黄色い箱に、額縁に入った鼻の絵。柱の上には卵、足もとには白い花。ハイランドパークから、えらい不思議な箱の17年が出てきた。
せやけど、ワイが引っかかったんは、箱より中身の育て方や。リフィル樽(※1)で11年寝かせたあと、アメリカンオーク(※2)の新樽(※3)に移して、残りの約6年。17年のうち3分の1を、新樽で過ごしとるんや。
ハイランドパークといえば、シェリー樽の甘さに、穏やかな煙。その蒸溜所が、後半をまるごとアメリカンオークの新樽に任せた。ここが、この1本のいちばんおもろいとこやねん。
(※1)リフィル樽=前にウイスキーを詰めたことのある樽を、もう一度使うもの。くわしくはリフィル(樽)の用語記事へ
(※2)アメリカンオーク=ウイスキーでは、ふつうアメリカのホワイトオークを指す。バニラのような甘い香りが出やすい木。くわしくはアメリカンオークの用語記事へ
(※3)新樽=まだ何もお酒を詰めたことのない、新品の樽。バージンオークとも呼ぶ。木から香りや色がよう出る。くわしくはバージンオーク(新樽)の用語記事へ
※これは公開情報をもとに書いた予習レビューやで。
ハイランドパーク Between You & I by Laila Gohar(17年・700ml・47.5%)
希望小売価格:27,500円(税込)・2026年10月2日発売
【結論】こんな人におすすめ
- ✅いつものハイランドパーク(シェリー樽の甘さ)とはちがう顔を見てみたい人
- ✅バニラやスパイスの効いた、新樽のウイスキーが好きな人
- ✅「樽でウイスキーはどこまで変わるんか」を確かめたい人
- ✅箱の絵や物語まで含めて、ちょっと特別な1本を探しとる人
逆に、ハイランドパーク18年みたいなシェリー樽の濃く深い味わいを求めとる人には、方向がちがうと思うで。
ハイランドパーク17年 Between You & Iの基本情報
| 商品名 | ハイランドパーク「ビトウィーン・ユー・アンド・アイ・バイ・ライラ・ゴハー」(Between You & I by Laila Gohar) |
| 蒸溜所 | ハイランドパーク蒸溜所(スコットランド・オークニー諸島カークウォール・1798年創業) |
| タイプ | シングルモルト・スコッチウイスキー |
| 熟成年数 | 17年 |
| 熟成 | リフィル樽で11年 → アンシーズンド(※1)のファーストフィル(※2)・アメリカンオーク樽で最終熟成(約6年) |
| アルコール度数 | 47.5% |
| 内容量 | 700ml |
| 希望小売価格 | 27,500円(税込) |
| 発売 | 2026年10月2日 |
| 販売 | 全国の酒販店・オンラインストア |
| 国内の問い合わせ先 | 三陽物産株式会社 |
| 箱のイラスト | シルヤ・ゲッツ(ドイツ出身・マドリードを拠点に活動するアーティスト) |
(※1)アンシーズンド=シェリーやワインを先に入れて樽になじませる「シーズニング」を、してへんということ
(※2)ファーストフィル=ウイスキーの熟成に使うのが1回目の樽。バーボン樽やシェリー樽なら、前のお酒を出したあと最初にウイスキーを詰めた樽のこと。今回の樽が新樽やと分かるのは「アンシーズンド」で、箱にも「new」とあるからや。くわしくはファーストフィルの用語記事へ
「17年」より「11年+約6年」が気になる
17年といっても、1つの樽でずっと寝かせたわけやない。最初の11年はリフィル樽。そのあと、活性の高い(木から香りや色がよう出る)アメリカンオークの新樽に移して、最終熟成をさせとる。
リフィル樽は、使うたびに木から出る成分がおだやかになっていく。樽の味で塗りつぶさずに、原酒そのものをじっくり育てやすい樽や。新樽はその逆で、バニラやスパイス、タンニン(渋みのもと)がたっぷり残っとる。
おだやかな樽で11年育ててから、よう効く樽へ移して約6年。前半で土台を作って、後半でもう一度、味を大きく動かした17年なんや。
新樽で約6年は、どれくらい珍しい?
スコッチは、バーボン樽やシェリー樽みたいに、ほかのお酒を一度詰めた樽で寝かせることが多い。新樽も決まりの上では使えるけど、主流やない。新樽は、木の影響が強く出やすいんや。
反対に、アメリカのバーボンは、内側を焦がしたオークの新樽で寝かせるのが決まり。同じウイスキーでも、ここが真逆なんや。
新樽を使うスコッチと並べると、約6年の長さがよう分かる。
| 銘柄 | 新樽の使い方 |
|---|---|
| ディーンストン ヴァージンオーク | バーボン樽のあと、アメリカンオークの新樽で9〜12か月 |
| グレンアラヒー ヴァージンオーク シリーズ(12年) | バーボン樽のあと、新樽(フレンチ・スパニッシュ・チンカピンオーク)で約18か月 |
| オクトモア 14.4 | 5年間ずっと、コロンビアンオークの新樽 |
| グレンギリー ヴァージンオーク(2013年) | 全期間、ノースアメリカン・ホワイトオークの新樽 |
| ハイランドパーク17年 Between You & I | リフィル樽で11年のあと、アメリカンオークの新樽で約6年 |
表のうち、仕上げだけに新樽を使う2本は、9か月から1年半ほど。ディーンストン蒸溜所も「新樽は原酒を圧倒することがある」と書いとる。
オクトモア14.4は、5年間ずっとコロンビアンオークの新樽。途中から移すんやなく、最初から最後まで新樽で育てた珍しい例や。造り手のアダム・ハネットは「新樽は強すぎてウイスキーを台無しにする、と思われとる。手をかけずに放っといたら、ほんまにそうなる」と話しとる。そのうえで「比較的若い5年で詰めるから、オークが勝ちすぎへん」とも言うとるんや。
ハイランドパークは、そのどっちともちがう。11年育てた原酒を、そこから新樽へ移して約6年。後半をここまで長く新樽に任せる造りは、かなり珍しいと言うてええと思うで。
80樽以上から、木が勝ちすぎへん樽を選んだ
樽を選んだんは、マスター・ウイスキー・メーカー(ハイランドパークの味づくりの責任者)のマーク・ワトソン。80樽以上をテイスティングして、この1本に合う樽を選んどる。
ワトソン本人は「完全な“ウッドモンスター”(木の味だらけのウイスキー)にはしたくなかった。アメリカンオークがどれだけ強いか、知っとるやろ」と話しとる。木が効きすぎた樽や、リンゴっぽい果実が強すぎる樽は外して、狙ったんはスパイスとオレンジやった。
新樽に長く入れるほど、木の香りは濃くなる。けど効きすぎたら、渋みや乾いた木の香りが前に出て、原酒の持ち味が隠れてまう。
ライラ・ゴハーの記憶から組み立てた味

一緒に組んだんは、ニューヨークを拠点に活動するアーティストのライラ・ゴハー。バターを彫刻みたいに仕立てたり、シーフードを大胆に飾ったり、食べ物を作品に変える人や。幼い頃はエジプトで過ごしとる。
マーク・ワトソンが手がかりにしたのは、ライラの記憶とルーツ。ライラがひと口飲んだときに、懐かしい場所や景色を思い出す。そんな味を目指して、樽を選んだんや。
完成したウイスキーを最初に飲んだんは、ライラ本人。レザーの香りからはカイロの博物館にある古代の工芸品、オレンジブロッサム(※1)からは日差しの降りそそぐアンダルシアの中庭、バニラからは夜空の下に広がる南国の火山の斜面が浮かんだ。
カイロからスペインを通って、火山まで。ひと口で、えらい遠くまで旅しとるな。
(※1)オレンジブロッサム=オレンジの花。果実の香りより、花の甘い香りのほう
派手な箱は、ウイスキーを飲んだあとに生まれた

黄色い箱のイラストを描いたんは、ドイツ出身でマドリードを拠点に活動するアーティスト、シルヤ・ゲッツ。ライラが飲んだときに頭に浮かんだ風景やモチーフを、何層にも重ねて1枚の絵にしとる。
流れを並べると、ライラのルーツを手がかりにワトソンが樽を選ぶ → 完成したウイスキーをライラが飲む → 浮かんだ景色が箱の絵と物語になる。箱に合わせて中身を作ったんやない。中身を飲んで浮かんだ景色が、箱になったんや。
箱の中には、ブックレット(小さな冊子)も付いとる。ふつうならテイスティングノート(香りや味の説明)が載るところに、ライラが書いた短い物語が入っとるんや。
香りの名前を当てるだけやなく、飲んで思い浮かんだ記憶や景色も楽しもう。それがこのシリーズの考え方なんや。
シリーズ2本目。造り手も新しくなった
Between You & Iは、今回が2本目。1本目は2025年10月に出た、スウェーデンの三つ星シェフ、ビョルン・フランツェンと組んだ16年や。
1本目はハイランドパークで初めてスウェディッシュオークの新樽を使うて、2本目は長い期間のアメリカンオークの新樽。どっちもいつもとちょっとちがう樽構成になってるな。
造り手も変わった。27年にわたってハイランドパークの味を守ってきたゴードン・モーションの引退が、2025年7月に発表された。後を継いだのがマーク・ワトソンで、就任前の6か月はモーションと一緒に働いとった。
ワトソンは「エジプトのスパイス市場とオレンジのような香りがほしい、とモーションに言うたら、その樽ならあると返ってきた」と話しとる。引き継ぎの時期に、2人の手を通って生まれた1本でもあるんや。
予習テイスティング
👃 香り
📕 公式テイスティング(ハイランドパーク)
オレンジブロッサム、温かみのあるスパイス、レザー、バニラを思わせる芳醇で表情豊かなアロマ
🗣️ マッサンの予想
ワイが気になるんは、約6年の新樽が、香りでどこまで前に出てくるかや。バニラとスパイスが強く出るんか、それともオレンジの花の香りやヘザー(※1)の煙まで、ちゃんと残っとるんか。木の効きすぎた樽は外しとるから、オレンジの花がしっかり顔を出すほうやと予想するで。
👅 味わい
📕 公式テイスティング(ハイランドパーク)
鮮やかな果実味と甘み、エレガントなスパイス感
🗣️ マッサンの予想
口に入れたら、明るい果実の甘さが先に来るんちゃうかな。リンゴ系の果実が強すぎる樽を外したと聞くと、オレンジ寄りの果実味になっとると思うねん。47.5%あるから、甘さのあとにスパイスがしっかり広がってくると予想するで。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング(ハイランドパーク)
※公式は余韻の項目を出してへん。かわりに「スモーク」と「全体の印象」の2つがある。
スモーク:ハイランドパークを象徴する繊細でアロマティックなヒースピートスモーク
全体の印象:明るい果実味と甘みをベースに、温かみのあるスパイスと繊細なスモークが重なり合う、複雑でありながらエレガントな味わい
🗣️ マッサンの予想
最後に残るんは、スパイスのぬくもりと、ヘザーピート(※2)のふわっとした煙ちゃうかな。アイラのモルトみたいに煙が前へ押し出してくるより、甘さの後ろでそっと香るタイプやと予想するで。
(※1)ヘザー=小さな花をつける低木で、ヒースとも呼ぶ。ハイランドパークがピートを掘るホビスター湿原にはヘザーが生い茂っとって、何千年もかけて積もったピートに、甘くアロマティックな香りがつく
(※2)ピート=泥炭。焚いて麦芽をいぶすと、煙の香りがつく。ヘザーを含むピートを、ヘザーピート(ヒースピート)と呼ぶ。くわしくはピート/ピーテッドの用語記事へ
※香り・味わい・スモーク・全体の印象の言葉は、日本向けの発表のもの。
🗣️ マッサンの一言
オレンジの花にバニラ、スパイスにレザー。並んどる言葉だけで、いつものハイランドパークとはちがう顔が見えてくるな。シェリー樽の甘さに慣れた人ほど、この明るさにびっくりするんちゃうかな。ワイも、最初のひと口でどんな顔を見せてくるんか、楽しみでしゃあないわ。
メリット・デメリット
✅ メリット
- ✅新樽で約6年という、珍しい育て方:新樽で仕上げるほかの銘柄が9か月〜1年半ほどのなか、後半の約6年を任せとる
- ✅いつものハイランドパークとちがう、明るい方向:シェリー樽の濃さとはちがう、オレンジの花・バニラ・スパイスの1本
- ✅47.5%で、加水も試しやすい:ストレートのあと、水を数滴ずつ足して香りの変わり方を見られる
- ✅箱とブックレットまで楽しめる:ライラが飲んで浮かんだ景色の絵と、本人が書いた短い物語つき
❌ デメリット
- ❌27,500円(税込):気軽に開けられる値段やない
- ❌前半のリフィル樽の中身は出てへん:もとは何の樽やったかは書かれてへん
- ❌シェリー樽の濃く深い味わいがほしい人には、方向がちがう:その場合は、ハイランドパーク18年のほうや
🗣️ マッサンの一言
値段は気軽やないけど、ハイランドパーク好きの仲間がおったら、18年と並べて飲み比べてみたい1本や。シェリー樽派と新樽派に分かれて、好きなほうを言い合うだけでも、ええ時間になると思うで。
ハイランドパーク18年と比べてみる
ハイランドパークの定番、ハイランドパーク18年と並べてみるで。
| ハイランドパーク18年 | 17年 Between You & I | |
|---|---|---|
| 度数 | 43% | 47.5% |
| 熟成年数 | 18年 | 17年 |
| 樽 | ファーストフィルのシェリーシーズニング(※1)のヨーロピアンオーク樽の原酒が多め。シェリー樽(アメリカンオーク)とリフィル樽の原酒も加える | リフィル樽で11年のあと、アメリカンオークの新樽で約6年 |
| テイスティングノート | 焼いたチェリー、ダークチョコレート、はちみつに塩、オレンジの皮、ヘザーピートスモーク | オレンジブロッサム、温かみのあるスパイス、レザー、バニラ、鮮やかな果実味と甘み、ヒースピートスモーク |
(※1)シェリーシーズニング=シェリーを入れて、樽になじませること。くわしくはシェリー樽の用語記事へ
煙は、どっちにもある。ちがうのは、その手前に来る味の方向や。18年は焼いたチェリーやダークチョコレートを思わせる濃く深い方向、17年はオレンジの花やバニラを思わせる明るい方向やな。
18年と1年しか変わらんのに、テイスティングノートはここまでちがう。「何年もの」より「どの樽で育ったか」がよう分かる組み合わせやな。
おすすめの飲み方
ワイなら、まずはストレート。新樽のバニラやスパイスがどれくらい前に出てくるか、その奥からオレンジの花やヘザーの煙がどう出てくるかを、そのまま見ておきたい。
次に、水を数滴ずつ足す加水。47.5%あるから、水を足して香りがどう変わるか見てみたいわ。
ハイボールにするなら、そのあと。炭酸でスパイスとオレンジの香りがどう立つか、ストレートと比べるんもおもろいで。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|17年のうち、後半の約6年が主役
「ハイランドパーク Between You & I by Laila Gohar」は、2026年10月2日発売の17年。47.5%・700mlで、希望小売価格は27,500円(税込)や。
この17年のおもろさは、熟成年数より樽のリレーにある。11年育てた原酒を、そこから約6年もアメリカンオークの新樽へ。ハイランドパークでは、かなり異色の組み立てや。
その味からライラ・ゴハーの記憶が広がって、箱の絵と物語になった。中身から箱まで、ちゃんと1本の話でつながっとるんや。
🗣️ マッサンの一言
17年という数字より、後半の約6年。ここを知ってから飲んだら、ひと口ごとの楽しみ方が変わると思うで。ハイランドパークをよう知っとる人ほど、いつもとのちがいを楽しめる1本や。ワイも箱の絵を眺めながら、自分は何を思い出すんか試してみたいな。
🥃 ハイランドパーク17年 Between You & Iを手に入れる
アメリカンオークの新樽で約6年、明るい果実の17年
よくある質問
Q. いつものハイランドパーク18年と、どうちがう?
A. 18年はシェリー樽が主役で、焼いたチェリーやダークチョコレートを思わせる濃く深い方向。この17年はアメリカンオークの新樽が主役で、オレンジの花やバニラ、スパイスの明るい方向や。煙はどっちにもある。
Q. ライラ・ゴハーが一緒にブレンドしたん?
A. ちがう。マーク・ワトソンがライラの記憶とルーツを手がかりに樽を選んで仕上げて、それをライラが最初に飲んだ。そこから浮かんだ景色が、箱の絵とブックレットの物語になっとる。
Q. どこで買える?
A. 全国の酒販店やオンラインストアで売っとる。国内の問い合わせ先は三陽物産や。
公式情報・参考リンク
📰 ハイランドパークの公式サイト・プレスリリースほか
- PR TIMES:スコッチウイスキー「ハイランドパーク」とライラ・ゴハーが出会った17年 シングルモルト「Between You & I by Laila Gohar」が10月2日に発売(The Edrington Group・2026年10月1日)
- 三陽物産:ハイランドパーク蒸溜所(国内の公式ページ)
- 三陽物産:ハイランドパーク18年
- Deanston:Explore Virgin Oak(英語)
- The GlenAllachie:Virgin Oak Finish range(英語)
- Bruichladdich:Octomore and Virgin Oak(英語)
- Glen Garioch:Virgin Oak(英語)
※アイキャッチと記事内の画像の出典:PR TIMES(The Edrington Group Ltd.)
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
チンカピンオーク樽…北米原産の珍しいオーク(Quercus muehlenbergii)の樽。強めに焼くと木の糖がカラメル化して、トフィーやバタースコッチの甘い香りが出るとされる。
ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。
バージンオーク(新樽)…一度も使ってへん新品の樽。バニラやウッディな樽の香りが正面から前に出てくる、樽との交流がいちばん濃いタイプや。
オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。
アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。
スパニッシュオーク(ヨーロピアンオーク)…シェリー樽の伝統主役(Q.robur/Q.petraea)。タンニンが多く濃厚ドライフルーツ・スパイス・深い色合いを生む。マッカランやグレンファークラスの看板素材や。

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