ほんのり煙るスペイサイドの蒸溜所、ベンロマック。その定番シリーズ「シグネチャーレンジ」(※1)に、いちばん長い25年が加わったで。
バーボン樽とシェリー樽で25年。46%、ノンチルフィルタード(※2)で瓶詰めされとる。
日本での目安小売価格は税込81,730円。2026年11月11日から、全国の酒販店へ数量限定で出荷が始まる予定や。
じつはベンロマックの25年は、これが初めてやない。2000年代のはじめ、定番には43%の25年が並んどった。いったん姿を消した25年が、46%になって定番に戻ってきたっちゅうわけやな。
(※1)シグネチャーレンジ=ベンロマックの定番の年数もののシリーズ名。今回の25年は、12年・15年・21年と並ぶ形で加わる
(※2)ノンチルフィルタード=冷却ろ過をせえへん仕立て。詳しくはノンチルフィルタードとはで書いとるで
【結論】こんな人におすすめ
- ✅ベンロマックの12年や15年を飲んで、いちばん長い定番が気になっとる人
- ✅長く寝かせたスペイサイドで、果実の甘さの横にほのかな煙もほしい人
- ✅43%の21年より度数の高い、46%・ノンチルの長熟を探しとる人
- ✅赤い化粧箱入りの、特別な贈り物を探しとる人
ベンロマック25年の基本情報
| 商品名 | ベンロマック25年(Benromach 25 Years Old) |
| 蒸溜所 | ベンロマック蒸溜所(スコットランド・スペイサイド。所在地はフォレス) |
| 種類 | スペイサイド シングルモルト スコッチウイスキー |
| 熟成年数 | 25年 |
| 熟成樽 | バーボン樽・シェリー樽 |
| 容量・度数 | 700ml・46% |
| 冷却ろ過 | しない(ノンチルフィルタード) |
| 化粧箱 | あり(赤い箱) |
| 目安小売価格 | 81,730円(税込) |
| 出荷 | 2026年11月11日から全国の酒販店へ出荷開始予定(数量限定) |
| シリーズ | シグネチャーレンジ(12年・15年・21年と並ぶ定番) |
| 所有会社 | ゴードン&マクファイル |
| 輸入元 | ジャパンインポートシステム |
ベンロマックってどんな蒸溜所?
創業は1898年。スコットランドのフォレスの町にある蒸溜所や。
1993年に、家族経営のゴードン&マクファイル社(※1)が買い取った。丁寧に修復して、1998年にふたたび動き出したんや。
目指しとるのは、昔のスペイサイドで造られとった、繊細な煙をまとったシングルモルト。いまも昔ながらの製法と手仕事を大事にしとる蔵やねん。
煙の数字や造り手の話は、ベンロマック12年の記事でくわしく書いとるで。
(※1)ゴードン&マクファイル=よその蒸溜所の樽を買うて、自社で瓶詰めして売る「インディペンデント・ボトラー」として130年以上の歴史を持つ会社。アーカート家の家族経営で、ゴードン&マクファイル アニバーサリー リリースの記事でも紹介しとる
12年・15年・21年とくらべる
シグネチャーレンジに並ぶ年数ものを、横に並べるとこうなる。
| 年数 | 度数 | 熟成樽 | 値段の目安(700ml・税込) |
|---|---|---|---|
| 12年 | 46% | ファーストフィル(※1)のシェリー樽100% | 実勢 約7,600〜8,400円 |
| 15年 | 43% | ファーストフィルのシェリー樽とバーボン樽 | 実勢 約12,600〜13,900円 |
| 21年 | 43% | ファーストフィルのシェリー樽とバーボン樽 | 実勢 約29,700〜32,700円 |
| 25年(今回) | 46% | バーボン樽とシェリー樽 | 目安小売 81,730円 |
(※1)ファーストフィル=シェリーやバーボンを抜いたあとの樽を、ウイスキーの熟成に初めて使うこと。樽の風味が出やすい
25年は、12年と同じ46%。15年・21年の43%より、度数を上げて出してきとる。
これまでいちばんの長熟は21年。ベンロマックはこの21年を、定番のなかの「頂点」と紹介しとった。
その上に、25年が乗ったわけやな。
25年が、46%で定番に戻ってきた
ベンロマックと25年の流れを並べると、こうなるで。
- 1898年:フォレスの町で、ベンロマック蒸溜所が創業
- 1993年:家族経営のゴードン&マクファイル社が買い取る
- 1998年:修復を終えて、ふたたび蒸留を始める
- 2000年代のはじめ:43%の25年が定番に並ぶ(のちに姿を消す)
- 2026年:46%・ノンチルの25年が、シグネチャーレンジに加わる
2000年代のはじめに出た43%の25年は、どう数えても1998年の再稼働より前に蒸留された原酒や。つまり、ゴードン&マクファイルが買い取る前の時代の原酒やったことになる。
ここから先は、ワイの妄想やけどな。
今回の25年は2026年の発売で、25年さかのぼると2001年。1998年に再稼働してから造った原酒でも、もう25年熟成に届く時期なんや。
何年に蒸留した原酒かは明かされてへん。けど、もし中身が再稼働してから蒸留したものやったら、建て直した蒸溜所で自分らが造った原酒で、定番の25年をもう一度組めるようになった、っちゅうことになる。
スチュアート・アーカートさんは、この25年を「新たな節目」と呼んどる。ワイには、その言葉がこの流れとぴったり重なって見えるねんな。
🍷 妄想テイスティング

👃 香り
📕 公式テイスティング
豊かなベリーのアロマにトフィーアップル(※1)ややわらかいスモークが調和し、シナモンやジンジャースパイスが洋ナシのコンポート(※2)と重なり合う。
🗣️ マッサンの妄想
最初に来るのは、ベリーの甘い香りちゃうかな。そこへりんご飴みたいなトフィーアップルの香ばしさが重なって、甘さに奥行きが出ると思うねんな。煙は「やわらかい」とあるから、前に出るんやのうて、甘さの後ろにそっと控えとるくらいやろな。シナモンとジンジャーがピリッと効いて、洋ナシの甘さを引き締める並びやと予想するで。
(※1)トフィーアップル=りんごに飴をからめたイギリスのお菓子。日本のりんご飴に近い
(※2)コンポート=果物を砂糖のシロップで煮たもの
👅 味わい
📕 公式テイスティング
いきいきとしたレーズンやオレンジの風味に続いてトロピカルフルーツの味わいが広がり、ドライバナナの風味が、トーストしたアーモンドやかすかなペッパーのニュアンスに変化していく。
🗣️ マッサンの妄想
入り口はレーズンとオレンジ。甘酸っぱい果実で、口の中がぱっと明るくなるんちゃうかな。そこからトロピカルフルーツが広がって、ドライバナナの甘さがトーストしたアーモンドの香ばしさへ変わっていく。46%あるぶん、43%の21年より口の中での押し出しは強めやと予想するで。最後にかすかなペッパーがピリッと締める流れやと思うねんな。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング
ドライバナナと熟したオークを伴ったフルボディ(※3)のフィニッシュ。
🗣️ マッサンの妄想
ドライバナナの甘さに、熟したオークの香りがどっしり重なるんやろな。最後の最後に、ベンロマックらしいほのかな煙がふっと抜けていく。そんな締めくくりを妄想しとる。
(※3)フルボディ=口に含んだときの厚みや重さが、しっかりあること
🗣️ マッサンの一言
ベリーにりんご飴、南国の果実にドライバナナ。テイスティングノートを並べたら、果物屋さんの店先みたいな顔ぶれや。そこへベンロマックのほのかな煙が、後ろからそっと香ってくるんやろな。
ベンロマック25年のメリット・デメリット
✅ メリット
- ✅定番シリーズでいちばん長い25年:一回きりの限定品やのうて、定番の一本として出てくる
- ✅46%・ノンチルフィルタード:15年・21年の43%より高い度数で、冷却ろ過もせえへん仕立て
- ✅長熟でも煙を残す:スチュアート・アーカートさんは、長い熟成のなかでも「ほのかなスモーキーさ」を保った、と話しとる。果実の甘さの横に煙もほしい人に
- ✅赤い化粧箱入り:箱付きやから、特別な贈り物にも選びやすい
❌ デメリット
- ❌値段は21年の約2.5倍:目安小売価格は税込81,730円。21年の実勢(約29,700〜32,700円)とくらべても、ぐんと上の値段帯や
- ❌出荷は数量限定:11月11日からの最初の出荷は数量限定。出始めは店に並ぶ数が少ないかもしれん
🗣️ マッサンの一言
値段も出荷の数も、ハードルは高めの一本や。せやけど、妄想するのはタダやで。25年寝かせて46%で詰めたベンロマックが、どんな果実と煙を連れてくるんか。想像しとるだけで、もう楽しなってくるねん。
おすすめの飲み方(妄想)
ワイなら、まずは常温のストレートで。ベリーやトフィーアップルの香りを、そのまま嗅いでみたいからな。
46%あるから、2杯目は数滴だけ水を落としてみたい。加水(※1)で香りの見え方が変わるかどうか、たしかめてみたいところや。
(※1)加水=ウイスキーに水を少し足すこと。詳しくは加水とはで書いとるで
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方
まとめ|定番の25年が、46%で戻ってきた
ベンロマック25年は、ほんのり煙るスペイサイドの蔵が、定番のシグネチャーレンジでいちばん長く寝かせた一本や。
バーボン樽とシェリー樽で25年、46%・ノンチル。テイスティングノートには、ベリーにトフィーアップル、南国の果実、ドライバナナ、熟したオークが並ぶ。
日本では目安小売価格が税込81,730円で、11月11日から数量限定の出荷や。
🗣️ マッサンの一言
1998年にふたたび動き出してから、30年近く。その蔵の定番に、25年が並ぶ日が来たんや。家族経営で、手仕事で、ほのかな煙を守ってきた話を知ってしまうと、あの赤い箱がなんや誇らしげに見えてくるねん。どこかで出会えたら、まずは香りからじっくり向き合いたい一本やな。🥃
よくある質問(FAQ)
Q. いつ、いくらで買える?
A. 2026年11月11日から、全国の酒販店へ数量限定で出荷が始まる予定や。目安小売価格は81,730円(税込)。
その前の11月6日(金)・7日(土)には、東京国際フォーラムで開かれる「ウイスキーフェスティバル2026 in 東京」のベンロマックのブースで、お披露目される予定やで。
Q. 21年と25年、どっちを選んだらええ?
A. ファーストフィルのシェリー樽とバーボン樽で21年寝かせた43%か、バーボン樽とシェリー樽で25年寝かせた46%か。値段は2.5倍ほどちがう。
テイスティングノートで見ると、21年はほのかなスパイスとセビリアオレンジ(苦みのあるオレンジ)、焦がしたオークの余韻。25年はベリーやトフィーアップルから、南国の果実やドライバナナへ広がる。
予算を抑えて長熟を楽しむなら21年、テイスティングノートにある南国の果実やドライバナナが気になるなら25年、と分けたら選びやすいで。
Q. 「ベンロマック 25年」で探したら、ちがうのも出てきたで?
A. 出てくるで。2000年代のはじめに定番で出とった43%の25年は、いまはオークションで見かけることがある。フランスのウイスキー専門店ラ・メゾン・デュ・ウイスキーの「アーティスト・シリーズ」で出た、1998年蒸留の25年熟成(49.7%)もある。
今回のは700ml・46%。ラベルには「MATURED IN THE FINEST BOURBON AND SHERRY CASKS」と入っとって、赤い化粧箱に収まっとる。
公式情報・参考リンク
📰 ベンロマック・ジャパンインポートシステムの発表
- PR TIMES:ベンロマックの定番ラインアップに、最長熟の「ベンロマック25年」が登場(ジャパンインポートシステム)
- Benromach Distillery 公式サイト(英語)
- Benromach 公式:Aged 21 Years(英語)
- The Whiskey Wash:Benromach Adds 25 Year Old To Signature Range(英語)
※この記事の写真は画像出典:PR TIMES(株式会社ジャパンインポートシステム)。
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
ノンチルフィルタード…冷やして白濁のもとになる成分を濾す工程をあえてせん造り。その成分が残りやすいから、冷やしたり加水したりすると白う濁ることがある。傷んだんやないで。味に厚みが出るともよう言われとる。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。
オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。
ファーストフィル…バーボンやシェリーを抜いたあとの樽を、そのウイスキーの熟成に初めて使う段階のことや。使い回したリフィル樽より、前の酒と木の個性が濃く出るんや。
バーボン…アメリカ生まれのウイスキー。コーン51%以上+焦がした新樽(バレル)熟成が主な条件やで。
スコッチ…スコットランド産・3年以上熟成のウイスキー。世界5大ウイスキーの主役で樽芸術の本場や。
シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。

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