モルトデュオ 津貫×KANOSUKEを予習レビュー|嘉之助と原酒を交換

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マルスウイスキー モルトデュオ 津貫×KANOSUKEのボトルと箱 ジャパニーズウイスキー

鹿児島の2つの蒸溜所、マルス津貫と嘉之助。この2つが2020年春に交換した原酒が、6年たってウイスキーになったで。

マルス津貫蒸溜所から出るのは「マルスウイスキー モルトデュオ 津貫×KANOSUKE」。津貫で寝かせた嘉之助の原酒と、津貫の原酒を合わせたブレンデッドモルト(※1)や。

ラズベリーやプラムを思わせる甘酸っぱい香りに、ハーブの清涼感が広がる味わい。51%・700ml、7,900本の限定で、2026年11月下旬に発売される。

嘉之助蒸溜所からも、同時に「KANOSUKE × TSUNUKI」が出る。こっちは嘉之助が仕上げたもう1本で、記事の後半で比べとるで。

(※1)ブレンデッドモルト=複数の蒸溜所のモルト原酒だけを合わせたウイスキー。グレーンは入れへん。くわしくはブレンデッドモルトの用語記事へ

マルスウイスキー モルトデュオ 津貫×KANOSUKEのボトル

マルスウイスキー モルトデュオ 津貫×KANOSUKE(700ml・51%)

参考小売価格:14,300円(税込)・2026年11月下旬発売

7,900本の限定。

【結論】こんな人におすすめ

  • ✅嘉之助や津貫のシングルモルトを飲んで、2つが合わさったらどうなるか気になる人
  • ✅ラズベリーやプラムみたいな、甘酸っぱい果実の香りにひかれる人
  • ✅51%を、水を少しずつ足しながら楽しみたい人
  • ✅嘉之助側の「KANOSUKE × TSUNUKI」と飲み比べてみたい人

モルトデュオ 津貫×KANOSUKEの基本情報

商品名マルスウイスキー モルトデュオ 津貫×KANOSUKE(Malt Duo TSUNUKI × KANOSUKE)
造り手マルス津貫蒸溜所(鹿児島県南さつま市)
原酒マルス津貫蒸溜所と嘉之助蒸溜所(鹿児島県日置市)のモルト原酒。どちらも津貫で熟成
タイプブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー
熟成年数表記なし(ノンエイジ(※1))。ラベルには「Bottled in 2026」
樽・原酒の割合発表なし
アルコール度数51%
内容量700ml(専用カートン入)
冷却ろ過なし(ラベルに「Non-Chill Filtered」(※2))
瓶詰本数7,900本
参考小売価格14,300円(税込)
発売2026年11月下旬(嘉之助蒸溜所は11月20日と案内)
シリーズモルトデュオ・シリーズの第3弾
製造者本坊酒造株式会社

(※1)ノンエイジ=熟成年数をラベルに書かへんタイプのこと。くわしくはNAS(ノンエイジ)の用語記事へ
(※2)Non-Chill Filtered(ノンチルフィルタード)=瓶に詰める前に、冷やしてこす工程(冷却ろ過)をしてへんという意味。冷却ろ過で取りのぞかれやすい成分が、そのまま残る。くわしくはノンチルフィルタードの用語記事へ

モルトデュオは、マルスが相手の原酒を預かって寝かせるシリーズ

モルトデュオは、マルスがほかの蒸溜所と原酒を交換して、預かった原酒をマルスの蒸溜所で寝かせ、自分とこの原酒と合わせて仕上げるシリーズや。今回の1本は、こうしてできた。

  1. 2020年春、マルス津貫蒸溜所と嘉之助蒸溜所が、ニューメイク(※1)を交換した
  2. マルスは、預かった嘉之助のニューメイクを、津貫で寝かせた
  3. 6年後、その嘉之助の原酒と津貫の原酒を合わせて、「モルトデュオ 津貫×KANOSUKE」に仕上げた

(※1)ニューメイク=蒸溜したばかりで、まだ樽で寝かせてへん無色透明の原酒。ニューポットとも呼ぶ。くわしくはニューメイクの用語記事へ

3本とも、原酒を交換してから6年ほどで瓶に詰めとる。

発売 名前 相手の蒸溜所 原酒の交換 度数 本数 参考小売価格(税込)
2021年4月下旬 モルトデュオ 駒ヶ岳×秩父 2021 秩父蒸溜所(埼玉) 2015年4月 54% 10,918本 16,500円
2024年11月下旬 モルトデュオ 津貫×厚岸 2024 厚岸蒸溜所(北海道) 2018年 51% 11,000本 19,800円
2026年11月下旬(今回) モルトデュオ 津貫×KANOSUKE 嘉之助蒸溜所(鹿児島) 2020年春 51% 7,900本 14,300円

並べてみると、今回は3本の中で本数がいちばん少なくて、値段はいちばん手ごろや。

相手の顔ぶれも、長野と埼玉、鹿児島と北海道ときて、今回が初めての鹿児島どうし。同じ県でも造り方のちがう2つの原酒が、1本になる。そこが見どころなんや。

予習テイスティング

👃 香り

📕 公式テイスティング

明るくツヤのある香り立ちとラズベリーやプラムを想わせる、華やかで甘酸っぱい果実香

🗣️ マッサンの予想

ラズベリーやプラムの甘酸っぱさの奥から、津貫らしい洋梨のフレッシュさも顔を出すんちゃうかな。「ツヤのある」っちゅう言い方からは、とろっとした甘さも想像してまうわ。ベリーの盛り合わせに、切りたての洋梨がひと切れ混ざっとる感じやと予想しとる。

👅 味わい

📕 公式テイスティング

瑞々しいベリーの果実味とハーブの清涼感が軽やかに広がる味わいに仕上がりました。

🗣️ マッサンの予想

51%の力強さと、ハーブのすっとした清涼感。どっちが前に出てくるんやろ。津貫らしいパワフルさが、ベリーの後ろで骨組みになって、味を支えてくれると予想するで。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング

味わいの後半に穀物の柔らかな甘味が重なり、しっとりとメローな余韻へ繋がります。

🗣️ マッサンの予想

ベリーの甘酸っぱさが引いたあとに、パンみたいな麦のやわらかい甘さが残ると思うねん。最後はしっとり、静かに着地しそうやな。

🗣️ マッサンの一言

ラズベリーにプラム、そこへハーブ。並んどる言葉だけで、赤い果実のタルトが目に浮かぶな。津貫は洋梨、嘉之助は完熟の果実が持ち味やのに、合わさったらベリーが前に出てくる。この化けっぷりが、飲む前からいちばん気になるとこや。

盆地の津貫と、海辺の嘉之助

マルス津貫蒸溜所|本坊酒造が生まれた土地

マルス津貫蒸溜所
マルス津貫蒸溜所(鹿児島県南さつま市)(画像出典:PR TIMES)

マルス津貫蒸溜所は、鹿児島県南さつま市の津貫にある。本坊酒造が焼酎造りを始めた、発祥の地や。

東を蔵多山、西を長屋山の山々に囲まれた盆地で、夏は暑く、冬は南薩摩にしてはぐっと冷え込む。この寒暖差が、熟成に大きく効いてくる。

原酒が眠るのは、1年を通して温度差の少ない石蔵の樽貯蔵庫。ここでは樽から、毎年5〜7%のウイスキーが蒸発していく。エンジェルズシェア(※1)と呼ばれる分やな。

本坊酒造のウイスキー造りは、1949年にこの鹿児島で始まった。1984年、造りを長野へまとめるために、鹿児島でのモルト原酒の蒸溜を休んだ。それを2016年に再開したのが津貫蒸溜所で、32年ぶりのことやった。

津貫の原酒の持ち味を、嘉之助蒸溜所のブレンダー、芹川直子さんは「パワフルさと、フレッシュな洋梨を思わせる果実感、そして心地よいほろ苦さ」と話しとる。ニューメイクの段階から、熟成のあとまでずっと続く個性や。

嘉之助蒸溜所|焼酎蔵が建てた、浜辺の蒸溜所

嘉之助蒸溜所があるのは、鹿児島県日置市。目の前は吹上浜や。1883年創業の焼酎蔵を母体に、2017年にできた。

形と大きさのちがうポットスチル(※2)を3基、使い分けとるのが特徴。母体の蔵は1957年、米焼酎をオーク樽で6年寝かせた「メローコヅル」を世に出しとって、その「メロー(まろやか)」がいまも嘉之助の合言葉になっとる。

芹川さんが挙げるKANOSUKEらしさは、「完熟果実を思わせる芳醇な甘さ」。ドライアプリコットやパイナップル、すりおろしりんごみたいな、熟した果物の甘さやな。

蒸溜所の中身は嘉之助蒸溜所のガイドに、定番の味はシングルモルト嘉之助のレビューに書いとるで。

(※1)エンジェルズシェア=樽で寝かせとるあいだに、ウイスキーが蒸発して減っていく分のこと。「天使の分け前」とも呼ぶ。くわしくはエンジェルズシェアの用語記事へ
(※2)ポットスチル=銅でできた単式の蒸溜器。形や大きさで、原酒の性格が変わる。くわしくはポットスチルの用語記事へ

🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)

① 第1弾は「業界で初めて」の企画やった
シリーズの始まりは2021年、イチローズモルトのベンチャーウイスキーと組んだ「駒ヶ岳×秩父」。相手から預かった原酒を自分とこで寝かせて、自分とこの原酒と合わせて製品にする。両社はこれを「ジャパニーズウイスキーの業界においては、初めての取り組み」と発表しとった。スコットランドでは蒸溜所どうしの原酒交換がふつうに行われとって、それを日本でも、っちゅう思いから始まったんやで。

② 津貫蒸溜所のシンボルは、高さ26mの旧蒸留塔
津貫蒸溜所でひときわ目立つのが、高さ26mの旧蒸留塔。中には、1970年代前半まで動いとったアルコールの精製装置(スーパーアロスパス式)が、当時の姿のまま展示されとる。となりには、本坊酒造の2代目社長が暮らした1933年築の邸宅「寶常(ほうじょう)」があって、いまはマルスウイスキーの試飲や蒸溜所限定品の買い物ができるカフェバー&ショップになっとるで。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • ✅鹿児島の2つの蒸溜所の原酒が1本に:津貫と嘉之助、どっちもシングルモルトを出しとる蒸溜所の原酒を、いっぺんに味わえる
  • ✅シリーズでいちばん手ごろ:14,300円(税込)。第1弾は16,500円、第2弾は19,800円やった
  • ✅51%・ノンチルフィルタード:冷却ろ過をしてへん51%。水を少しずつ足して、香りの変わり方を追いかけられる
  • ✅嘉之助側の1本と飲み比べができる:同じ原酒交換から生まれた「KANOSUKE × TSUNUKI」(57%)も出る

❌ デメリット

  • ❌7,900本の限定:シリーズ3本の中でいちばん少ない。通年で売るボトルやない
  • ❌樽の種類・原酒の割合・熟成年数は非公表:どの樽で寝かせて、津貫と嘉之助の原酒をどんな割合で合わせたかは出てへん
  • ❌2本そろえると3万円をこえる:嘉之助側の16,500円と合わせて、30,800円(税込)

🗣️ マッサンの一言

樽も割合も出てへんぶん、想像の余地はたっぷりや。津貫と嘉之助、どっちの原酒が多めなんやろ。答えは書いてへんけど、そこを考えながら飲むのも、この1本ならではの楽しみやと思うで。

おすすめの飲み方

まずはストレートで少しだけ。51%のままの、ベリーとハーブの香りを素直に見ておきたい。

次に、水を数滴ずつ足す加水(※1)。度数が高いぶん、水で香りがひらいていくのを追いかけやすいはずや。

ノンチルフィルタードのウイスキーは、水を足したり冷やしたりすると白くにごることがある。冷却ろ過で取りのぞく成分が残っとるからで、傷んだわけやないで。

嘉之助側の1本も手に入ったら、2つを少しずつ注いで香りから比べてみてな。57%の嘉之助側に少し水を足して、51%に近づけてから比べるのも手やと思う。

ハイボールや水割りは、そのあとで。炭酸や水で、ベリーの香りがどう開くかも見てみたいとこや。

(※1)加水=ウイスキーに少しずつ水を足して飲むこと。香りがひらいて、感じ方が変わる。くわしくは加水の用語記事へ

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価格は時期で変動。購入前に複数サイト比較を。

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品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
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📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方

嘉之助側の「KANOSUKE × TSUNUKI」と比べる

本坊酒造の本坊和人社長と小正嘉之助蒸溜所の小正芳嗣社長が、それぞれのボトルを持つ写真
左が本坊酒造の本坊和人社長、右が小正嘉之助蒸溜所の小正芳嗣社長。それぞれの蒸溜所の1本を手にしとる(画像出典:PR TIMES)

嘉之助蒸溜所からは、「嘉之助コラボレーションシリーズ 02 KANOSUKE × TSUNUKI」が出る。57%・700ml・16,500円(税込)で、11月20日から数量限定の発売や。

コラボレーションシリーズは、嘉之助がほかの蒸溜所と原酒を交換して造るシリーズで、これが2本目。1本目の相手は、富山の三郎丸蒸留所やった。

中身は、嘉之助で寝かせた津貫の原酒と、嘉之助の原酒を合わせたブレンデッドモルトや。預かった津貫のニューメイクは、バーボン樽と焼酎リチャー樽(※1)に入って6年を過ごした。

ブレンドの軸は、麦焼酎を寝かせた樽で熟成した嘉之助の原酒。焼酎リチャー樽で寝かせたあと、赤ワイン樽で追加熟成した原酒も、アクセントに加えとるで。

くわしくはKANOSUKE × TSUNUKIの予習レビューに書いとるで。

(※1)焼酎リチャー樽=焼酎を寝かせていた樽の内側を、焼き直した樽。くわしくはリチャーの用語記事へ

嘉之助側の1本は、全国の特約酒販店や嘉之助蒸溜所のショップ、嘉之助のオンラインショップで売られる。

項目 モルトデュオ 津貫×KANOSUKE KANOSUKE × TSUNUKI
仕上げた蒸溜所 マルス津貫蒸溜所 嘉之助蒸溜所
相手の原酒を寝かせた場所 津貫(盆地) 嘉之助(海辺)
度数 51% 57%
参考小売価格(税込) 14,300円 16,500円
本数 7,900本 数量限定
発売 2026年11月下旬 2026年11月20日
冷却ろ過 なし なし
香り ラズベリー、プラム(華やかで甘酸っぱい) ドライアプリコット、洋梨、カスタードクリーム、パイナップル
味わい ベリー、ハーブの清涼感 カスタードクリーム、すりおろしりんご、マーマレード、グレープフルーツジュース
余韻 穀物の柔らかな甘味、しっとりとメロー 円みを帯びた果実味とビターな味わいが長く続く

※香り・味わい・余韻は、それぞれの蒸溜所が出しとるテイスティングノートの言葉。

ここから先は、ワイの妄想やけどな。

2本の余韻を並べると、マルスの1本は「しっとりとメロー」、嘉之助の1本は「ビターな味わい」で締めくくっとる。

「メロー」は、嘉之助が1957年のメローコヅルから大事にしてきた言葉。「ほろ苦さ」は、芹川さんが津貫らしさに挙げた持ち味や。

どっちの1本も、最後に相手の蒸溜所の顔が出てくるように見えるんよな。預かった相手の原酒が、余韻でちゃんと名乗り出てくる。2本並べて、そこを確かめてみたいわ。

まとめ|鹿児島の2つの蒸溜所が、原酒を預け合った1本

「モルトデュオ 津貫×KANOSUKE」は、鹿児島の2つの蒸溜所が預け合った原酒から生まれた、シリーズ第3弾のブレンデッドモルトや。

盆地の津貫と、海辺の嘉之助。2020年春にニューメイクを交換して、それぞれの土地で6年寝かせた原酒から、性格のちがう2本が生まれた。

ラズベリーやプラムの甘酸っぱさに、ハーブの清涼感。最後は穀物のやわらかい甘さで、しっとり締めくくる。同じ鹿児島の2つの個性が合わさった姿を、たっぷり想像させてくれる1本やな。

🗣️ マッサンの一言

相手の原酒を6年も預かって、自分とこの土地で育てる。蒸溜所どうしの信頼がないとできへん話やなあ。マルス側と嘉之助側、2本を家に並べて乾杯したら、ええ夜になりそうや。

🥃 モルトデュオ 津貫×KANOSUKEを手に入れる

盆地の津貫で育った、2つの蒸溜所の原酒

よくある質問

Q. 嘉之助側の「KANOSUKE × TSUNUKI」と、どうちがう?
A. マルスの1本は、津貫で寝かせた嘉之助の原酒と津貫の原酒を合わせた51%。嘉之助の1本は、嘉之助で寝かせた津貫の原酒と嘉之助の原酒を合わせた57%や。香りは、マルス側がラズベリーやプラム、嘉之助側がドライアプリコットや洋梨。

Q. 何年熟成?
A. 熟成年数は書かれてへん(ノンエイジ)。原酒の交換が2020年春で、瓶詰めは2026年。

Q. モルトデュオは、これまでに何本出とる?
A. 今回が3本目。2021年の「駒ヶ岳×秩父 2021」、2024年の「津貫×厚岸 2024」に続く第3弾になる。

Q. いつ、何本出る?
A. 2026年11月下旬発売で、7,900本の限定。参考小売価格は14,300円(税込)や。

公式情報・参考リンク

📰 本坊酒造・嘉之助蒸溜所の公式サイト・プレスリリース

※アイキャッチと記事内の画像の出典:PR TIMES(本坊酒造株式会社)
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ノンチルフィルタード…冷やして白濁のもとになる成分を濾す工程をあえてせん造り。その成分が残りやすいから、冷やしたり加水したりすると白う濁ることがある。傷んだんやないで。味に厚みが出るともよう言われとる。

オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。

エンジェルズシェア(天使の分け前)…熟成中に樽から自然に蒸発してくウイスキーのこと。木の樽は完全な密閉容器やないから、時間をかけて空気中へじわじわ抜けていく。スコットランドは年2〜3%、台湾やと年10〜15%と気候差で桁違い。数字の裏に、産地・気候・職人のロマンが詰まっとる用語や。

リチャー…使い込んだ樽の内側にもう一回火を入れて“再起動”させる作業。樽の香りがよみがえるんや。

NAS(ノンエイジ)…熟成年数をラベルに書いてへんウイスキーのこと。年数のちがう原酒を組み合わせることもあるけど、NASっちゅう言葉だけでは中身の年数までは分からへん。

ブレンデッドモルト…複数の蒸溜所のモルト原酒だけを混ぜたウイスキー。グレーンは入れへんのがポイントやで。

バーボン…アメリカ生まれのウイスキー。コーン51%以上+焦がした新樽(バレル)熟成が主な条件やで。

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