1966年、1976年、1986年、1996年。
スコットランドの老舗ボトラーズ(※1)、ゴードン&マクファイル(GM)から、末尾に「6」がつく4つのヴィンテージ(※2)をそろえた「アニバーサリー リリース」が登場。日本でも2026年9月17日に、輸入元のジャパンインポートシステムが数量限定で予約受付を始めたで。
2026年から数えたら、ちょうど60年・50年・40年・30年。きれいな節目や。
せやけど、4本の熟成年数は53年・43年・38年・29年。しかも瓶に詰めた年まで全部バラバラで、2026年に瓶詰めされたんは4本のうち1本だけなんや。
GMがそろえたのは、末尾の「6」。中身の時間は、4本とも全部ちゃう。この4本、そこがおもろい。
(※1)ボトラーズ=蒸溜所が造った原酒を仕入れて、自分たちで樽を選んだり熟成させたりして、瓶に詰めて売る会社。詳しくはボトラーズの用語記事へ
(※2)ヴィンテージ=そのウイスキーを蒸留した年。ラベルの「1966」は、1966年に蒸留した原酒という意味や
※これは公開情報をもとに書いた妄想レビューやで。

【結論】4本のちがいは、ここだけ押さえたらええ
- ✅ロングモーン 1966=いちばんの古株。ファーストフィル(※1)のシェリーバット(※2)で53年。フルーツケーキや黒い果実から、最後はかすかな灰へ
- ✅グレングラント 1976=リフィル(※3)のアメリカンホグスヘッド(※4)で43年。セビルオレンジや洋ナシ、トロピカルフルーツ。度数は4本でいちばん低い42%
- ✅ミルトンダフ 1986=グレングラントと同じ樽の種類で38年。マンゴー、バナナ、パイナップルと、南国の果物がずらり
- ✅リンクウッド 1996=4本で唯一、2026年の瓶詰め。リフィルのシェリーバットで29年。オレンジマーマレードにダークチョコ、度数は4本でいちばん高い50.4%
- ✅4本ともスペイサイド(※5)の蒸溜所の原酒で、700ml。箱は、その年を象徴する出来事を刷った新聞みたいなデザイン
(※1)ファーストフィル=シェリーやバーボンなどに使われた樽に、ウイスキーをはじめて詰めること。ふつうはリフィルより、樽から来る風味が出やすい。詳しくはファーストフィルの用語記事へ
(※2)シェリーバット=シェリーの熟成に使われた、約500Lの大きな樽。詳しくはシェリー樽の用語記事へ
(※3)リフィル=すでにウイスキーの熟成に使った樽を、もう一度(2回目とは限らへん)使うこと。樽の香りはおだやかに出やすい。詳しくはリフィル(樽)の用語記事へ
(※4)ホグスヘッド=約250Lの樽。バーボン樽の板を組み直して作るものが多い。アメリカンホグスヘッドは、アメリカンオーク製のもの。詳しくはホグスヘッドの用語記事へ
(※5)スペイサイド=スコットランド北東部、スペイ川の流域。蒸溜所がぎょうさん集まっとって、華やかでフルーティなモルトが多い。詳しくはスペイサイドの用語記事へ
自分や大切な人の「6の年」がある人、GMの長熟を一度は味わってみたい人に刺さる4本や。
| 項目 | ロングモーン 1966 | グレングラント 1976 | ミルトンダフ 1986 | リンクウッド 1996 |
|---|---|---|---|---|
| 蒸留日 | 1966年2月1日 | 1976年11月22日 | 1986年6月4日 | 1996年10月16日 |
| 瓶詰日 | 2019年3月22日 | 2020年9月15日 | 2025年4月25日 | 2026年5月22日 |
| 熟成年数 | 53年 | 43年 | 38年 | 29年 |
| 樽 | ファーストフィル シェリーバット |
リフィル アメリカンホグスヘッド |
リフィル アメリカンホグスヘッド |
リフィル シェリーバット |
| 度数 | 46% | 42% | 46.9% | 50.4% |
| 外観 | 非常に濃い マホガニー色 |
ゴールデン | ゴールデン | 濃い琥珀色 |
| 目安小売価格 (税込・700ml) |
1,980,000円 | 1,100,000円 | 437,800円 | 140,800円 |
「60年・50年・40年・30年」は、蒸留した年から2026年までの年数。熟成年数(樽の中におった年数)とは別もんや。
ゴードン&マクファイル アニバーサリー リリース(各700ml)
2026年9月17日に予約受付開始・数量限定。輸入元はジャパンインポートシステム。
ロングモーン 1966(53年) 目安小売価格 1,980,000円(税込)
グレングラント 1976(43年) 目安小売価格 1,100,000円(税込)
ミルトンダフ 1986(38年) 目安小売価格 437,800円(税込)
リンクウッド 1996(29年) 目安小売価格 140,800円(税込)
そもそもゴードン&マクファイルって何なん?
1895年、スコットランドのエルギンで創業した会社やねん。4世代にわたって、家族で続けてきた。
やり方がおもろい。スコットランドの名門蒸溜所で造られたスピリッツ(樽に入る前の、蒸留したての原酒)と、GMが自分で選んだ樽を組み合わせて、個性を引き出すように育ててきた。GMのサイトには「The wood makes the whisky(樽がウイスキーをつくる)」という言葉が掲げてある。
何十年も寝かせるのが当たり前の世界やから、樽を詰めた人と、その樽を開ける人が別の世代になることもある。今回のジャパンインポートシステムの発表には、こんな一節があった。
樽を満たした人が、その樽を開ける日を見届けられるとは限らない。それでも樽を選び、原酒を託し、次の世代へと受け継いでいく。
2025年には、85年熟成の「グレンリベット85年」を「世界最長熟成のシングルモルト」として発表しとる。うちでも、GMがアジア市場向けに瓶詰めしたスペイモルト フロム マッカラン 2001を妄想レビューしたことがあるで。
箱が、その年の「新聞」になっとる
写真の箱を見てほしい。4本とも、箱がその年の新聞みたいなデザインになっとって、大きな見出しでその年を象徴する出来事が刷ってある。
- ✅1966(ロングモーン):「FINAL BOW FOR THE FAB FOUR」(ビートルズ、最後の有料コンサート)、「STAR TREK PREMIERES」(スタートレックの放送開始)、「FOUR-TWO TO HISTORY!」(サッカーのワールドカップ決勝、イングランドが西ドイツに4-2)
- ✅1976(グレングラント):「CONCORDE TAKES OFF」(超音速旅客機コンコルドの就航)、「ROCKY KNOCKS OUT THE BOX OFFICE」(映画『ロッキー』)、「APPLE COMPUTER IS BORN」(アップル誕生)、「VHS DEBUTS」(VHSのビデオが登場)
- ✅1986(ミルトンダフ):「HALLEY’S RETURN!」(ハレー彗星が戻ってきた)、「TOP GUN」(映画『トップガン』)、「NINTENDO POWERS UP AMERICA」(任天堂のゲームがアメリカを盛り上げた)
- ✅1996(リンクウッド):「VHS OUT, DVD IN」(ビデオからDVDへ)、「BIRTH OF POKÉMON」(ポケモン誕生)、「DOLLY THE SHEEP IS CLONED」(クローン羊ドリー)、「BRAVEHEART STORMS THE OSCARS」(スコットランドの英雄ウィリアム・ウォレスを描いた映画が、作品賞などアカデミー賞5部門を受賞)
日本の名前がちょこちょこ混ざっとるのがうれしいとこや。任天堂にポケモン。1996年の箱には、ポケモンの生みの親の田尻智さんの名前まで刷ってある。
ここから先は、ワイの妄想やけどな。1976年の箱で「VHS DEBUTS」、1996年の箱で「VHS OUT, DVD IN」。VHSは、この4つの箱の中で生まれて、20年後の箱ではもう退場しとる。原酒が樽で静かに眠っとる間に、外の世界はこんだけ入れ替わっとった——4本並べたら、それが箱で見える仕掛けになっとるんちゃうかな。
2026年に4樽いっせいに開けたわけやない
箱の正面には、蒸溜所の名前の下に「BOTTLED 2019」みたいに瓶詰めの年も入っとる。

4本の瓶詰めの年は、2019年・2020年・2025年・2026年。2026年に瓶詰めされたんは、リンクウッド1996だけや。
いちばん古いロングモーン1966は、GMの本国サイトに、2019年の「Summer Collection(夏のコレクション)」の1本としても載っとる。46%・ファーストフィルのシェリーバット・398本で、度数も樽も瓶詰めの年も、今回のと同じや。
ミルトンダフ1986も、本国サイトには2025年4月25日瓶詰め・46.9%の、GMの「コニサーズチョイス」の1本として載っとる。
つまり今回の企画は、別々の年に瓶に詰まった4本を、「末尾6」の一本の線でまとめたもんなんや。
ロングモーンは、テイスティングノートの言葉まで2019年版とほぼ同じ。ただ、GMは2本の関係までは説明してへん。
ここから先は、ワイの妄想やけどな。2019年に詰めたロングモーン1966を、記念の箱と新しいラベルであらためて見せとるんちゃうかな。
主役は熟成年数やのうて、ヴィンテージ。「何年寝かせたか」より「何年に生まれたか」でそろえた4本や。
ロングモーン 1966|53年のファーストフィルシェリーバット

| 蒸溜所 | ロングモーン蒸溜所(スペイサイド) |
| 蒸留日/瓶詰日 | 1966年2月1日/2019年3月22日 |
| 熟成年数 | 53年 |
| 樽 | ファーストフィル シェリーバット |
| 度数・容量 | 46%・700ml |
| 外観 | 非常に濃いマホガニー色 |
| 目安小売価格 | 1,980,000円(税込) |
ロングモーンは、シーバスリーガルと同じシーバス・ブラザーズの蒸溜所。GMは「マスターディスティラーやブレンダーが、何十年もひそひそ声で語ってきた蒸溜所」と紹介しとる。
ロングモーンのオフィシャル(蒸溜所が自分で出すボトル)は、アメリカンオークの樽をブランドの持ち味として前に出しとる。そこへ今回の1966は、ファーストフィルのシェリーバットで53年。オフィシャルとはちゃう顔のロングモーンや。
1966年生まれの人は、2026年がちょうど還暦。ジャパンインポートシステムが「人生の節目や大切な記念日に重ねる一本」と案内しとるのも、うなずける話や。
🥃 ロングモーン1966の香り・味わい・余韻
📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)
👃 香り:濃厚な甘いフルーツケーキのアロマが、ブラウンシュガー、ねっとりしたプルーン、砂糖漬けのシトラスピールと調和する。シナモンやクローブといったスパイスが温かみを添え、ほのかなバニラ香が前面にやってきて、森の果実味がそれに続き、繊細なオークのスモーキーさも感じられる。
👅 味わい:ペッパーの風味が弾ける甘い味わい。ブラックベリーや熟したチェリーを思わせる濃い果実味やあたたかいスパイスの風味が広がり、リコリス、乾燥タバコ、オークの風味へと変化していく。
🏁 余韻:余韻が長く続き、スパイスで煮込んだフルーツの風味やチャーしたオークの風味が広がって、かすかに灰のような後味が残る。
🗣️ マッサンの妄想
53年もファーストフィルのシェリーバットにおったんやから、最初は樽の濃さがどっと押し寄せると思うねんな。フルーツケーキ、プルーン、ブラウンシュガー。色の濃い言葉ばっかり並んどる。せやけどワイが引っかかるんは後半や。乾燥タバコ、オーク、チャー、灰。甘い果物で終わらんと、乾いた木と焦げの景色へ移っていく。古い書斎で、暖炉の火がゆっくり落ちていくのを眺めとるような一本ちゃうかな。
グレングラント 1976|43年でも果物が前に出る

| 蒸溜所 | グレングラント蒸溜所(スペイサイド) |
| 蒸留日/瓶詰日 | 1976年11月22日/2020年9月15日 |
| 熟成年数 | 43年 |
| 樽 | リフィル アメリカンホグスヘッド |
| 度数・容量 | 42%・700ml |
| 外観 | ゴールデン |
| 目安小売価格 | 1,100,000円(税込) |
グレングラントは、うちでも10年から25年までレビューしとる、スペイサイドの蒸溜所や。
43年のあいだ入っとったんは、リフィルのアメリカンホグスヘッド。そこから2020年9月15日に、42%で瓶詰めされた。
🥃 グレングラント1976の香り・味わい・余韻
📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)
👃 香り:芳醇なセビルオレンジの果皮の香りにスイカズラや乾燥ココナッツが重なる。ほのかなポリッシュの香りから洋ナシや淡いココアパウダーへ変化する。
👅 味わい:なめらかなトロピカルフルーツの味わいにベイクドアップルやローストしたアーモンドの風味が調和する。かすかなバニラポッドが前面にやってきて、こなれたオークの風味が広がる。
🏁 余韻:フローラルのニュアンスやアニシードの余韻が続く、たっぷりとした長いフィニッシュ。
🗣️ マッサンの妄想
43年と聞いたら「古い木の味」を思い浮かべるやろ?ところが並んどる言葉は、セビルオレンジ、洋ナシ、トロピカルフルーツ、ベイクドアップル。果物がまだまだ元気や。その間に「ポリッシュ」が挟まっとるのがミソやと思う。磨きこんだ古い家具のつやの奥から、熟れた果物がふっと顔を出す感じちゃうかな。42%やから、力で押すより、ゆっくりほどけていくタイプやと予想するで。
ミルトンダフ 1986|38年でマンゴー・バナナ・パイナップル

| 蒸溜所 | ミルトンダフ蒸溜所(スペイサイド) |
| 蒸留日/瓶詰日 | 1986年6月4日/2025年4月25日 |
| 熟成年数 | 38年 |
| 樽 | リフィル アメリカンホグスヘッド |
| 度数・容量 | 46.9%・700ml |
| 外観 | ゴールデン |
| 目安小売価格 | 437,800円(税込) |
樽はグレングラントと同じ、リフィルのアメリカンホグスヘッド。そこで38年寝て、2025年4月25日に46.9%で瓶詰めされた。
🥃 ミルトンダフ1986の香り・味わい・余韻
📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)
👃 香り:ハチの巣やセビルオレンジが砂糖漬けのリンゴの香りと重なり、グレープフルーツやマンゴーが刈りたての草の香りへ変化していく。
👅 味わい:甘いゴールデンシロップがシトラスの果皮やバニラポッドと絡み合い、バタースコッチやトーストしたアーモンドがバナナの風味と調和する。
🏁 余韻:ミックスナッツやパイナップルが感じられるミディアムボディのフィニッシュ。
🗣️ マッサンの妄想
セビルオレンジ、リンゴ、グレープフルーツ、マンゴー、バナナ、パイナップル。フルーツパーラーのショーケースかいな、と言いたなる並びや。せやけど甘いだけやなさそう。ゴールデンシロップやバタースコッチのねっとりした甘さに、グレープフルーツと刈りたての草が割って入る。甘ったるくなる手前で、青さと苦みが輪郭を戻してくれるんちゃうかな。
リンクウッド 1996|4本で唯一、2026年に瓶詰め

| 蒸溜所 | リンクウッド蒸溜所(スペイサイド) |
| 蒸留日/瓶詰日 | 1996年10月16日/2026年5月22日 |
| 熟成年数 | 29年 |
| 樽 | リフィル シェリーバット |
| 度数・容量 | 50.4%・700ml |
| 外観 | 濃い琥珀色 |
| 目安小売価格 | 140,800円(税込) |
4本でいちばん若い29年。それでも度数は、4本でいちばん高い50.4%や。
🥃 リンクウッド1996の香り・味わい・余韻
📕 公式テイスティング(ジャパンインポートシステム)
👃 香り:濃厚な蜜ろうのポリッシュの香りに続いて煮込んだレーズンやタンジェリンの果皮の香りが広がり、フェスティーブスパイス、トーストしたヘーゼルナッツ、チャーしたオークが感じられる。
👅 味わい:なめらかで力強く、濃厚なセビルオレンジマーマレードからあたたかいスパイス、ダムソンプラム、クルミの風味へ変化していく。ほのかなダークチョコレートやローストコーヒーに続いてこなれたオークの風味が広がる。
🏁 余韻:スパイスやオレンジオイルの余韻が続く、たっぷりとしたナッティなフィニッシュ。
🗣️ マッサンの妄想
タンジェリンの果皮、セビルオレンジマーマレード、オレンジオイル。オレンジの親戚が香り・味わい・余韻に1回ずつ出てくるやんか。レーズン、プラム、ダークチョコ、ローストコーヒーの濃い流れのなかを、柑橘が1本の線みたいに通っとる。リフィルのシェリーバットやから、シェリーの濃さで全部を塗りつぶすより、濃さのすき間からオレンジの明るさが何べんも戻ってくる味ちゃうかな。50.4%あるから、数滴ずつ水を足して、開き方を追いかけるのも楽しそうや。
同じ種類の樽でも、蒸溜所がちがえば別の顔
4本の樽を並べると、2本ずつの組になっとる。シェリーバットが2本(ファーストフィルのロングモーン、リフィルのリンクウッド)、リフィルのアメリカンホグスヘッドが2本(グレングラント、ミルトンダフ)や。
おもろいのは、アメリカンホグスヘッドの2本。同じ種類の樽やのに、グレングラントはセビルオレンジ・洋ナシ・ベイクドアップル、ミルトンダフはマンゴー・バナナ・パイナップル。果物の方向がはっきり分かれとる。
ここから先は、ワイの妄想やけどな。リフィルは、ふつうはファーストフィルより樽から来る影響がおだやかになりやすい。せやからこの2本、40年前後の長い熟成を経ても、蒸溜所ごとのちがいがどこまで残っとるんか、そこを比べたくなるねんな。
🗣️ マッサンの一言
4本の言葉を並べて、ワイがいちばんワクワクしたんは、「長く寝かせたら、みんな古い木の味になる」とはなってへんとこや。黒い果実と灰、洋ナシとトロピカル、南国の果物、オレンジとコーヒー。同じGMの家で育った、年の離れた4人きょうだいが、それぞれ別の道で一人前になって顔をそろえたみたいやな。
🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)
箱の端っこには、その年の干支まで刷ってある。1966年は「YEAR OF THE FIRE HORSE」、1976年は「YEAR OF THE DRAGON」、1986年は「YEAR OF THE TIGER」、1996年は「YEAR OF THE RAT」や。
日本の暦に直すと、1966年は丙午(ひのえうま)、1976年は丙辰、1986年は丙寅、1996年は丙子。じつは西暦の末尾が6の年は、十干(甲・乙・丙…と10年でひと回りする数え方)で言うと、全部「丙(ひのえ)」になるんや。
ほんで2026年も末尾は6。1966年と同じ丙午や。60年でひと回りして、同じ干支に戻ってきたわけやな。
GMは2025年12月にも、丙午にちなんだ「グレングラント 1966 ファイヤーホース」を出しとる。59年熟成・51.1%・世界88本で、目安小売価格は220万円。赤い箱に、跳ねる馬が墨で描いてあるボトルや。
ええとこ・気になるとこ
✅ メリット
- ✅「何年に生まれたか」で選べる:1966・1976・1986・1996の4つ。2026年に60歳・50歳・40歳・30歳になる人の生まれ年と重なる
- ✅29年から53年まで、長熟が4本:いちばん若いリンクウッドでも29年。GMが何十年も面倒を見てきた樽ばっかりや
- ✅樽の組み合わせで見比べられる:シェリーバット2本(ファーストフィル・リフィル)と、リフィルのアメリカンホグスヘッド2本。同じ種類の樽でも蒸溜所がちがうとどう変わるかが見える
- ✅箱まで楽しい:その年を象徴する出来事を刷った新聞みたいな箱。贈るときに、栓を開ける前から話が弾む
❌ デメリット
- ❌値段は14万円から198万円:いちばん若いリンクウッドでも140,800円。気軽に開けられる値段やないから、ヴィンテージ・蒸溜所・樽のどこを大事にするか決めて選びたい
- ❌発売日も本数も出てへん:2026年9月17日に予約受付が始まった数量限定品。日本に何本入るかは発表されてへん
- ❌予約は酒販店を通して:一般の人は、近くの酒販店に予約する形。まずは行きつけの店に聞いてみるところからや
🗣️ マッサンの一言
この4本、楽しみ方は買うことだけやないと思うねん。自分や家族の生まれ年の1本を、バーで1杯だけ頼んでみる。箱の新聞を眺めながら「この年、こんなことあったんか」としゃべる。それだけで、ええ夜になるで。
生まれ年で選ぶなら
ジャパンインポートシステムは、この4本を誕生日や人生の転機、大切な記念日に重ねる一本として案内しとる。2026年に節目を迎える人で並べると、こうなるで。
| 生まれた年 | 2026年に | その年のボトル |
|---|---|---|
| 1966年 | 60歳(還暦) | ロングモーン 1966 |
| 1976年 | 50歳 | グレングラント 1976 |
| 1986年 | 40歳 | ミルトンダフ 1986 |
| 1996年 | 30歳 | リンクウッド 1996 |
生まれ年やなくてもええ。結婚した年、会社を立ち上げた年、子どもが生まれた年。自分にとっての「6の年」があったら、その1本が特別になる。
💰 アニバーサリー リリース4本の最安値をチェック
予約受付中の数量限定品。取り扱いや値段は店ごとにちがうから、買う前に比べてみてな。
ロングモーン 1966(53年)
グレングラント 1976(43年)
ミルトンダフ 1986(38年)
リンクウッド 1996(29年)
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|揃えたのは「6」。中身の時間は全部ちゃう
ゴードン&マクファイルの「アニバーサリー リリース」。1966・1976・1986・1996の4本や。
2026年から数えたら60年・50年・40年・30年。せやけど熟成年数は53年・43年・38年・29年、瓶詰めの年は2019年・2020年・2025年・2026年。樽もファーストフィルのシェリーバット、リフィルのアメリカンホグスヘッド、リフィルのシェリーバットと分かれとる。
GMがそろえたのは、末尾の「6」。せやからこの4本は「長熟4本セット」として見るより、別々に流れてきた4つの時間を、2026年という1点に並べた企画として見るほうがおもろいと思うねんな。
53年待った樽、43年で出した樽、38年で出した樽、29年で出した樽。GMがそれぞれ「ここや」と決めた地点が、どんな味になっとるんか。想像するだけでも楽しい4本や。
🗣️ マッサンの一言
ウイスキーの1本に、その年の新聞がついてくる。これ、ほんまにええ発想やと思うわ。ビートルズ、コンコルド、ハレー彗星、ポケモン。原酒が生まれた年に、樽の外ではこんな出来事が起きとったんや。自分の「6の年」の1杯に出会えたら、その年の思い出を肴に、じっくり付き合うてみてな。
🥃 アニバーサリー リリースを手に入れる
1966・1976・1986・1996。末尾6の4つのヴィンテージ
ロングモーン 1966(53年)
グレングラント 1976(43年)
ミルトンダフ 1986(38年)
リンクウッド 1996(29年)
よくある質問
Q. いつ、どこで買えるん?
A. 2026年9月17日に、輸入元のジャパンインポートシステムが数量限定で予約受付を始めた。一般の人は、近くの酒販店に予約する形や。発売日と、日本に入る本数は発表されてへん。
Q. 「60年・50年・40年・30年」は熟成年数なん?
A. ちゃう。蒸留した年から2026年までの年数や。熟成年数は、ロングモーン53年・グレングラント43年・ミルトンダフ38年・リンクウッド29年やで。
公式情報・参考リンク
📰 輸入元のプレスリリース・ゴードン&マクファイルの公式サイト
- ジャパンインポートシステム:ゴードン&マクファイル「アニバーサリー リリース」4種が数量限定で登場(2026年9月17日)
- Gordon & MacPhail:Anniversary Releases – 1966 from Longmorn Distillery
- Gordon & MacPhail:Anniversary Releases – 1976 from Glen Grant Distillery
- Gordon & MacPhail:Anniversary Releases – 1986 from Miltonduff Distillery
- Gordon & MacPhail:Anniversary Releases – 1996 from Linkwood Distillery
- Gordon & MacPhail:Private Collection 1966 from Longmorn Distillery(2019 Summer Collection)
- Gordon & MacPhail:Connoisseurs Choice Miltonduff 1986
- ジャパンインポートシステム:「グレングラント 1966 ファイヤーホース」予約開始(2025年12月1日)
- ジャパンインポートシステム:ゴードン&マクファイル「グレンリベット85年」を発表(2025年7月22日)
※この記事の写真は画像出典:PR TIMES(株式会社ジャパンインポートシステム)。
価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
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分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。
ホグスヘッド…約250Lの中くらいの樽。バーボン樽をバラして組み直して作られることが多いサイズで、スコッチの熟成では定番やで。
オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。
アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。
ファーストフィル…バーボンやシェリーを抜いたあとの樽を、そのウイスキーの熟成に初めて使う段階のことや。使い回したリフィル樽より、前の酒と木の個性が濃く出るんや。
バーボン…アメリカ生まれのウイスキー。コーン51%以上+焦がした新樽(バレル)熟成が主な条件やで。
スコッチ…スコットランド産・3年以上熟成のウイスキー。世界5大ウイスキーの主役で樽芸術の本場や。

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