山崎 Story of the Distillery 2026を予習レビュー|テーマは水

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山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION のボトルと化粧箱 ジャパニーズウイスキー

サントリーの山崎 Story of the Distillery 2026 EDITIONが、2026年10月6日にもう一度、数量限定で発売された。

「5月に出たのと、なんかちがうん?」と気になっとる人もおると思う。答えは同じ商品や。

シリーズ3年分のテイスティングノートは、2024年版からほぼ一字一句同じ。毎年変わっとるのは、ラベルの絵とリーフレットの物語やねん。

3作目の2026年版のラベルの絵は、山崎の水と土地の話や。

※これは公開情報をもとに書いた予習レビューやで。

山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION(シングルモルト・700ml・43%)

希望小売価格:17,600円(税込)/実勢:税込19,200〜21,200円くらい

【結論】こんな人におすすめ

  • ✅山崎12年と同じ値段で、12年とはちがう方向の山崎を飲んでみたい人
  • ✅干し柿やマーマレードみたいな濃い甘さと、スモーキーな余韻が好きな人
  • ✅ラベルとリーフレットで、山崎蒸溜所の物語ごと味わいたい人

山崎 Story of the Distillery 2026 EDITIONって、どんな一本?

商品名サントリーシングルモルトウイスキー 山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION
種類シングルモルト
蒸溜所山崎蒸溜所(大阪府三島郡島本町)
原酒ミズナラ樽原酒やスパニッシュオーク樽原酒をはじめ、多彩なモルト原酒をブレンド
熟成年数表記なし(ノンエイジ)
アルコール度数43%
内容量700ml
希望小売価格17,600円(税込)
実勢価格税込19,200〜21,200円くらい
発売2026年5月26日(火)。10月6日(火)に同じ商品をもう一度。どちらも数量限定
ラベル・化粧箱越前和紙。描かれとるのは水無瀬の滝
付いてくるもの山崎蒸溜所の物語をつづったリーフレット
シリーズStory of the Distillery の第3弾(第1弾は2024年)

Story of the Distillery は、山崎蒸溜所のものづくりや、蒸溜所が歩んできた物語を、リーフレットと一緒に味わうシリーズや。

10月発売分は、5月発売分と同じ中身

2024年版と2025年版も、5月のあと秋に同じ商品がもう一度出とる。

10月分の抽選(山崎倶楽部(※1)・7月30日〜9月2日)はもう締め切り。Amazonでは、同じ17,600円で招待制の抽選販売がある。

(※1)山崎倶楽部=シングルモルトウイスキー「山崎」のファンクラブ。登録は無料で、会員限定のキャンペーンやイベントの案内がメールマガジンで届く

2024・2025・2026年版、何が変わった?

シリーズ3本のちがいは、この表のとおりや。

シリーズ 発売日 希望小売価格(税込) ラベル・化粧箱の絵 紹介しとる物語
2024 EDITION 2024年5月28日(10月1日に同じ商品をもう一度) 16,500円 着工100周年の節目を終えた、いまの山崎蒸溜所の姿 山崎蒸溜所のものづくりと、紡いできたものがたり
2025 EDITION 2025年5月27日(秋にもう一度抽選販売・10月下旬から発送) 16,500円 蒸溜所が完成したころの乾燥塔(キルン(※1))の姿 蒸溜所の建設に至るまでの想いや、品質向上の研鑽。黎明期の物語
2026 EDITION 2026年5月26日(10月6日に同じ商品をもう一度) 17,600円 水無瀬の滝 山崎の地が、ウイスキーづくりの理想郷である所以

(※1)キルン=発芽させた大麦を熱で乾かして、麦芽に仕上げる建物

テイスティングノートは、3年ともほとんど同じ。色は「赤みのある琥珀色」、香りは「干し柿(濃厚な甘さ)、丁子(※2)のアクセント」、フィニッシュは「スモーキー、スパイシーなど、複雑な余韻が長く続く」。

ちがうのは、味の欄の1語だけ。2024年版と2025年版は「芳醇で複雑、オレンジマーマレード、小豆の甘さ」。2026年版は、頭が「豊潤」に変わっとる。

値段は2026年版で1,100円上がった。2024・2025年版の16,500円は、当時の山崎12年の希望小売価格と同じ。2026年版の17,600円も、2026年4月の価格改定のあとの山崎12年と同じ値段なんや。

(※2)丁子=クローブのこと。甘い香りと、ピリッとした刺激がある香辛料

2026年版の物語は、山崎の水と土地

2026年版が紹介しとるのは、「山崎の地がウイスキーづくりの理想郷である所以」。箱の中のリーフレットは、山崎の名水を使うたウイスキーづくりの話や。越前和紙のラベルと化粧箱には、山崎蒸溜所からもほど近い水の名所、水無瀬の滝が描かれとる。

サントリーの創業者・鳥井信治郎は、日本中を回って蒸溜所の場所を探し、最後に山崎を選んだ。こだわったんは、良い水と、ウイスキーの熟成に向いた湿り気の多い環境。決め手になったんは、山崎の名水やった。

山崎は、万葉の昔から「名水の里」と呼ばれてきた土地や。蒸溜所から歩いて15分ほどの水無瀬神宮には「離宮の水」が湧いとって、大阪府でただひとつ、名水百選(※1)に選ばれとる。千利休も愛したと伝わる水なんや。

もうひとつは空気。山崎は桂川・宇治川・木津川の3つの川が合流する場所で、まわりを山に囲まれとる。濃い霧が立ちこめやすく、湿り気の多い気候になる。樽で何年も寝かせるウイスキーには、これが好条件なんよ。

2024年版は「いまの蒸溜所」、2025年版は「蒸溜所ができたころ」。そして2026年版は「なんでこの土地やったんか」。3作目で、物語が蒸溜所の外の水と空気まで広がったわけやな。

(※1)名水百選=環境省が選んだ、全国の名水

味の「芳醇」が「豊潤」になった

細かい話をもうひとつ。さっきの味の欄の「芳醇」と「豊潤」、読みはどっちも「ほうじゅん」や。「芳醇」は香りの豊かさ、「豊潤」は潤いのある豊かさを感じさせる言葉。同じ読みでも、漢字の印象はちょっとちがうんよ。

この1語を変えた理由までは、サントリーは明かしてへん。

ここから先は、ワイの妄想やけどな。2026年版の物語は名水の里・山崎の話で、リーフレットは名水を使うたウイスキーづくり、ラベルは水無瀬の滝。そこへ、さんずいの付いた「潤」の字が入ってきた。水を描いた年に、テイスティングノートまで水に寄せたんちゃうかな、とワイはにらんどる。

予習テイスティング

まず中身の話から。原酒は、ミズナラ樽(※1)やスパニッシュオーク樽(※2)の原酒をはじめとした、山崎らしい多彩なモルト原酒。

2025年版はサントリーが「ミズナラ樽原酒をベースに、スパニッシュオーク樽原酒・ホワイトオーク樽(※3)原酒をブレンドした特別な山崎」と説明しとって、香味設計も2024年版と同じやった。2026年版の配合の割合は出てへん。

(※1)ミズナラ樽=日本のオーク、ミズナラで作った樽。白檀や伽羅のような、お香の香りがつく。詳しくはミズナラ樽の用語記事へ
(※2)スパニッシュオーク=ヨーロッパ産のオーク材。山崎のスパニッシュオーク樽は、もとはシェリー酒を寝かせとった樽や。詳しくはスパニッシュオークの用語記事へ
(※3)ホワイトオーク=北米産のオーク材。バニラのような甘い香りがつきやすい。詳しくはオークの用語記事へ

👃 香り

📕 公式テイスティング

干し柿(濃厚な甘さ)、丁子のアクセント

🗣️ マッサンの予想

まず目に入るんが「干し柿」。ワイが山崎蒸溜所で山崎12年を飲んだときは、スパイス、家具みたいな木の香りのあとに、熟した柿の甘さが出てきた。山崎12年の香りには「熟した柿」が使われとるけど、2026年版は「干し柿」。水分が抜けて甘さがぎゅっと詰まった、12年より濃い方向やと予想するで。そこへ丁子のピリッとした刺激が乗ってくるんちゃうかな。

👅 味わい

📕 公式テイスティング

豊潤で複雑、オレンジマーマレード、小豆の甘さ

🗣️ マッサンの予想

オレンジマーマレードは、柑橘の甘酸っぱさに皮のほろ苦さが付いてくる味。小豆の甘さは、あんこみたいな丸い甘さ。洋の甘さと和の甘さが並んどるのがおもろいとこやな。この2つが交互に出てくる味わいちゃうかな。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング

スモーキー、スパイシーなど、複雑な余韻が長く続く

🗣️ マッサンの予想

ワイがいちばん気になるんはここや。定番の山崎(ノンエイジ)、12年、18年の余韻の言葉には「スモーキー」が出てこん。2026年版には、それがある。濃い甘さのあとに、煙がうっすら長く残る。スモーキーも大好きなワイには、ここがいちばんの楽しみになると予想するで。

「主な3種の原酒」と、煙の出どころ

2024年11月に山崎蒸溜所で開かれた山崎倶楽部のセミナーでは、このシリーズを構成する「主な3種の原酒」の飲み比べがあった。報告には、その中身までは書かれてへん。

ただ、2025年版の樽はミズナラ・スパニッシュオーク・ホワイトオークの3つで、香味設計も2024年版と同じ。セミナーの3種もこの顔ぶれやったと考えるのが自然やな。

ここから先は、ワイの妄想やけどな。山崎はピート(※1)を焚いた麦芽の原酒も造っとって、11月に出る山崎 リフィルスパニッシュオークのラベルにも、ピートを焚いた麦芽の表記がある。

ピートを焚いたかどうかは麦芽の話で、ミズナラやホワイトオークは樽の話。せやから、3つの樽のどれかに、ピートを効かせた原酒がまざっとってもおかしない。煙の出どころは、そこちゃうかな。

(※1)ピート=泥炭。これを焚いて麦芽をいぶすと、焚き火みたいな煙の香りがつく。詳しくはピートの用語記事へ

🗣️ マッサンの一言

干し柿にマーマレードに小豆。甘さの言葉がこれだけ並んだあとに、スモーキーで締める。ピート好きのワイは、余韻のとこで目ぇ細くなりそうな予感がしとる。

🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)

山崎蒸溜所は天王山のふもとにある。この天王山は、明智光秀と羽柴(豊臣)秀吉が天下をかけて戦った「山崎の合戦」の舞台や。勝負の分かれ目のことを「天王山」と呼ぶのは、この戦いから来とるんやで。

天王山の7合目あたりの展望広場からは、桂川・宇治川・木津川の3つの川が淀川へ合流していく景色が見える。山崎の霧を生む「三川合流」を、自分の目で確かめられる場所や。

山頂の手前には、山崎周辺の守り神をまつる「酒解(さかとけ)神社」もある。ウイスキーの蒸溜所の裏山に、名前に「酒」の字が入った神社。よう揃うたもんやな。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • ✅山崎12年と同じ値段で、ちがう顔:希望小売価格は税込17,600円。香りは12年の「熟した柿」に対して「干し柿」。12年とは別の方向の山崎を、同じ予算で選べる
  • ✅余韻に「スモーキー」と書かれた山崎:山崎(ノンエイジ)・12年・18年の余韻の言葉には無い「スモーキー」が、はっきり書かれとる。煙の好きな人には、ここが楽しみどころ
  • ✅山崎の物語ごと味わえる:越前和紙のラベルと化粧箱に水無瀬の滝。山崎がウイスキーづくりの理想郷である所以をつづったリーフレットが付いてくる

❌ デメリット

  • ❌定価で買うには抽選頼み:10月分の山崎倶楽部の抽選はもう締め切り。Amazonの招待制の抽選販売もあるけど、招待が届いた人だけ
  • ❌実勢は定価より上:販売店では税込19,200〜21,200円くらい。希望小売価格より1,600〜3,600円ほど高い

🗣️ マッサンの一言

山崎倶楽部の登録は無料やから、気になる人は入っとくと、こういう抽選の案内を見逃しにくいで。

山崎(ノンエイジ)・12年・18年と比べると

いまの山崎の定番と並べると、2026年版の立ち位置が見えてくるで。

銘柄 香り(サントリーの言葉) 余韻(サントリーの言葉) 度数 希望小売価格(税込・700ml)
山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION 干し柿(濃厚な甘さ)、丁子のアクセント スモーキー、スパイシーなど、複雑な余韻が長く続く 43% 17,600円
山崎(ノンエイジ)
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苺、さくらんぼ 甘いバニラ、シナモン、綺麗で心地よい余韻 43% 8,250円
山崎12年
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熟した柿、桃、バニラ 甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻 43% 17,600円
山崎18年
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レーズン、杏、チョコレート 熟した果実香、甘酸っぱさ、長く深い余韻 43% 67,100円

ここから先は、ワイの妄想やけどな。毎年12年と同じ値段に置いとるんは、「12年の隣に並ぶ、もう1本の山崎」として出しとるからちゃうかな。同じ値段やからこそ、どっちにするか迷う楽しさがあるんよ。

どう飲むのがよさそう?

まずはストレートで少なめに。干し柿の濃い甘さ、丁子の刺激、マーマレードのほろ苦さ、最後のスモーキーを順番に追いかけたい。

次に水を数滴。甘さとスパイスのどっちが前に出てくるか、見てみたいところや。

9月のプレステージツアーでは、山崎12年の水割りのうまさを知った。この2026年版も、水割りやハイボールにしたとき、干し柿の甘さとスモーキーさがどう変わるんか試してみたいな。

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📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方

まとめ|中身は同じ、物語は3作目

山崎 Story of the Distillery 2026 EDITIONは、700ml・43%、希望小売価格17,600円(税込)のシングルモルト。10月6日発売分は、5月26日に出たものと同じ商品や。

3年分のテイスティングノートはほぼ同じ。でも、ラベルとリーフレットの物語は毎年変わっとる。3作目が描いたんは、山崎の水と土地や。

干し柿の濃い甘さに、スモーキーな余韻。山崎12年と同じ値段で、12年とはちがう山崎が楽しめそうやな。

🗣️ マッサンの一言

ワイの沼の入口は山崎蒸溜所やった。その蒸溜所がなんで山崎にあるんか、その答えをリーフレットで読みながら飲めるのがこの一本や。読み終わったら、水無瀬神宮の離宮の水を見に行きたなるかもしれんな。

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テイスティングノートは3年変わらず、物語は水と土地へ。山崎の3作目

よくある質問

Q. 10月6日発売の山崎 Story of the Distillery 2026は、5月発売のものとちがう?
A. 同じ商品や。2024年版と2025年版も、5月のあと秋に同じ商品がもう一度出とる。

Q. 2025年版と味はちがう?
A. サントリーのテイスティングノートは、色・香り・フィニッシュが同じ言葉。味だけ「芳醇で複雑」が「豊潤で複雑」になっとる。2025年版の商品情報には「2024年と香味設計は同様」とあるけど、2026年版の配合までは出てへん。ラベル・リーフレット・値段(16,500円→17,600円)は変わった。

Q. いま、どこで買える?
A. 山崎倶楽部での10月分の抽選は、9月2日で締め切られた。Amazonでは、税込17,600円で招待制の抽選販売をやっとる。それ以外は販売店で、税込19,200〜21,200円くらいで出とる。

Q. 白州にも同じシリーズがある?
A. ある。白州 Story of the Distillery 2026も、山崎と同じ10月6日に、同じ17,600円で発売されとる。

公式情報・参考リンク

📰 サントリー公式サイト・ニュースリリース・報道

※アイキャッチ画像出典:リカーショップおおの 楽天市場店
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。

ミズナラ樽…日本産のオーク(ナラ)の樽。白檀やお香みたいな“和”の香りが付く、世界が憧れる希少な樽やで。

オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。

アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。

スパニッシュオーク(ヨーロピアンオーク)…シェリー樽の伝統主役(Q.robur/Q.petraea)。タンニンが多く濃厚ドライフルーツ・スパイス・深い色合いを生む。マッカランやグレンファークラスの看板素材や。

NAS(ノンエイジ)…熟成年数をラベルに書いてへんウイスキーのこと。年数のちがう原酒を組み合わせることもあるけど、NASっちゅう言葉だけでは中身の年数までは分からへん。

シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。

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