広島に、ちょっと変わったことをやっとる蒸留所がある。
海と山、まったくちがう2つの環境でウイスキーを育てとるんや。
「広島は、海と山との異なる自然環境にも恵まれています。穏やかな瀬戸内海と緑豊かな中国山地、それぞれの地で熟成させることで」——ここがこの蒸留所の全部やねん。
シングルモルトで見ると、海側の貯蔵庫で育てたんが「桜尾」、山のトンネルで育てたんが「戸河内」。名前がちゃうから別の蒸留所やと思われがちやけど、どっちもSAKURAO DISTILLERYから生まれとる。この記事は、その地図やで。
🎯 結論|こんな人に刺さる蒸留所や
- ✅海育ちと山育ち、環境で変わる味に興味がある人
- ✅日本酒樽・ビール樽みたいな変わり種の後熟が気になる人
- ✅瀬戸内の塩っけ・潮の香りを味わってみたい人
- ✅棚で「桜尾」と「戸河内」の違いが分からんと止まったことがある人
- ✅ジンも造っとる蒸留所の作り方に興味がある人
🏭 桜尾蒸留所って、どんなとこ?
広島県廿日市市。宮島のすぐ手前や。目の前が瀬戸内海やねん。
運営は株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー。大正7年(1918年)設立で、もとは「中国酒類醸造合資会社」という名前やった。2021年にいまの社名になっとる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 蒸留所名 | 桜尾蒸留所(正式名称:SAKURAO DISTILLERY) |
| 運営 | 株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(代表取締役社長 白井浩一郎) |
| 所在地 | 〒738-8602 広島県廿日市市桜尾一丁目12番1号 |
| 会社の設立 | 大正7年(1918年)10月8日 |
| 蒸留所の竣工 | 2017年12月 |
| ビジターセンター | 2018年10月オープン |
| その後 | 2019年 二期工事(グレーンウイスキーの設備・貯蔵庫)/2021年 三期工事 |
| ブランド | シングルモルト(桜尾/戸河内/スティルマンズセレクション)、ブレンデッド、ジン |
※ポットスチルの数と容量は、公式サイトに記載を見つけられんかったから書いてへん。
※「蒸留所」の「留」は公式の漢字や。このブログはよそを「蒸溜所」で書いとるけど、ここは公式に合わせとるで。
ほんでここ、モルトだけやないねん。2019年の二期工事で、グレーンウイスキーの蒸留設備まで入れとる。つまりシングルモルトだけやのうて、自前のモルトとグレーンを組み合わせたブレンデッドまで、自社の原酒で造れる体制なんや。この話、後半の棚のとこで効いてくるで。
🌲 ほんでもういっこ。いま廿日市の山あい・吉和に、新しい蒸留所「SAKURAO DISTILLERY FOREST SITE」を建設中や(2025年3月に地鎮祭)。海の桜尾、山の戸河内ときて、次は森。広島、まだ地形使うんかい。
🌊⛰ いちばん大事な話|「桜尾」は海、「戸河内」は山
ここさえ分かったら、この蒸留所の棚は一発で読める。
| シングルモルト桜尾(さくらお) | シングルモルト戸河内(とごうち) | |
|---|---|---|
| 寝かせる場所 | 桜尾貯蔵庫(廿日市・海のそば) | 戸河内貯蔵庫(中国山地・廃線トンネル) |
| 環境 | 海風と山風が届いて、一年の気温差が大きい | 四季を通じて冷涼 |
| 樽 | 4種類の樽 | バーボン樽 |
| 香り | レーズン、オレンジ、桃 | バニラ、リンゴ、マーマレード、メロン |
| 飲み口 | バニラの甘み。スモーキーな余韻 | 軽快でスムース、すっきりした甘さ |
書いてあるのは「それぞれの地で熟成させる」ということや。造る場所は同じ。育てる場所と、樽の組み方がちゃう。
これ、ウイスキー好きにはめちゃくちゃ面白い話やねん。同じSAKURAO DISTILLERYから生まれた原酒を、片や瀬戸内海のそば、片や中国山地のトンネルで育てて、別々のシングルモルトとして出しとる。
ただし「置き場所だけ変えた実験」やないで。表のとおり、桜尾は4種類の樽、戸河内はバーボン樽——樽の組み方からちゃう。海と山で、育て方がそもそも別メニューなんや。
せやから飲み比べるなら「場所だけでどれだけ変わった?」やのうて、「海側の桜尾と山側の戸河内、それぞれ何を狙っとるんか」くらいの目で飲むんがおもろいと思うわ。
限定ボトルは樽がちゃうから、そこは各レビューを見てな。
🗣️ マッサンの一言
「海と山で育て分ける」って聞いたとき、ワイはそら反則やろと思たわ。いや、ええ意味でな。同じ蒸留所から出た原酒が、海育ちと山育ちで別々の一本になって棚に並んどる。飲み比べたら、育った場所の話を自分の舌で聞けるっちゅうことやんか。こんな贅沢な遊び、なかなか用意してもらえんで。
🏷 名前の整理|会社名と蒸留所名と商品名がちゃう
ここもよう混乱するとこや。整理しとくで。
| 名前 | 何を指しとるか |
|---|---|
| サクラオブルワリーアンドディスティラリー | 会社の名前。1918年設立(旧・中国酒類醸造) |
| 桜尾蒸留所(SAKURAO DISTILLERY) | 蒸留所の名前。2017年12月竣工 |
| 桜尾 | 商品の名前。海側の桜尾貯蔵庫で育てたシングルモルト |
| 戸河内 | 商品の名前。シングルモルトは山のトンネル育ち。自社モルト&グレーンのブレンデッドもある |
| SOGAINI(ソガイニ) | 桜尾と戸河内、両方の貯蔵庫で育てた自社原酒を合わせたブレンデッド |
ちなみに「桜尾」は地名や。会社の住所が「廿日市市桜尾一丁目」やからな。地元の名前をそのまま蒸留所と商品に付けとるわけや。
🥃 桜尾蒸留所の記事ぜんぶを、4つの棚に分けて見る
ほな、このブログで書いてきた記事を、棚ごとに並べるで。
① シングルモルト桜尾(2本)|海側で育てるほう
| ボトル | どんな一本 |
|---|---|
| シングルモルト 桜尾 SAKURAO | オレンジと桃のフルーティに、ほのかなスモーキー |
| シングルモルト桜尾 SAUTERNES CASK FINISH | 甘口白ワイン樽で仕上げた46% |
② シングルモルト戸河内(1本)|山のトンネルで育てるほう
戸河内貯蔵庫は廃線トンネルを使うとる。四季を通じて冷涼な場所や。
| ボトル | どんな一本 |
|---|---|
| シングルモルト戸河内 | トンネル熟成のクラフトジャパニーズ |
③ ブレンデッド戸河内(4本)|自社のモルトとグレーンを合わせる
名前は戸河内やけど、山のトンネルだけで育てたとは公式は言うてへん。SAKURAO DISTILLERYで蒸留・貯蔵したモルトとグレーンを合わせたブレンデッドのシリーズや。2019年に入れたグレーン設備が、ここで効いてくるんやな。
| ボトル | どんな一本 |
|---|---|
| 戸河内 PREMIUM | 自社モルト&グレーンの定番ブレンデッド |
| 戸河内 SAKE CASK FINISH | 自社で醸した純米酒の樽で後熟 |
| 戸河内 BEER CASK FINISH | IPAの樽で後熟 |
| 戸河内 PEATED CASK FINISH | 穏やかなスモーキー |
④ SOGAINI(1本)|海と山、両方の環境を使う
| ボトル | どんな一本 |
|---|---|
| SOGAINI(ソガイニ) | 両方の貯蔵庫で育てた自社モルト&グレーンだけのブレンデッド |
🗣️ マッサンの一言
戸河内の棚を見てみ。純米酒の樽、IPAの樽、ピートの樽——樽の選択肢が、急に居酒屋のメニューくらい増えてくる。しかもSAKE CASKは自分とこで醸した純米酒の樽や。日本酒も造っとる会社がウイスキーやると、こういう技が飛び出してくるんやな。樽で何して遊ぼか、の引き出しが多い蔵やで。
🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)
戸河内の貯蔵庫は、使われへんようになった鉄道のトンネルや。
広島の山の中に、昔の路線のトンネルが残っとる。そこにウイスキーを寝かせとるんやな。
トンネルの中は四季を通じて冷涼。外が真夏でも、中は静かに涼しいまま。メルボルンのスターワードが「温度がころころ変わる」を武器にしとるんと、ちょうど正反対や。
ほんで海のそばの桜尾貯蔵庫は、瀬戸内の潮風を浴びる。ひとつの会社が、真逆の環境を2つ持っとる。そら味も分かれるわな。
ついでに言うと、ここはジンでも有名やねん。広島のレモンや柚子を使うたサクラオジンは、海外の品評会でもよう名前が挙がる一本やで。
🛒 買えるところ
シングルモルトの桜尾と戸河内は、ネット通販でも見つかる。ただ数は多ないから、見つけたときが買いどきや。
戸河内のブレンデッドやSOGAINIは、もうちょい手が届きやすい値段やで。まずそこから入るんもアリやな。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法 比較|5大通販ショップの賢い選び方(武川・MALKS・Amazon・楽天・Yahoo!の徹底比較)
🎁 まとめ|海と山で育て分ける蒸留所
桜尾蒸留所の話を、3行にまとめるとこうなる。
- 🥃造るんはSAKURAO DISTILLERY。育てる環境が海と山でちゃう
- 🥃シングルモルトは、海育ちが「桜尾」、山のトンネル育ちが「戸河内」
- 🥃ブレンデッド戸河内とSOGAINIは、自社モルト&グレーンの合わせ技
ワイがここをええなと思うんは、同じ蒸留所から「海側で育てる桜尾」と「山側で育てる戸河内」を、ちゃんと別の一本として出しとることやねん。
もちろん樽の組み方まで同じやないから、「場所だけ変えた実験」やない。でも、それが逆におもろい。海ならどう育てる? 山ならどう育てる?——その答えを、蒸留所が2本のウイスキーで見せてくれとるんや。
2本並べて飲んだら、「桜尾と戸河内って、名前がちゃうだけやないんやな」っちゅうのが、一杯目より二杯目でよう分かるで。
まずは戸河内から入って、次に桜尾。順番はどっちでもええけど、2本そろえて飲み比べるのが、この蒸留所のいちばんええ楽しみ方やと思うわ。
🗣️ マッサンの一言
瀬戸内の海と、中国山地の山。広島っちゅう土地に、まったくちがう2つの環境がある。そこに気づいて、両方使うたろと考えた人がおる——ワイはそこにグッとくるんよ。地図を見ながら飲んだら、もう一段うまなるタイプのウイスキーやで。
❓ よくある質問
Q. 「桜尾」と「戸河内」は別の蒸留所なん?
ちゃうねん。どっちも桜尾蒸留所で造っとる。シングルモルトでいうと、桜尾は海のそばの桜尾貯蔵庫育ち、戸河内は山のトンネル(戸河内貯蔵庫)育ちや。名前は貯蔵庫の場所から来とるんやな。
Q. どっちから飲んだらええ?
好みでええけど、2本そろえて飲み比べるのがこの蒸留所のいちばんの楽しみ方やと思うで。海育ちの桜尾と山育ちの戸河内で何がちゃうんか、自分の舌で聞けるからな。まず値段が届きやすい戸河内のブレンデッドから、っちゅう入り方もアリや。
Q. 「蒸留所」と「蒸溜所」、どっちが正しいん?
ここは公式が「蒸留所」(留)を使うとる。日本の蒸溜所はどっちの字もあってな、うちのブログでも余市や宮城峡は「蒸溜所」(溜)で書いとる。その蒸溜所の公式表記に合わせる——それがうちの方針やで。
Q. SOGAINIって何?
自社で発酵・蒸留・熟成したモルトとグレーンだけを使うて、桜尾と戸河内の両方の貯蔵庫で育てた原酒を合わせたブレンデッドや。海と山の合わせ技やな。この蒸留所の考え方が、いちばん分かりやすう出とる一本やと思うで。
公式情報・参考リンク
📰 桜尾蒸留所・サクラオブルワリーアンドディスティラリー 公式
※価格・スペック・ラインアップは本記事執筆時点(2026年8月)のもの。
※ポットスチルの数・容量は公式サイトに記載を見つけられんかったので書いてへん。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことやで。
ジャパニーズウイスキー…日本国内で採水した水を使い、糖化・発酵・蒸留も国内で。700L以下の木製樽で国内3年以上寝かせて、瓶詰めも国内・40度以上——これが表示基準の要件やで。
シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。
スモーキー…煙・焚き火・燻製なんかを思わせる香味のこと。ウイスキーではピート由来の煙っぽさを指すことが多い。
フルーティー…青リンゴ・洋梨・柑橘・トロピカル果実系の香味。発酵で酵母が生み出すエステルなどが主な要因のひとつで、スペイサイド系ライトモルトに頻出や。
モルト…麦芽のこと。ウイスキーでただ「モルト」と言うたら、ふつうは大麦を発芽させて乾燥させた「大麦麦芽」を指すんや。
グレーン…英語で「穀物」のこと。グレーンウイスキーは原料名やのうて、モルトとは原料と蒸留のしかたの条件がちゃうカテゴリーやで。


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