【スモークスタックレビュー】中身はカリラ×アードモア?

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スモークスタック ブレンデッドモルト スコッチウイスキーのボトル スコッチ

スモークスタックは、フィンラガンで知られるザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社のブレンデッドモルト(※1)。スコットランドのアイラ島とハイランド地方の蒸溜所のモルトを混ぜて、フェノール値(※2)は約30ppm。煙をしっかり効かせた1本や。

ワイが感じたのは、バニラの甘さとシトラスの爽やかさ、レーズンの風味。そこにスパイシーさと煙が重なる味や。

2017年の瓶詰めの4,200本限定。いまは通販で見かけへんけど、見つけたときのために、中身と味、どこの蒸溜所かの予想までまとめとくで。

(※1)ブレンデッドモルト=グレーンウイスキーを入れんと、いくつかの蒸溜所のモルトウイスキーだけを混ぜたもの。くわしくはブレンデッドモルトの用語記事へ
(※2)フェノール値=麦芽を乾かすときに焚くピート(泥炭)から付く、煙の香りのもとの量。単位はppmで、スモーキーさの目安になる。くわしくはppm(フェノール値)の用語記事へ

スモークスタック ブレンデッドモルト スコッチウイスキー

スモークスタック ブレンデッドモルト(700ml・46%)

参考価格:税込5,170円(リカマンの通販・いまは在庫切れ)

【結論】こんな人におすすめ

  • ✅バニラの甘さに、しっかりした煙が重なるウイスキーが好きな人
  • ✅フィンラガンやピブロックが好きで、ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社のグループのブレンデッドモルトも飲んでみたい人
  • ✅46%のしっかりした度数で、煙を楽しみたい人
  • ✅どこの蒸溜所か、予想しながら飲むのが好きな人

逆に、煙が苦手な人には強めやと思う。

スモークスタックの基本情報

商品名スモークスタック(SMOKESTACK)
造り手ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社(スコットランド・グラスゴー近郊・1992年創業のボトラーズ(※1))
タイプブレンデッドモルト・スコッチウイスキー
原酒アイラ島とハイランドの蒸溜所のモルト(蒸溜所は非公開)
ピートフェノール値 約30ppm(ラベルの表記は heavily peated=ピートをしっかり効かせた)
樽アメリカンオーク(ラベルの表記)
熟成年数表記なし(NAS)
アルコール度数46%
内容量700ml
本数4,200本(2017年の瓶詰め・ラベルの表記)
受賞IWSC(※2) 2018 銀賞
輸入元株式会社都光
値段税込5,170円(リカマンの通販)

(※1)ボトラーズ=蒸溜所から原酒を買って、自分のところのラベルで瓶詰めする会社
(※2)IWSC=イギリスで毎年開かれる、世界的な酒の品評会

ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社(略してヴィンテージ・モルト社)は、ウイスキー業界で長く輸出の仕事をしとったブライアン・クルックさんが立ち上げたボトラーズ。フィンラガンも、この会社のブランドや。

ピブロックとアイリークは、姉妹会社のハイランズ&アイランズ・スコッチウイスキー社のブランド。この2社でひとつのグループになっとる。

テイスティング

👃 香り

📕 公式テイスティング

バニラと、甘いピートスモーク。ジンジャーとシトラスの香り。ほんのりヨード(※1)。

🗣️ マッサンの感想

まず来るんは、スモーキーな香り。その奥から、バニラの甘い香りとシトラスの爽やかさがのぞく。

👅 味わい

📕 公式テイスティング

スパイシーな甘さをともなう、重くドライなスモーク。軽いオイリーさ(※2)に、甘いピート、ジンジャー、レモン、はちみつ。

🗣️ マッサンの感想

口に入れると、バニラの甘さとシトラスが先に来て、そのあとレーズンみたいな甘さが追いかけてくる。後半はスパイシーさがピリッと効いて、スモーキーさが続く。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング

長く、ドライ。あとからオイリーさと、さらにスモーク。

🗣️ マッサンの感想

スモーキーさとスパイシーさが、じんわり長めに残る。最後に、ほんのりレーズンの甘さ。

(※1)ヨード=ヨードチンキなどの消毒薬を思わせる、薬っぽい香り。くわしくはメディシナルの用語記事へ
(※2)オイリー=とろっとした、油のような口当たり

公式のノートとは、バニラ・シトラス・スパイシー・スモークがよう重なった。レーズンは公式のノートに出てこん。ワイの舌が拾った甘さや。

🗣️ マッサンの一言

約30ppmの煙がしっかり来るのに、バニラとレーズンの甘さがちゃんと受け止めてくれる。スパイシーさがピリッと締めて、最後までだれへんのがええんよ。

名前は「煙突」。ラベルには蒸気機関車

スモークスタック(smokestack)は、英語で煙突のこと。工場や、蒸気機関車・汽船の煙突を指す言葉や。

スモークスタックのラベル(正面を向いた蒸気機関車)
ラベルの機関車。正面の丸の中は、ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社のロゴ

ラベルでは、煙の中から蒸気機関車がこっちへ向かって走ってくる。ヴィンテージ・モルト社は、このウイスキーを「約30ppmのフェノール値で、暴走列車みたいにぶつかってくる。しっかりつかまっとけ」と紹介しとる。

🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)

姉妹会社のピブロックは、蒸気船
姉妹会社のハイランズ&アイランズ・スコッチウイスキー社が出すピブロックは、むかしアイラ島と本土のあいだでウイスキーや大麦を運んだ、蒸気の貨物船の名前。こっちは蒸気機関車。海と陸で、どっちも煙を吐いて走る乗り物なんや。

中身はどこの蒸溜所?手がかりを5つ並べてみる

ボトルに書いてあるのは「アイラ島とハイランドの樽」ということだけ。手がかりを1つずつ並べていくと、ワイの予想は、アイラ側がカリラ、ハイランド側がアードモアに寄っていく。

手がかり① 海外のレビューに「カリラがたくさん」

海外のウイスキーレビューサイト「Connosr」に2022年に載ったレビューに、人づてに聞いた話として「カリラがたくさん入っとって、残りはハイランドの原酒」と書いてある。

ヴィンテージ・モルト社が明かした話やないから、噂のひとつとして見といてな。

手がかり② ハイランドの樽も「煙の香りで選んだ」

ヴィンテージ・モルト社は、アイラとハイランドの樽を「どれも煙の香りで選んだ」と書いとる。ハイランド側も、ピートを効かせた原酒やと読める。

それに、スコッチの決まりで産地として名前が出てくるのは、ハイランド・ローランド・スペイサイド・キャンベルタウン・アイラの5つ。島で名前が出てくるのはアイラだけで、スカイ島やオークニー諸島の蒸溜所も、区分のうえではハイランドに入る。

つまり「ハイランドの樽」には、本土のピーテッドモルトだけやのうて、島のピーテッドモルトも入りうるんや。

手がかり③ フィンラガンとピブロックで、ワイが最初に浮かべたのはカリラ

ヴィンテージ・モルト社のフィンラガン カスクストレングスを飲んだとき、ワイが最初に感じたのはカリラやった。姉妹会社のザ・ピブロックでも、注いですぐに浮かんだのはカリラ。どっちも、そのあとラガヴーリンも浮かんできたんやけどな。

手がかり④ ヴィンテージ・モルト社が、同じころに瓶詰めしとった原酒

ヴィンテージ・モルト社は「クーパーズチョイス」という名前で、いろんな蒸溜所の樽を1つずつ瓶詰めしとる。スモークスタックが出た2017年の前後には、こんなボトルがある。

・カリラ:1991年蒸留、2016年瓶詰め
・アードモア:2008年蒸留、2017年瓶詰め
・クロフテンギア:2006年蒸留、2016年瓶詰め(ロッホローモンド蒸溜所が、ピートをしっかり効かせて造るモルト)

アイラのカリラに、ハイランドのアードモアとクロフテンギア。どれも、この会社が同じころに扱っとった原酒や。スモークスタックに入っとる証拠やないけど、候補を絞る手がかりにはなる。

アードモアは、ティーチャーズのキーモルトで知られるハイランドの蒸溜所。サントリーは、アイラとはちがう爽やかなスモーキーさを持つ「ハイランドスモーキー」と紹介しとる。

手がかり⑤ レーズンと胡椒は、タリスカーと重なる

ワイが感じたレーズンは、スモークスタックの公式ノートには出てこん。

タリスカー10年は、味わいに「リッチなドライフルーツの甘さ」と「口の奥にペッパー」。干した果物の甘さはレーズン、胡椒はスパイシー。ワイが感じた2つと、ちょうど重なるんや。海外のレビューでも、2人とも「黒胡椒」を挙げとる。

タリスカーはスカイ島の蒸溜所で、ふつうは「アイランズ」と呼ばれる。せやけど、手がかり②のとおり、区分のうえではハイランドに入るんや。

ただ、手がかり④のボトルにタリスカーは入ってへん。

ワイの予想|アイラ側はカリラ、ハイランド側はアードモア

ここから先は、ワイの妄想やけどな。

アイラ側の第一候補はカリラ。噂にも名前が出とるし、同じころにヴィンテージ・モルト社が瓶詰めもしとる。フィンラガンとピブロックでワイが最初に浮かべたのもカリラやった。第二候補はラガヴーリンや。

ハイランド側の第一候補はアードモア。ピートを効かせたハイランドのモルトで、同じころにヴィンテージ・モルト社が瓶詰めしとる。第二候補はクロフテンギア。タリスカーは、レーズンと胡椒は重なるけど、手がかり④に出てこんぶん次点や。

答えは出えへんけど、カリラ12年とアードモア レガシーを横に並べて、スモークスタックと飲み比べてみるのも楽しいと思う。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • ✅46%で、5,000円台:リカマンの通販の値段は税込5,170円
  • ✅IWSC 2018で銀賞:世界的な品評会で受賞した実績あり
  • ✅フィンラガン・ピブロックと飲み比べられる:どっちもヴィンテージ・モルト社のグループのアイラのシングルモルト。こっちはハイランドの原酒も混ぜたブレンデッドモルト

❌ デメリット

  • ❌いまは手に入りにくい:ラベルに4,200本とある限定品で、通販は在庫切れ
  • ❌蒸溜所が分からへん:アイラとハイランドの、どこの蒸溜所かは明かされてへん
  • ❌煙が苦手な人には強め:ピートがしっかり効いとる

🗣️ マッサンの一言

見つけにくいぶん、酒屋の棚で機関車のラベルと目が合うたら、ちょっとした宝探しの当たりや。フィンラガンやピブロックと並べて、ヴィンテージ・モルト社のグループで飲み比べをするのも楽しいで。

フィンラガン・ピブロック・ピートモンスターと比べる

スモークスタック ザ・ピブロック フィンラガン カスクストレングス ザ・ピートモンスター
タイプ ブレンデッドモルト シングルモルト シングルモルト ブレンデッドモルト
原酒 アイラ+ハイランド(蒸溜所は非公開) アイラ(蒸溜所は非公開) アイラ(蒸溜所は非公開) アイラの原酒が中心
度数 46% 46% 58% 46%
値段(700ml) 税込5,170円(在庫切れ) 税込5,600〜6,200円くらい 税込5,400〜5,900円くらい 7,500〜8,300円くらい
造り手 ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社 ハイランズ&アイランズ・スコッチウイスキー社(ヴィンテージ・モルト社の姉妹会社) ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー社 コンパスボックス
うちのレビュー この記事 ザ・ピブロック フィンラガン カスクストレングス ザ・ピートモンスター

見つからんときは、フィンラガンとピブロック

スモークスタックが見つからんときは、フィンラガン カスクストレングスやザ・ピブロックもおすすめや。どっちもアイラのシングルモルトで、通販で買えるで。

おすすめの飲み方|まずはストレートで

まずはストレートで、煙とバニラの甘さをじっくり楽しみたい。46%あるから、水を数滴たらして香りの変化を見るのもええで。

ハイボールにしても、46%の度数とピートの強さがあるから、煙と甘さが薄まりにくいと思う。

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価格は時期で変動。購入前に複数サイト比較を。

🔍 フリマ・オークションで探す

※フリマ・オークションで買うときは、あくまで自己判断・自己責任で。

🥃 ウイスキー専門店でも探す

品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)

📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方

まとめ|ヴィンテージ・モルト社のブレンデッドモルト

スモークスタックは、アイラ島とハイランドの原酒を混ぜた、約30ppmのブレンデッドモルト。4,200本の限定品や。

ワイは、しっかりした煙の奥に、バニラとレーズンの甘さを感じた。

🗣️ マッサンの一言

機関車のラベルに、約30ppmの煙。名前も中身も、ちゃんと「煙突」やったな。見かけたら、この機関車にぜひ1回乗ってみてほしいで。

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機関車ラベルの、約30ppmのブレンデッドモルト

よくある質問

Q. どこの蒸溜所の原酒?
A. 非公開。アイラ島とハイランドの蒸溜所のモルトを混ぜた、ブレンデッドモルトや。ワイの予想は、アイラ側がカリラ、ハイランド側がアードモア。くわしくは上の「手がかり」の章で。

Q. いまでも買える?
A. リカマンの通販もAmazonも在庫切れや。通販で見つからんときは、酒屋の店頭やフリマ・オークションも探してみてな。

公式情報・参考リンク

📰 造り手・販売店

※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。

ppm(フェノール値)…スモーキーさの強さを表す数字。数字が大きいほど煙の主張が強い目安になる。

カスクストレングス…樽から出したまま、加水でうすめてへん高い度数のボトルのこと。香りも味も力強い。

オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。

アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。

NAS(ノンエイジ)…熟成年数をラベルに書いてへんウイスキーのこと。年数のちがう原酒を組み合わせることもあるけど、NASっちゅう言葉だけでは中身の年数までは分からへん。

ブレンデッドモルト…複数の蒸溜所のモルト原酒だけを混ぜたウイスキー。グレーンは入れへんのがポイントやで。

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