のミズナラ樽に入れて、標高約800mの六甲山で寝かせた一本や。そこまでは水楢5年とまったく同じ作りやねん。
公開されとるスペックで大きくちがうんは、使うとる麦芽にピートが効いとるかどうかや。せやからこの2本は、煙が味に何をするかを見るのに、これ以上ないくらい分かりやすい組み合わせなんや。
煙を足したのに、公式が選んだ言葉は「静か」
ここが、この一本のいちばんおもろいとこやと思う。
「ピーテッド」と聞いたら、焚き火みたいな煙がドーンと前に出てくる姿を思い浮かべる人も多いやろ。ところが六甲山蒸溜所がこのボトルに添えとる言葉は、味わいが「やさしいスモーク」。そして余韻が「寺院の空気のような静かな余韻」や。
煙を足したのに、たどり着いた先は「静か」。
お寺のお堂に一歩入ったときの、あのひんやりした空気を思い出してみてな。線香の煙はちゃんとそこにあるのに、うるさない。むしろ空間を静めとる。この一本が狙っとるんは、たぶんそういう煙の置き方やねん。
テイスティングノート
👃 香り
📕 公式テイスティング(六甲山蒸溜所)
ニッキ、ミズナラ、白樺、ピート。
🗣️ マッサンの感想
並んどる4つが、なかなかの顔ぶれやねん。ニッキはシナモンの仲間で、あの甘くてスッとする香り。そこにミズナラのお香っぽさ、白樺の軽い木の香り、そして煙。
甘い・和・木・煙が1つのグラスに乗っとる形やな。ワイはメッセの会場で飲んだけど、細かいとこまではよう覚えてへん。公式が「やさしいスモーク」と書いとるくらいやから、煙が鼻をふさぎに来るタイプやないはずや。
👅 味わい
📕 公式テイスティング(六甲山蒸溜所)
モルトの甘みとやさしいスモーク。
🗣️ マッサンの感想
味の主役はあくまでモルトの甘みで、煙はそのうしろに立っとる。煙が前に出て他を押しのける作りやない、いうことやな。
ワイみたいにピートが好きな人間からすると、「もうちょい来てくれてもええで」と思うかもしれん。ただ、そこで物足りんと決めつけるより、甘みと煙の重なり方を見にいくほうがこの一本は楽しめると思う。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング(六甲山蒸溜所)
寺院の空気のような静かな余韻。
🗣️ マッサンの感想
ウイスキーの余韻を「寺院の空気」と言い切るん、なかなか粋やと思わへん?
長う尾を引いて主張するんやのうて、すーっと場が静まっていく方向や。焚き火の前で飲むより、家族が寝たあとの静かな時間に似合う顔やな。
🗣️ マッサンの一言
白状するとな、ワイはメッセで何本も飲んだから、1本ずつの細かい味は覚えてへんねん。せやけどうまかったこと、味の方向がワイ好みやったことは、はっきり残っとる。ワイはラフロイグ10年で沼にはまった煙好きや。その人間が「追いかけたい」と思た蒸溜所やねん。🥃
ノンピートと、どっちを買う?
同じ値段・同じ度数・同じ容量・同じ樽。ここまで条件がそろっとる兄弟も珍しい。選び方はシンプルやで。
| 銘柄 | 煙 | 公式が使うとる言葉 | 度数・容量 | 値段 |
|---|---|---|---|---|
| 水楢5年 ピーテッド(この記事) | あり | やさしいスモーク/寺院の空気 | 42度・720ml | 9,900円 |
| 水楢5年 | なし | 伽羅香/森を吹き抜ける風 | 42度・720ml | 9,900円 |
| 杉樽フィニッシュ5年 | なし | 吉野杉/清酒のニュアンス | 58度・200ml/500ml | 5,500円(200ml) |
| スモーキーエディション | あり(ヘビリーピーテッド) | 焚火の煙/潮風 | 42度・720ml | 7,150円 |
煙が苦手な人・和の香りをまっすぐ味わいたい人は、水楢5年のほうや。伽羅香をじゃまするもんが何も入ってへん。
煙がある酒が好きな人は、迷わずこっちでええ。ミズナラの和の香りに煙が乗ると何が起きるんか、そこを見にいく一本や。
で、いちばん贅沢なんは2本そろえて並べることやな。同じグラスを2つ並べて、片方だけ煙が入っとる。そんな飲み比べ、なかなかできひんで。
メリット
✅ メリット
- ✅煙と和の香りが一杯に同居しとる:ニッキ・ミズナラ・白樺・ピート。方向のちがう香りが1つのグラスに乗っとる
- ✅煙が強すぎひん:公式の言葉は「やさしいスモーク」。ピート入門の一本としても勧めやすい
- ✅42度で飲み疲れせえへん:度数がとがってへんから、ちびちび長う付き合える
- ✅兄弟と条件がそろっとる:値段も度数も容量も樽も同じ。ピートの有無で選べる、めったにない組み合わせや
デメリット
❌ デメリット
- ❌強い煙が欲しい人には物足りん:アイラのガツンとした煙を期待して買うと、方向がちがう
- ❌9,900円は気軽やない:普段飲みにポンと選ぶ値段やない。ゆっくり付き合うつもりで
- ❌六甲山で蒸溜した原酒やない:「日本で一から造った一本」を探しとるなら、この定番シリーズやのうてシングルモルトのほうや
- ❌買えるとこはかぎられる:公式オンラインショップから買えるで。店頭で扱うとるかは店によるな
🗣️ マッサンの一言
煙のウイスキーて、つい「どんだけ強いか」で語られがちやろ?せやけどこの一本は、煙で静けさを作りにいっとるように見えるねん。同じピートでも、置き方でこんなに顔が変わるんかと思たら、それだけでおもろいやんか。🥃
おすすめの飲み方
ストレートから。香りが4方向に伸びとるから、まずは何も足さんとグラスを回してな。
数滴の加水もええ。煙がやわらぐと、奥のニッキや甘みが出てくる。42度やから入れすぎは禁物やで。
ハイボールにすると、煙が炭酸に乗って広がる。食事と合わせるならこの形やな。炭酸は強めのやつで、レシピは1:3くらいから試してみてほしい。
ロックは、氷が溶けるにつれて煙がおとなしくなる。香りを追いかける日より、ぼーっとしたい日に向いとる。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|煙で、うるさくするんやなく静める
六甲山 ピュアモルト 水楢5年 ピーテッドは、スコットランド産のモルト原酒を日本産のミズナラ樽で寝かせて、そこに煙を重ねた一本や。42度・720ml・9,900円。
公式が並べとる言葉は、やさしいスモークと、寺院の空気のような静かな余韻。煙を足しながら、目指しとるんは静けさのほうやねん。
ノンピート版とは値段も度数も容量も同じ。大きくちがうんは煙やから、どっちを選んでも「もう片方はどうなんやろ」がついて回るで。それも含めておもろい2本や。
🗣️ マッサンの一言
ワイはピートが好きや。せやから正直、最初は「六甲山の煙はどんなもんやろ」くらいの気持ちやった。ほんで公式のノートを読んで、「寺院の空気」の一言でやられてもうた。煙の強さを競うんやのうて、煙で静けさを作る。そういう発想が、山の上の蒸溜所らしいなと思うねん。🥃
よくある質問
Q. ピーテッドいうても、アイラみたいな煙なん?
方向がちがうと思てええ。公式が使うとる言葉は「やさしいスモーク」で、余韻は「寺院の空気のような静かな余韻」や。正露丸みたいなヨード香でガツンと来るタイプとは、狙いが別のとこにある。
Q. ノンピートの水楢5年と、どっちを先に買う?
煙が好きならこっち、苦手なら水楢5年。それだけで決めてええで。値段も度数も容量も同じやから、あとはもう好みの話や。
Q. これはジャパニーズウイスキーなん?
ちゃうねん。ジャパニーズウイスキーの表示基準は、糖化・発酵・蒸溜を日本国内でやることなどを求めとる。この一本はスコットランド産の原酒を使うとるから、その要件には当てはまらへん。六甲山蒸溜所が自分の原酒で出したSINGLE MALT WHISKY -OLOROSO-が、初のジャパニーズシングルモルトや。
公式情報・参考リンク
📰 六甲山蒸溜所の公式情報
- 六甲山蒸溜所 公式サイト(商品紹介・蒸溜所・見学)
- 六甲山蒸溜所 公式オンラインショップ(値段・テイスティングノート)
※値段・スペックは変わることがあるで。最新情報は公式オンラインショップで確かめてな。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。
ミズナラ樽…日本産のオーク(ナラ)の樽。白檀やお香みたいな“和”の香りが付く、世界が憧れる希少な樽やで。
フィニッシュ(追熟)…熟成の仕上げに、別の樽へ移して短期間寝かせること。最後にその樽の風味を上乗せする技や。
ブレンデッドモルト…複数の蒸溜所のモルト原酒だけを混ぜたウイスキー。グレーンは入れへんのがポイントやで。
ジャパニーズウイスキー…日本国内で採水した水を使い、糖化・発酵・蒸留も国内で。700L以下の木製樽で国内3年以上寝かせて、瓶詰めも国内・40度以上——これが表示基準の要件やで。
シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。
アイラ…スコッチ6大産地のひとつ。ピートを効かせたスモーキーな銘柄で知られる、蒸溜所がひしめく島やで。


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