山崎 リフィルスパニッシュオークを予習レビュー|濃いはずの樽で明るい果実味

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山崎 リフィルスパニッシュオーク(画像出典:PR TIMES) ジャパニーズウイスキー

山崎から、スパニッシュオーク樽を主役にした限定ボトルが出るで。山崎 リフィルスパニッシュオーク。11月24日から、全国で数量限定の発売や。

山崎のスパニッシュオーク樽(※1)といえば、ワイの中ではレーズンやドライフルーツ、チョコレートみたいな、濃くて重たい方向のイメージが強い。

実際、ワイが持っとる山崎蒸溜所限定ウイスキーも、スパニッシュオークの濃さがしっかり出た一本や。ワイはおいしいと思うんやけど、好き嫌いが分かれる濃さで、友人には「苦手や」という人もおった。

ところが今回の山崎は、その濃さをさらに押し出すんやない。ウイスキーの熟成に一度使うたあとの「リフィル樽」(※2)の原酒だけで、狙ったんは「穏やかな木香と果実味、軽やかな味わい」や。

濃いはずのスパニッシュオークで、あえて明るく見せる。この山崎、そこがおもろいねん。

(※1)スパニッシュオーク=ヨーロッパ産のオーク材。山崎のスパニッシュオーク樽は、もとはシェリー酒を寝かせとった樽や。詳しくはスパニッシュオークの用語記事へ
(※2)リフィル樽=ウイスキーの熟成に一度以上使うた樽を、もういっぺん原酒の熟成に使う樽。詳しくはリフィル(樽)の用語記事へ

※本記事は2026年11月24日の発売前に、公開情報をもとに書いた予習レビューやで。

山崎 リフィルスパニッシュオーク

山崎 リフィルスパニッシュオーク(シングルモルト・700ml・48%)

希望小売価格:29,700円(税込)

【結論】こんな人におすすめ

  • ✅山崎蒸溜所が好きで、山崎を支えるスパニッシュオーク樽の、ちがう顔を見てみたい人
  • ✅シェリー樽の濃さより、明るい果実味と穏やかな木の香りが好きな人
  • ✅48%のシングルモルトを、ストレートや加水で香りの変化まで追いかけたい人

山崎 リフィルスパニッシュオークって、どんな一本?

商品名シングルモルトウイスキー 山崎 リフィルスパニッシュオーク
種類シングルモルト(ジャパニーズウイスキー)
蒸溜所山崎蒸溜所(大阪府三島郡島本町)
原酒スパニッシュオークのリフィル樽で熟成させた原酒だけ
蒸溜した年2014年・2015年(ラベル)
瓶詰めした年2026年(ラベル)
麦芽ピート(※1)を軽く焚いた麦芽と、中くらいから強めに焚いた麦芽「Lightly & medium-heavily peated」
熟成年数表記なし(ノンエイジ)
アルコール度数48%
内容量700ml
希望小売価格27,000円(税別)/29,700円(税込)
発売2026年11月24日(火)・全国・数量限定
表示基準ジャパニーズウイスキーの表示基準に合致

(※1)ピート=泥炭。これを焚いて麦芽をいぶすと、焚き火みたいな煙の香りがつく。詳しくはピートの用語記事へ

山崎は、いろんなタイプの原酒を組み合わせて、あの複雑な味を造っとる。その中から今回は、スパニッシュオークの「リフィル」にぐっと寄った一本や。

そもそも山崎のスパニッシュオークって何なん?

山崎蒸溜所では、原酒を造り分けるために、主に6種類の樽を使い分けとる。大きさも、材質も、前に何を入れとったかもちがう樽や。

そのうちスパニッシュオーク樽は、もとはシェリー酒(※1)を寝かせとった樽。色は強く赤みがかって、深みのある熟成香と、ドライフルーツみたいな凝縮した甘みが生まれる。山崎蒸溜所は、開設したころからこの樽を使うてきた。

分かりやすいんが山崎18年や。18年以上のスパニッシュオーク樽の原酒が中心で、香りはレーズン、杏、チョコレート。「山崎のスパニッシュオークってどんな味?」と聞かれたら、まず想像するんはこっちの濃い世界やと思う。

いまの山崎12年は、ホワイトオーク樽の原酒の甘いバニラと熟した果実の香りが軸。そこにスパニッシュオーク樽とミズナラ樽の原酒が潜んどる。

(※1)シェリー酒=スペイン南部で造られる、ブドウの蒸留酒を加えて度数を上げたワイン(酒精強化ワイン)。シェリーを寝かせた樽でウイスキーを熟成させると、ドライフルーツやナッツのような香りが移る。詳しくはシェリー樽の用語記事へ

ワイは9月に山崎蒸溜所のプレステージツアーで、山崎12年を組み立てとる原酒を1種類ずつバラで飲んだ。

スパニッシュオーク樽の原酒は、ひと嗅ぎで「濃い!」。ぶどうの香りに、重い木の渋み、ドライイチジク、レーズン。12年の中ではひとつの構成原酒やのに、単体で飲むとめちゃくちゃ存在感が強かったんよな。

せやから最初に「山崎 リフィルスパニッシュオーク」という名前を見たとき、ワイはもっと濃厚な山崎が来るんかと思た。ところが、方向は逆やった。

「リフィル」にすると、濃い樽の顔が変わる

ウイスキーの樽は、1回働いたら定年、やない。中身を空けて、また次の原酒を迎える。回を重ねるほど、樽から出る風味は穏やかになっていく。

スパニッシュオークのシェリー樽でいうと、ウイスキーに1回目に使う樽(ファーストフィル(※1))は、香りも味わいも濃厚。リフィル樽になると、なめらかですっきりした味わいに育つ。

せやからリフィルは、「味が薄くなる」と考えるより、樽が前へ出すぎへんようになると考えたほうが分かりやすい。

今回の一本は、「山崎」全体の香味を支えてきたスパニッシュオーク樽のうち、繰り返し熟成に使うてきたリフィル樽だけに絞って、穏やかで心地よい香りと味わいに仕上げたもんや。

「スパニッシュオーク=濃厚」という分かりやすい武器を、そのまま振り回してへん。一回引かせて、別の表情を見せに来とるんや。

ただし、これがウイスキーの熟成に使う2回目なのか、3回目以降なのかまでは出てへん。

(※1)ファーストフィル=その樽をウイスキーの熟成に使う1回目。前にシェリーやバーボンが入っとったことは数えへん。詳しくはファーストフィルの用語記事へ

実は2019年にも「リフィル」の山崎は出とる

サントリーは2019年、山崎蒸溜所の原酒を樽ごとに味わう限定シリーズ「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」の第2弾で、スパニッシュオーク樽の原酒を3本出しとる。

2019年のボトル 樽 酒齢・度数・容量 香りと味わい(サントリーの言葉から)
〈スパニッシュオーク〉 スパニッシュオーク材でサントリーが組んだ新樽 9年・56度・500ml ウッディー、スパイシー/エッジが効いた味わい
〈モンティージャワインカスク〉 スペイン南部の酒精強化ワインを寝かせたスパニッシュオーク樽 9年・55度・500ml ドライフルーツ、黒糖/濃厚な甘さ
〈リフィルシェリーカスク〉 一度ウイスキーの熟成に使うたシェリー樽 10年・53度・500ml ラムレーズン、ハチミツ/なめらか、甘くさわやかな酸味

同じスパニッシュオークでも、新樽はウッディー、ワインの樽は濃厚、リフィルは「なめらか」で「さわやかな酸味」。樽の使い方だけで、ここまで顔が変わるんや。

もちろん、2019年のボトルと今回のリフィルスパニッシュオークは別物や。名前もちがうし、度数も48%。せやけど、リフィルのスパニッシュオークが「なめらかさ」と「酸味」の顔を持っとることは、このときもう見えとったわけやな。

ラベルを読むと、中身がかなり見えてくる

今回のボトル、おもろいんは「リフィルスパニッシュオーク」という名前だけやない。ラベルを細かく読んでいくと、どんな原酒で組まれとるんか、けっこう見えてくるんや。

まず蒸溜年。ラベルには「Distilled 2014 & 2015」、そして「Bottled 2026」とある。月までは分からへんけど、ざっと10〜12年ほど樽の中で過ごした原酒ということになる。年数表記のない山崎やけど、若い原酒をさっとリフィル樽に入れて仕上げた一本、という感じではなさそうや。

もうひとつ気になるんがピート。ラベルには「Lightly & medium-heavily peated」とある。軽くピートを焚いた麦芽だけやのうて、中くらいから強めに焚いた麦芽まで使われとるんや。

ここ、ワイは最初に見たとき、ちょっと意外やった。スパニッシュオーク、10年ほどの熟成、さらにピーテッドの原酒。文字だけ並べたら「これは濃いぞ」「煙もしっかり出るんちゃう?」と想像するやん。

ところが、ラベルのいちばん下にはこうある。

A vibrant expression of Yamazaki Spanish Oak exploring the bright and fruity notes of our finest refill casks
(山崎のスパニッシュオークの、生き生きとした表情。選りすぐりのリフィル樽が持つ、明るくフルーティーな香味を探った一本)

— ボトルのラベルより(日本語はワイの訳)

香りはフルーツコンポート、味わいにはわずかな酸味と甘み、スモーキーは「かすか」。ピートまで使うとるのに、煙を主役にはしてへんねん。

濃い材料を使って、濃くしすぎへん

そこで効いてくるんが「リフィル」やと思う。スパニッシュオークの濃い個性をさらに足すんやなく、一歩引かせる。樽が前へ出すぎへんぶん、山崎の果実味や酸味を見せる。ピートも、ドンと煙たくするんやなく、最後の余韻に少し残す。

48%あるのに、目指したんは軽やかさ。そこに、この山崎のおもしろさが詰まっとる気がするんよな。

ワイの棚の蒸溜所限定は、同じ組み合わせで逆の顔

ワイが持っとる山崎蒸溜所限定ウイスキーは、山崎蒸溜所のギフトショップだけで売っとる一本。スモーキーな原酒とスパニッシュオーク樽の原酒の組み合わせを前面に出した山崎で、重厚さと、コーヒーのようなほろ苦さが持ち味や。

ワイは好きな一本や。ただ、この濃さは好みがはっきり分かれる。

造っとるブレンダーさんも、ほろ苦さや木の香りが強すぎると渋みやえぐみにつながる、と話しとる。濃いスパニッシュオークは、それだけ出し方が難しい個性なんやな。

せやから、今回がよけいに気になる。同じ山崎、同じスパニッシュオーク、今回もピーテッドの原酒。それでも目指したんは「bright and fruity」。同じ組み合わせから、反対側の顔を引っぱり出したように見えるんよ。

予習テイスティング

👃 香り

📕 公式テイスティング(サントリー)

香しい香り立ち。フルーツコンポート、かすかなハーブ様(クローブ)

🗣️ マッサンの予想

いきなりレーズンやドライフルーツやのうて、「フルーツコンポート(果物をシロップでやさしく煮たもの)」と来た。ぎゅっと乾かした濃い甘さより、みずみずしさを残した甘さやな。そこへクローブ(甘くてスパイシーな香辛料)がほんのり。ワイが蒸溜所で嗅いだスパニッシュオーク原酒や、手元の蒸溜所限定より、入口からだいぶ明るい香りやと予想するで。

👅 味わい

📕 公式テイスティング(サントリー)

口中香にわずかな酸味と甘みが心地よく広がる。

🗣️ マッサンの予想

ここでも「濃厚」や「重厚」は出てこん。甘みと一緒に酸味が来るんがポイントやな。2019年のリフィルシェリーカスクにも「甘くさわやかな酸味」があった。48%あるから味が細いわけやなさそうやけど、厚みは持たせながら、重たく感じさせへん着地ちゃうかな。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング(サントリー)

伸びやかな甘みと酸味、かすかなスモーキー。

🗣️ マッサンの予想

ワイがいちばん気になるんはここや。中〜強めにピートを焚いた麦芽まで入っとるのに、仕上がりは「かすかなスモーキー」。甘みと酸味がすっと伸びて、その後ろから煙がうっすら残る。スモーキーな原酒を前に出した蒸溜所限定とは、かなりちがう余韻になると予想するで。

🗣️ マッサンの一言

スパニッシュオークの山崎と聞いたら、ふつうは濃い一杯を思い浮かべるやろ。ワイの棚の蒸溜所限定も、まさにそっち側や。そこを「明るくて果実味のある」方向で出してくるんやから、おもろいな。グラス持った瞬間にニヤけてまいそうな一本や。

🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)

山崎のシェリー樽のボトルは、一度「世界一」に選ばれとる。2014年11月、イギリスのウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015」で、山崎シングルモルト・シェリーカスク2013が世界最高のウイスキーに選ばれたんや。点数は100点中97.5点。日本のウイスキーが世界最高に選ばれたんは、これが初めてやった。

ちなみにサントリーは、樽の木を選んで買い付けるところから、樽の組み立てまでを自分とこでやっとる。樽も「高品質なウイスキーづくりに欠かせない原料の一つ」やと考えとる会社なんや。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • ✅スパニッシュオークの「濃くない側」を味わえる:「スパニッシュオーク=濃厚」から一歩離れて、リフィルで果実味や酸味を見せる。18年や蒸溜所限定みたいな濃いスパニッシュオークを知っとる人ほど、比べがいがある
  • ✅ヒントを探しながら飲める:2014・2015年の蒸溜、強さのちがうピートの麦芽、リフィル、bright and fruity。「中〜強めのピートはどこにおる?」と探しながら飲める
  • ✅48%で香りを追える:山崎の定番の43%より高い。加水しながら、香りの変わり方を追いかける楽しみがある
  • ✅18年の半分以下の値段:スパニッシュオーク樽の原酒が中心の山崎18年は、希望小売価格で税込67,100円。こっちは29,700円で、スパニッシュオークが主役の山崎に手が届く

❌ デメリット

  • ❌気軽に試せる値段やない:希望小売価格は税込29,700円。12年の17,600円より、1万2,000円ほど上や
  • ❌本数は非公開:全国発売やけど数量限定で、何本出るかは出てへん
  • ❌リフィルの回数は非公開:ウイスキーの熟成に一度以上使うた樽やけど、何回目の使用かまでは出てへん
  • ❌年数の表記なし:ラベルの蒸溜年から、ざっと10〜12年ほどと読めるけど、熟成年数は書かれてへん(ノンエイジ)

🗣️ マッサンの一言

リフィルの回数も、本数も、書かれてへんことはまだある。せやけど、48%のスパニッシュオークの山崎が、全国の店に並ぶんや。気になる人は、11月24日のカレンダーに丸つけとこか。

山崎12年、18年と比べると立ち位置が分かる

いまの山崎の定番3本と並べると、今回の一本の立ち位置が見えてくるで。

銘柄 樽(サントリーの説明から) 熟成年数 度数 希望小売価格(税込・700ml)
山崎 リフィルスパニッシュオーク スパニッシュオークのリフィル樽の原酒だけ 表記なし(2014・2015年蒸溜) 48% 29,700円
山崎(ノンエイジ)
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ミズナラ樽やワイン樽の原酒をはじめ、さまざまな山崎モルト 表記なし 43% 8,250円
山崎12年
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ホワイトオーク樽の原酒が軸。スパニッシュオーク樽とミズナラ樽の原酒が潜む 12年以上 43% 17,600円
山崎18年
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18年以上のスパニッシュオーク樽の原酒が中心 18年以上 43% 67,100円

値段は12年と18年のあいだ。度数は、定番の3本がそろって43%のところ、今回は48%や。

12年では、スパニッシュオークは複雑さを作るひとつの要素。18年では、そのスパニッシュオークが中心に来る。今回は「スパニッシュオークを主役にする。でも濃厚さだけを見せるわけやない」という、もう1本別の線を引いてきた感じや。

どう飲むのがよさそう?

最初はストレートで、少なめに注ぐ。まず確かめたいんは、ほんまにスパニッシュオークやのに軽やかなんか、っちゅうとこ。フルーツコンポート、甘みと酸味、クローブ、最後のかすかなスモーキーを、順番に拾いたい。

次は水を数滴。果実味が開くんか、それともスパニッシュオークの木の香りが前に出てくるんか。ここも見どころや。

水割りも試したい。ワイは山崎蒸溜所で、山崎12年の水割りのうまさを知った口やねん。果実味と酸味が軸の今回なら、水を入れたときにどんな顔になるかも見てみたい。

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まとめ|濃いスパニッシュオークの「反対側」を見せる山崎

山崎 リフィルスパニッシュオークは、2026年11月24日に全国で数量限定発売のシングルモルト。700ml・48%で、希望小売価格は29,700円(税込)や。

中身は、山崎を長く支えてきたスパニッシュオークのリフィル樽の原酒だけ。ラベルには、2014・2015年の蒸溜、軽くピートを焚いた麦芽と中〜強めに焚いた麦芽、そして「bright and fruity」の一言がある。

材料だけ見たら濃くなりそうやのに、目指したんは明るい果実味。同じ材料から、どこまでちがう顔を出せるんか。そこがこの一本の見どころやな。

🗣️ マッサンの一言

ワイの棚には、濃いほうのスパニッシュオークの代表みたいな蒸溜所限定がある。発売日が来たら、あれと並べて注いでみたいわ。同じ樽の濃い顔と明るい顔、冬の夜長にぴったりの飲み比べや。

🥃 山崎 リフィルスパニッシュオークを手に入れる

スパニッシュオークのリフィル樽だけで組んだ、48%の山崎

よくある質問

Q. いつ、どこで買えるん?
A. 2026年11月24日(火)から、全国で数量限定の発売や。希望小売価格は27,000円(税別)、税込で29,700円。どの店で何本扱うかは出てへん。

Q. 何年熟成?
A. 年数の表記はない。ただ、ラベルには「Distilled 2014 & 2015」「Bottled 2026」とあって、2014年と2015年に蒸溜した原酒が使われとる。蒸溜した月が分からへんから、正確な熟成年数までは出されへん。

Q. ピートの効いた原酒も入っとる?
A. ラベルには「Lightly & medium-heavily peated」とある。ピートの強さがちがう麦芽が使われとる一方で、余韻は「かすかなスモーキー」。このギャップも見どころや。

Q. 山崎18年とは何がちがう?
A. 18年は、18年以上のスパニッシュオーク樽の原酒が中心で、レーズン、杏、チョコレートの濃い方向。リフィルスパニッシュオークは、リフィル樽の原酒で、果実味と酸味を生かした軽やかな方向や。

Q. 前にもスパニッシュオークの山崎はあったん?
A. あるで。2019年の「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」で〈スパニッシュオーク〉や〈リフィルシェリーカスク〉が500mlで出とる。2020年には、樽ごとの山崎のひとつとして「スパニッシュオーク 2020 EDITION」(48%・700ml)が出て、2022年には海外でも「つくりわけセレクション」の1本として48%のスパニッシュオークが出た。

Q. 発売前に、山崎のスパニッシュオークの味を知る方法は?
A. 山崎蒸溜所のテイスティングラウンジ(有料・来場は事前予約)で、山崎12年の構成原酒〈スパニッシュオーク樽〉を1杯から頼める。濃いほうのスパニッシュオークなら、山崎蒸溜所限定ウイスキーもある(ワイが行ったときのメニューで30ml 800円・お一人様1杯まで)。ラウンジの様子はプレステージツアー体験記にまとめとるで。

公式情報・参考リンク

📰 サントリー公式サイト・プレスリリース

※アイキャッチと商品の画像出典:PR TIMES(サントリーホールディングス)
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。

シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。

酒精強化(ワイン)…ブドウ由来の蒸留酒を足して度数を上げたワイン。ポートは発酵の途中で止めるから甘口、シェリーは発酵をやり切ってから足すから辛口が基本やで。

ミズナラ樽…日本産のオーク(ナラ)の樽。白檀やお香みたいな“和”の香りが付く、世界が憧れる希少な樽やで。

バージンオーク(新樽)…一度も使ってへん新品の樽。バニラやウッディな樽の香りが正面から前に出てくる、樽との交流がいちばん濃いタイプや。

オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。

アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。

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