グレンフィディックとアストンマーティンが、28年熟成の限定ボトルを発表したで。その名も「グレンフィディック28年 アストンマーティン」(Glenfiddich 28 Years Old)。
今回組んだ相手は、F1チームやのうて、車をつくるアストンマーティンのほう。箱は、アストンマーティンのデザインチームと一緒に作ったもんや。
中身は、育ち方のちがう3種類の原酒を合わせた、43.7%のシングルモルト。
売り出すのは2027年1月から。アメリカ以外では、空港の免税店だけで売る。イギリスの希望小売価格は650ポンドで、円にすると14万円前後になる。
グレンフィディック28年 アストンマーティン(700ml・43.7%)
イギリスの希望小売価格:650ポンド(円で14万円前後)
2027年1月から、アメリカと世界の空港の免税店で販売。
【結論】こんな人におすすめ
- ✅トフィーやバニラの、とろっと濃い甘さが好きな人
- ✅オークの渋みとスパイスがしっかり効いた、長熟のモルトが好きな人
- ✅海外旅行の空港で、記念の1本を探しとる人
- ✅アストンマーティンが好きで、限定の箱を集めたい人
グレンフィディック28年 アストンマーティンの基本情報
| 商品名 | グレンフィディック28年 アストンマーティン(Glenfiddich 28 Years Old) |
| 蒸溜所 | グレンフィディック蒸溜所(スコットランド・スペイサイド(※1)のダフタウン・1887年創業) |
| タイプ | シングルモルト・スコッチウイスキー |
| 熟成年数 | 28年 |
| 熟成の樽 | アメリカンオークの新樽(※2)・オロロソシェリーのホグスヘッド・バーボン樽ほか |
| アルコール度数 | 43.7% |
| 内容量 | 700ml |
| 希望小売価格 | イギリス650ポンド・アメリカ899ドル(円で14万円前後) |
| 売る場所 | アメリカ国内の一部の酒屋さんと、世界の空港の免税店 |
| 発売 | 2027年1月から(限定品・本数は発表なし) |
| 所有会社 | ウィリアム・グラント&サンズ |
(※1)スペイサイド=スコットランド北東部の、蒸溜所がいちばん多く集まる産地。くわしくはスペイサイドの用語記事へ
(※2)新樽=まだ一度もお酒を入れてへん、新しい木の樽。木の香りやバニラの甘さがしっかり移る。くわしくはバージンオーク(新樽)の用語記事へ
新樽で14年、シェリー樽で20年|3種類の原酒を合わせた28年
28年は、育ち方のちがう3種類の原酒を合わせて造っとる。
① アメリカンオークの樽で14年 → 新樽で14年
今回の中心になる原酒。アメリカンオークの樽で14年育てたあと、アメリカンオークの新樽に移して、さらに14年寝かせた。この原酒から、スパイスの深みとバニラの甘さ、トロピカルな果物の香りが出る。
② リフィル樽で約8年 → オロロソシェリー樽で約20年
リフィル樽(※1)で8年ほど寝かせてから、オロロソシェリー(※2)で仕立てたヨーロピアンオークのホグスヘッド(※3)に移して、20年ほど。とろみと深み、シェリー樽らしい濃さを受け持つ。
③ 昔ながらのバーボン樽
グレンフィディックらしい、みずみずしい果物の香りを担う原酒。
モルトマスター(※4)のブライアン・キンズマンは、この28年を「まぎれもなくグレンフィディック。でも、もっと力強くて、もっと豊か」と話しとる。
(※1)リフィル樽=ウイスキーの熟成に使うた樽を、また使うもの。樽の香りはおだやかに出る。くわしくはリフィルの用語記事へ
(※2)オロロソシェリー=スペインでつくる、香ばしくてコクのある辛口のシェリー。くわしくはオロロソシェリー樽の用語記事へ
(※3)ホグスヘッド=約250リットルの樽。くわしくはホグスヘッドの用語記事へ
(※4)モルトマスター=原酒を選んで組み合わせ、味を決める責任者
妄想テイスティング
👃 香り
📕 公式テイスティング
クリーミーなトフィー、バニラショートケーキ、綿菓子の甘さを感じさせる豊かな香り。水を一滴加えることで、焼きオレンジの美しい香りと皮の細切りの入ったマーマレードの刺激ある香味が引き出されます。
🗣️ マッサンの妄想
まず来るのは、新樽ゆずりのバニラと、トフィーの甘い香りやと予想するで。ショートケーキの生クリームみたいな、やわらかい甘さも重なってきそうや。水を一滴たらしたら、焼いたオレンジとマーマレードのほろ苦い香りが、奥からすっと顔を出すんちゃうかな。
👅 味わい
📕 公式テイスティング
柔らかくまろやかで、濃厚で豊かなとろみのある質感。オークのタンニン(※1)の強さが、繊細なバニラの甘さで調和されます。
🗣️ マッサンの妄想
口に入れたら、シェリー樽で20年育った原酒の、とろっとした舌ざわりがまず来ると思うねんな。そのあと、新樽で14年育った原酒の、濃いオークの香りと渋みがぐっと出てきそうや。それでも口当たりはまろやかで、バニラの甘さがその渋みを包んでくれる気がする。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング
強いオーク感と、ピリッとした、体を温めるスパイス。
🗣️ マッサンの妄想
最後はオークの香りがどっしり残って、スパイスがじんわり体を温めてくれると予想するで。お菓子みたいな甘い香りで始まって、渋くて温かい余韻で締まる。そんな流れを想像しとる。
(※1)タンニン=口の中が少し乾くような渋み。木の樽やワインに含まれる成分
🗣️ マッサンの一言
トフィーにショートケーキ、綿菓子。香りの欄に並んどるのは、お菓子の名前ばっかりや。そこへ28年分のオークの渋みとスパイスが来るんやから、甘いだけでは終わらへんと思うねん。14万円前後の1本でも、妄想するのはタダやで。
🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)
① 28年先のために、今日の手を抜かへん
キンズマンいわく、今年樽に詰めた原酒は、28年後に狙いどおりの味になっとらなアカン。蒸溜所の運転をちょっと変えただけでも、それが28年後に大丈夫かは、そのときまで分からへん。下手したら、20年分の在庫がまるごと狙いとちがう味になる。せやから、どんな小さな工程でも妥協せえへんのや。
② 空港の免税店が選ばれたわけ
キンズマンは、空港の免税店を「お客さんに時間がある場所」と話しとる。搭乗を待つあいだに、ブランドアンバサダーと話しながら、ボトルの背景や箱をじっくり見てもらえる。28年分の話を伝えるには、ぴったりの売り場なんやな。
F1チームから、車のアストンマーティンへ
グレンフィディックとアストンマーティンの付き合いは、2024年11月に発表した、アストンマーティンF1チームとの提携から始まった。そこから生まれたのが、日本でも売っとる16年 アストンマーティンや。
2025年8月には、車をつくるアストンマーティン本体とも手を組んだ。アメリカのモントレー・カー・ウィーク(※1)で発表して、その記念に1976年蒸留の48年ものを、世界で50本だけ出しとる。
今回の28年は、その車のほうとの限定ボトル。キンズマンは、アストンマーティンのデザインチームと、ウイスキーの造り方と車のデザインの考え方を語り合うた。
「業界はまったくちがうのに、取り組み方は驚くほど似とる」というのが、キンズマンの感想や。
(※1)モントレー・カー・ウィーク=アメリカ・カリフォルニア州のモントレーで毎年8月に開かれる、名車の催しが集まる1週間
樽に詰めたんは1990年代の後半|ポディウムグリーンの箱
28年の原酒を樽に詰めたんは、1990年代の後半。そのころのアストンマーティンは、コンセプトカーのProject Vantageや、V12エンジンを積んだDB7 Vantageを出して、新しい時代に入ったとこやった。
ウイスキーが樽で眠っとるあいだに、アストンマーティンの車は、いまのDB12や、初めてのミッドエンジンのハイブリッドカー Valhalla まで進んだ。
箱の色は、アストンマーティンの緑「ポディウムグリーン」。そこに銅色の仕上げと、グレンフィディックの牡鹿のマークが入る。
表面を流れるような模様は、アストンマーティンの車の走りから着想を得たもの。重なり合う模様と光の表現で、ウイスキーがたどった熟成の道のりを表しとる。
どこで買える?|アメリカ以外は、空港の免税店だけ
アメリカでは国内の一部の酒屋さんでも売るけど、ほかの国では空港の免税店だけで扱う。
売り出しに合わせて、展示や試飲をする空港として名前が挙がっとるのは、この10か所や。
香港・ロンドン ヒースロー・上海・シンガポール チャンギ・ニューヨーク JFK・北京・台湾・シドニー・フランクフルト・仁川
日本の店で売るという発表は、いまのところ出てへん。海外へ行く予定がある人は、乗り継ぎの空港も含めて、免税店をのぞいてみてな。
メリット・デメリット
✅ メリット
- ✅新樽で14年・シェリー樽で20年:どっちも長い時間をかけた原酒を合わせた、この28年だけの組み合わせ
- ✅旅の記念になる:空港の免税店で、旅の思い出と一緒に買える限定品
- ✅アストンマーティン好きへの贈り物にも:デザインチームと作った、ポディウムグリーンの限定の箱
❌ デメリット
- ❌日本での発売は発表されてへん:アメリカ以外では、空港の免税店だけで売る
- ❌値段が高い:イギリスの希望小売価格は650ポンド。円にすると14万円前後
🗣️ マッサンの一言
手に入れるまでの道のりが長い1本や。せやけど、28年かけて樽で育った原酒やと思うたら、その道のりまで込みで楽しみたくなるな。
日本で買えるグレンフィディックと比べる
日本でも買える、アストンマーティンの16年と、定番の21年と並べてみるで。
| 項目 | 28年 アストンマーティン | 16年 アストンマーティン2026 | 21年 グランレゼルバ |
|---|---|---|---|
| 組んだ相手 | 車をつくるアストンマーティン | アストンマーティンF1チーム | ― |
| 熟成の樽 | 新樽で14年の原酒・オロロソシェリー樽で20年の原酒・バーボン樽の原酒 | ファーストフィルのバーボン樽+ポート・オロロソ・ワイン・フィノの樽 | 熟成した原酒を、カリビアンラム樽で仕上げ |
| 度数 | 43.7% | 43% | 40% |
| 値段 | 650ポンド(円で14万円前後) | 実勢 税込15,700〜17,300円くらい | 実勢 税込28,500〜31,400円くらい |
| 買える場所 | アメリカと、空港の免税店 | 日本の通販・酒屋さん | 日本の通販・酒屋さん |
アストンマーティンのボトルを日本で手に取るなら、16年の2026年版。28年は、旅先で出会えたらのお楽しみや。
おすすめの飲み方
最初の1杯は、常温のストレート。新樽のバニラと、シェリー樽のとろみがどう重なるかを確かめたい。
2杯目は、水を一滴だけたらす加水(※1)。香りの公式テイスティングにある、焼きオレンジとマーマレードの香りが出てくるか、追いかけてみたいなぁ。
(※1)加水=ウイスキーに少しずつ水を足して飲むこと。香りがひらいて、感じ方が変わる。くわしくは加水の用語記事へ
💰 グレンフィディック28年 アストンマーティンの最安値をチェック
2027年1月から、アメリカと空港の免税店で販売。日本の通販に並んだら、ここから探せるで。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|新樽で14年、シェリー樽で20年。空港で出会う28年
グレンフィディック28年 アストンマーティンは、新樽やシェリー樽で育てた3種類の原酒を合わせた、43.7%のシングルモルト。2027年1月から、アメリカと世界の空港の免税店で売り出される。
トフィーにバニラ、綿菓子の甘い香りから、オークの渋みとスパイスの余韻へ。28年かけた原酒が、どんな1杯にまとまっとるんか、気になってしゃあない。
🗣️ マッサンの一言
1990年代の後半に樽に詰めた原酒が、アストンマーティンと作った緑の箱に入って、世界の空港に並ぶ。もしこの箱を家に連れて帰れたら、1杯目を開ける夜を、ワイの分までゆっくり楽しんでな。
🥃 グレンフィディック28年 アストンマーティンを手に入れる
2027年1月から販売。イギリスの希望小売価格は650ポンド(円で14万円前後)。
よくある質問
Q. 日本で買える?
A. 日本の店で売るという発表は出てへん。アメリカ以外では、空港の免税店だけで扱う限定品や。
Q. 16年 アストンマーティンとのちがいは?
A. 16年はアストンマーティンF1チームとの限定品で、日本でも売っとる。28年は車をつくるアストンマーティンとの限定品で、新樽とシェリー樽で長く育てた原酒が軸や。
Q. 「14年+14年」「8年+20年」って、どういうこと?
A. 1つの原酒を、2つの樽で順番に育てたということ。新樽の原酒は、アメリカンオークの樽で14年のあと新樽で14年。シェリー樽の原酒は、リフィル樽で約8年のあとシェリー樽で約20年。どっちも合わせて28年になる。
公式情報・参考リンク
📰 アストンマーティンのプレスリリースほか
- PR TIMES:アストンマーティンとGlenfiddich、Glenfiddich 28 Years Oldを発表 2つの世界の絶え間ない進化から生まれたウイスキー(アストンマーティンジャパンリミテッド・2026年11月5日)
- The Moodie Davitt Report:Glenfiddich and Aston Martin unveil 28 Year Old expression with travel retail-led launch(英語・2026年11月5日)
- Maxim:Glenfiddich X Aston Martin Unveil Ultra-Rare, Automotive-Inspired 28-Year-Old Single Malt Scotch(英語・2026年11月4日)
- Tempus:Aston Martin and Glenfiddich announce global partnership at Monterey Car Week(英語・2025年8月18日)
※この記事の写真は画像出典:PR TIMES(アストンマーティンジャパンリミテッド)。
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。
オロロソ(シェリー樽)…酸化熟成でつくる辛口のシェリー。この樽で寝かせたウイスキーに、ドライフルーツ・ナッツ・黒糖みたいなコクのある風味が移るで。
フィノ(シェリー)…シェリーで一番辛口・ドライなタイプ。ナッツやアーモンドの香ばしさが出る。
ホグスヘッド…約250Lの中くらいの樽。バーボン樽をバラして組み直して作られることが多いサイズで、スコッチの熟成では定番やで。
バージンオーク(新樽)…一度も使ってへん新品の樽。バニラやウッディな樽の香りが正面から前に出てくる、樽との交流がいちばん濃いタイプや。
オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。
アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。

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