グレンドロナックが創業200周年で出した記念ボトルは、2本ある。1本は税抜750万円の56年もので、世界200本。もう1本が、税抜1万5,400円で1,200本の「ボインズミルハウス・エディション14年」や。
その14年を飲んだ。香りはレーズンと赤ワイン。味は雑味のないクルミと桃。余韻には軽いタンニン(渋み)とプルーンが残って、そこに桃が来て明るめに終わる。シェリー樽のグレンドロナックに、赤ワインと桃の明るさが乗った1本なんや。
定番のシェリー樽に、クラレット樽(ボルドー産の赤ワイン樽)を少しだけ足したのが、200周年だけの組み合わせやねん。
グレンドロナック ボインズミルハウス・エディション14年(700ml・46.8%)
参考小売価格:税抜15,400円(税込16,940円)/1,200本限定
【結論】こんな人におすすめ
- ✅シェリー樽のレーズンに、赤ワインの香りも重なった1本を飲みたい人
- ✅余韻が桃で明るく終わる、シェリー系のモルトが気になる人
- ✅グレンドロナックの200周年を、記念に1本手元に置きたい人
ボインズミルハウス14年の基本情報
| 商品名 | グレンドロナック ボインズミルハウス・エディション14年(BOYNSMILL HOUSE EDITION) |
| 蒸溜所 | グレンドロナック蒸溜所(スコットランド・ハイランド・1826年創業) |
| タイプ | シングルモルト・スコッチウイスキー |
| 熟成年数 | 14年 |
| 樽 | オロロソシェリー樽(※1)とペドロ・ヒメネス(PX)シェリー樽(※2)+少量のクラレット樽(※3) |
| 色 | 深いコッパー色(着色料を使わないナチュラルカラー) |
| アルコール度数 | 46.8% |
| 内容量 | 700ml |
| 参考小売価格 | 税抜15,400円(税込16,940円) |
| 限定数 | 1,200本 |
| 発売 | 2026年9月から全国で順次 |
| 輸入元 | ブラウンフォーマンジャパン株式会社 |
(※1)オロロソ=酸化熟成でつくる辛口のシェリー。この樽で寝かせたウイスキーには、ドライフルーツやナッツのようなコクのある風味が移る。くわしくはオロロソシェリー樽の用語記事へ
(※2)PX(ペドロ・ヒメネス)=シェリーでいちばん甘いタイプ。この樽で寝かせたウイスキーには、レーズンや黒蜜のような濃い甘さが出やすい。くわしくはPXシェリー樽の用語記事へ
(※3)クラレット=イギリスで、ボルドーの赤ワインを指す昔からの呼び名。その赤ワインを入れとった樽がクラレット樽や。くわしくはクラレット樽の用語記事へ
テイスティング
👃 香り
🗣️ マッサンの感想
グラスに鼻を近づけると、まずレーズンの甘い香り。そこに、赤ワインのふくよかな香りがふわっと重なって、熟したベリーみたいな華やかさもおる。
👅 味わい
📕 公式テイスティング
熟したモルトの味わい。ドライフルーツとナッツの濃厚な風味が広がり、やがてベルベットのように滑らかで芳醇なチョコレートキャラメルへと移り変わる。
🗣️ マッサンの感想
味は、雑味がなくてすっきり。香ばしいクルミのコクがまず来て、そのあとに、みずみずしい桃の甘さがやさしく広がるんや。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング
※公式はこの項目を明記していない
🗣️ マッサンの感想
軽いタンニンが、舌をきゅっと引き締める。プルーンの濃い甘さが残って、そこに桃が来て、明るめに終わるんや。
🗣️ マッサンの一言
公式の香りのノートにも、レーズンと桃が入っとる。ワイはレーズンを香りで、桃を味と余韻で感じた。それに加えて、香りには赤ワイン、余韻には軽いタンニン。少しだけ足したクラレット樽が、ちゃんと顔を出しとるんやと思うで。
200周年の3つ目の樽は、ボルドーの赤ワイン樽
グレンドロナックといえば、オロロソとPXの2つのシェリー樽。この2つが蒸溜所の代名詞やねん。
ボインズミルハウスは、そこへ3つ目の樽を足した。それがクラレット樽や。選んだのはマスターブレンダーのレイチェル・バリー博士で、グレンドロナックの力強く豊かな骨格を補うために、少量のクラレット樽を厳選して使うとる。
選んだ理由は、味だけやない。創業者のジェームス・アラダイスが開いたパーティーで、食卓を彩ったであろうワインへのオマージュでもあるんや。クラレット樽に、味と200年前の物語の両方を背負わせとるわけやな。
仕上がりをブラウンフォーマンジャパンは、「シェリー由来の重厚なコクに、カシスやプラムの華やかな果実味と洗練されたタンニンの骨格が調和した」と紹介しとる。
「ボインズミルハウス」ってなんやねん
聞き慣れん名前やろ。これは屋敷の名前や。
グレンドロナック蒸溜所は1826年、ジェームス・アラダイスがスコットランドのハイランド地方で創業した。アラダイスは、当時の貴族を社交界でもてなす達人として知られとった人。その伝説の舞台になったんが、屋敷「ボインズミルハウス」やねん。

箱に描かれとる建物が、その屋敷。ラベルも箱も紫でそろえてあって、いつものグレンドロナックとはだいぶ雰囲気がちがう。
定番の18年は、創業者の名前を取って「アラダイス」と呼ばれてきた1本。オロロソシェリー樽だけで熟成しとる。
ちなみに「グレンドロナック」の名前の由来は「ブラックベリーの谷」。公式の香りのノートにも、そのブラックベリーが入っとるで。
メリット・デメリット
✅ メリット
- ✅200周年の記念ボトルが、1万円台で手に入る:参考小売価格は税抜15,400円(税込16,940円)
- ✅定番とちがう樽の組み合わせ:オロロソとPXに、少量のクラレット樽を足した200周年だけの1本
❌ デメリット
- ❌1,200本の数量限定:見つけたら、早めに決めたい1本
- ❌定番の15年より値段が上:1年若いボトルやけど、15年の実勢(12,000円くらいから)より高い
🗣️ マッサンの一言
1,200本と聞くと身構えるけど、記念ボトルらしい数でもある。紫のラベルを見つけたら、それが200周年の乾杯の合図や。
定番の12年・15年・18年と並べる
| 度数 | 樽 | 値段の目安(税込) | |
|---|---|---|---|
| 12年 | 43% | PX&オロロソ | 7,000〜7,700円くらい |
| 15年 | 46% | PX&オロロソ | 13,000〜14,300円くらい |
| 18年 | 46% | オロロソ | 26,300〜29,000円くらい |
| ボインズミルハウス14年 | 46.8% | オロロソ&PX+少量のクラレット | 16,940円(参考小売価格) |
※定番の3本は通販の実勢、ボインズミルハウスはメーカーの参考小売価格(税抜15,400円)
いちばん近いのは15年。樽は同じPXとオロロソで、年数はボインズミルハウスが1年若く、度数は0.8ポイント高い。ちがうのは、クラレット樽が入ることや。
15年の味を知っとる人なら、赤ワイン樽を足したらどう変わるかを比べる楽しみがある。グレンドロナックが初めてなら、まずは43%の12年から入るのもええで。
11月に表参道で、グレンドロナック4本の試飲イベント
200周年を記念して、東京・表参道でイベントが開かれる。
| イベント名 | The Sherry Duet 2つのシェリーが奏でる、200年。 |
| 会期 | 2026年11月19日(木)〜22日(日) |
| 時間 | 12:30〜22:30(21:30最終入場) |
| 会場 | House of OMOTESANDO(東京・表参道) |
| 入場料 | 2,000円(税込・試飲込み) |
| 試飲 | グレンドロナック12年/15年/18年/21年を用意する予定 |
| 予約 | 事前予約制 |
※11月19日はメディア・関係者限定。開催時間は変わることがある。詳細はグレンドロナックの公式サイトで公開される予定
12年・15年・18年・21年の試飲が予定されとる。同じグレンドロナックでも、年数や樽で味がどう変わるかを体験できるイベントや。
おすすめの飲み方
まずはストレートで。レーズンと赤ワインの香りから、余韻の桃まで、順番に追いかけてみてな。
46.8%あるから、加水(水を数滴たらす)で、香りの変わり方を見るのもええ。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|シェリー樽に赤ワインと桃。明るく終わる200周年の1本
ボインズミルハウス・エディション14年は、グレンドロナックの創業200周年の記念ボトル。定番のオロロソとPXのシェリー樽に、少量のクラレット樽を足した1本や。
香りはレーズンと赤ワイン、味は雑味のないクルミと桃。余韻は軽いタンニンとプルーンに、桃が来て明るめに終わった。
🗣️ マッサンの一言
赤ワイン樽は、ワイの好きな樽のひとつ。その樽が、200年前のパーティーのワインへのオマージュとして入っとるんやから、たまらんわ。紫のラベルのボトルを見つけたら、創業者が貴族をもてなした屋敷の夜を思い浮かべながら飲んでみてほしい。
よくある質問
Q. もう1本の200周年ボトル(56年)とは、何がちがう?
A. 56年は、1968年に蒸留した原酒をオロロソのシェリー樽で寝かせて、途中でPXの樽に移した56年もの。度数は44.9%で、世界200本・税抜750万円。売るのは限定店舗だけや。ボインズミルハウスは14年もので、1,200本を全国で順次発売。探せる機会は、こっちのほうがずっと多いで。
Q. 表参道のイベントで、ボインズミルハウスは飲める?
A. 試飲が案内されとるのは、12年・15年・18年・21年の4本。ボインズミルハウスの試飲は、案内されてへん。
公式情報・参考リンク
📰 プレスリリース・公式サイト
- PR TIMES:創業200周年の「グレンドロナック」記念ボトル「ボインズミルハウス・エディション14年」を2026年9月より順次全国で1,200本数量限定発売(ブラウンフォーマンジャパン)
- PR TIMES:ブランド史上最長熟成「グレンドロナック 1968シリーズ 56年」世界200本限定発売
- グレンドロナック公式サイト(英語)
- グレンドロナック公式:200 Years of The GlenDronach(英語)
※アイキャッチとボトルと箱の画像の出典:PR TIMES(ブラウンフォーマンジャパン株式会社)
※価格・スペック・発売情報・イベント内容は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。
オロロソ(シェリー樽)…酸化熟成でつくる辛口のシェリー。この樽で寝かせたウイスキーに、ドライフルーツ・ナッツ・黒糖みたいなコクのある風味が移るで。
PX(ペドロヒメネス)…シェリーで一番甘いタイプ。この樽で仕上げたウイスキーには、レーズンや黒蜜みたいな濃厚な甘い香味が出ることが多い。
クラレット樽…ボルドー系の赤ワインが入っとった樽のこと。クラレットはブドウの品種やのうて、イギリスで使われてきたボルドー赤ワインの呼び名や。カシスやプラム、渋みが出やすい。
スコッチ…スコットランド産・3年以上熟成のウイスキー。世界5大ウイスキーの主役で樽芸術の本場や。
シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。
ハイランド…スコッチで一番広い産地。蒸溜所ごとに個性がバラバラの『多様性のデパート』や。


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