ザ・グレンリベット12年 プロヴァンス エディション(シングルモルト)
正規取扱店の予約:700ml 約5,900〜6,100円(税込)
グレンリベットの12年に、南フランスの風が吹いてきたで。
その名もザ・グレンリベット12年 プロヴァンス エディション。ラベンダー色の箱に、ひまわりとブドウ畑。棚に置いたら一発で目を引く見た目や。
ほんで中身を追いかけたら、見た目以上におもろかった。フランスのワイン樽を3種類、それぞれちがう役目で使い分けとるんや。しかも、どの樽が何を足したんかまで公表されとる。こんな親切な限定品、そうそう無いで。
※これは公式情報をもとにした予習レビューやで。
【結論】こんな人におすすめ
- ✅グレンリベット12年が好きで、その先を見てみたい人
- ✅ワイン樽で仕上げたウイスキーの、味の変わり方に興味がある人
- ✅白桃や洋梨みたいな、みずみずしい果実の甘さが好きな人
- ✅6,000円くらいで、棚に置いて絵になる限定品を探しとる人
グレンリベット12年 プロヴァンス エディションの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄名 | ザ・グレンリベット12年 プロヴァンス エディション (The Glenlivet 12 Year Old Provence Edition) |
| 分類 | シングルモルト・スコッチウイスキー |
| 産地 | スコットランド・スペイサイド |
| 熟成年数 | 12年 |
| アルコール度数 | 40% |
| 容量 | 700ml(化粧箱あり) |
| 樽 | 一部の原酒を、フランスのワイン樽3種でフィニッシュ シャトー・サント・マルグリットの白ワイン樽/リヴザルト樽/ソーテルヌ樽 |
| シリーズ | Beyond Speyside(ビヨンド・スペイサイド)の2本目 |
| 海外の発表 | 2026年9月16日 |
| 日本の入荷 | 当初は10月上旬の予定やったが、台風による輸送の遅れで11月上旬ごろへ |
| 実勢価格 | 正規取扱店の予約で約5,900〜6,100円(税込) |
| 受賞 | Scotch Whisky Masters 2026 金賞 |
| 正規輸入元 | ペルノ・リカール・ジャパン |
まずシリーズの話。「Beyond Speyside」の2本目や
このボトルは、グレンリベットが去年から始めた Beyond Speyside(ビヨンド・スペイサイド) っちゅうシリーズの新作やねん。
世界のいろんな土地から着想をもろて、その土地ならではの樽で仕上げる——そういう企画や。
第1弾は2025年10月に出たジャマイカ エディション。ジャマイカのラム樽で仕上げた1本で、こっちはアメリカ限定やった。日本では手に入らん。
その2本目が、今回のプロヴァンスっちゅうわけや。スペイサイドの蒸溜所(スコットランド)が、南フランスまで出張しにいった感じやな。
3つのフランス樽、それぞれの役目
ここがこの1本のいちばんおもろいとこや。
使われとるんは、この3種類。ザ・グレンリベットは、どの樽が何を足すんかを1つずつ分けて説明しとる。
① シャトー・サント・マルグリットの白ワイン樽
明るい柑橘と、上品な花の香りを足す。プロヴァンスのクリュ・クラッセ(※1)に認定されとる造り手の樽で、グレンリベットがフランスの白ワイン樽を使うんは、これが初めてや。
② リヴザルト樽(※2)
ナッツっぽさと、温かみのあるスパイスを重ねる。
③ ソーテルヌ樽(※3)
濃厚なマーマレードと、クレームブリュレみたいな甘さを持ってくる。
この3種でフィニッシュしたんは一部の原酒や。全量を3種のワイン樽で仕上げたわけやない。
カスクマスターのケビン・バルムフォースは、こう言うとる。「プロヴァンスから着想を得た新しい層を足しながら、まぎれもなくグレンリベットのままでいること。それが難しかった」。
(※1)クリュ・クラッセ=フランスのワイン産地の格付け。コート・ド・プロヴァンスでこの称号を持つ造り手は18軒だけや
(※2)リヴザルト=南フランスの酒精強化ワイン。発酵の途中でアルコールを足して、甘みを残したまま仕上げる
(※3)ソーテルヌ=フランス・ボルドーの甘口白ワイン。貴腐ぶどうから造る、蜜みたいな甘さで知られとる
公式テイスティングと、ワイの予想
👃 香り
📕 公式テイスティング(ザ・グレンリベット公式)
シロップ漬けの白桃、レモンピール、オレンジマーマレードの弾けるような果実感。そのあとにココナッツ、自家製ショートブレッド、トーストしたアーモンド、花の香りが重なる。
🗣️ マッサンの予想
ワイが通常の12年を飲んだときは、蜂蜜と洋梨と白い花が来た。そこにレモンピールとオレンジマーマレードが乗っかっとるんが、まず目につくな。柑橘は白ワイン樽の仕事、マーマレードはソーテルヌの仕事。名指しで書いてある2つが、ちゃんと香りに出とるっちゅうことやろ。ショートブレッドとアーモンドの香ばしさは、リヴザルトが連れてきたもんやと予想するで。
👅 味わい
📕 公式テイスティング(ザ・グレンリベット公式)
ジューシーなネクタリンから、熟した洋梨とピリッとした赤リンゴのような、みずみずしい果実へ。続いてクレームブリュレ、マジパン、ホワイトチョコレートの層。最後にカモミールと、温かみのあるスパイスがひと筋。
🗣️ マッサンの予想
洋梨は通常の12年にもおる味やねん。そこにネクタリンと赤リンゴが増えて、果物屋の棚がにぎやかになった感じちゃうかな。おもろいんはマジパンとホワイトチョコや。ナッツ系とクリーミーな甘さが入るぶん、通常の12年より味の層は厚くなりそうやな。それでも果実の先頭におるんはネクタリン、洋梨、赤リンゴや。重たさ一辺倒にはしてへんように見えるんよな。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング(ザ・グレンリベット公式)
花のような甘さ。複雑で、とびきりなめらか。
🗣️ マッサンの予想
通常の12年を飲んだとき、ワイは余韻を「短めですっきり」と感じた。ところが今回は公式が「複雑」とまで書いとる。白ワイン、リヴザルト、ソーテルヌと方向のちゃう樽を重ねたとこが、この違いにどう出るんか。花の甘さで締めるっちゅうのは、白ワイン樽が最後まで効いとるからちゃうかと予想しとる。
🗣️ マッサンの一言
ワイは通常の12年を「迷ったらこれ」で人に勧めてきた口やねん。それだけに、この3つの使い分けを読んだときはニヤけてもうたわ。柑橘、ナッツ、マーマレード。狙いがここまではっきりしとったら、飲みながら「お、これが白ワイン樽か」と当てにいける。そういう遊び方ができる1本は、なかなか無いで。
おもろい|公式のノートに「短い版」と「詳しい版」がある
ひとつ、おもろいことがある。
ザ・グレンリベットの商品ページに載っとるノートと、9月16日の発表資料に載っとるノート。書いてある量がちゃうねん。
商品ページのほうはこう。「シロップ漬けの白桃、トーストしたアーモンド、花畑の繊細な香り」。
ところが発表資料まで読むと、そこにレモンピール、オレンジマーマレード、ココナッツ、自家製ショートブレッドまで出てくる。
味わいも同じや。商品ページは「ネクタリン、バニラのクレームブリュレ、マジパン、ホワイトチョコレート」。発表資料には、さらに洋梨、赤リンゴ、カモミールまで書いてある。
どっちかが間違いっちゅう話やない。同じグレンリベットが出した、短い版と詳しい版や。
日本の酒屋に出とる案内は、この短い版を訳したもんやな。せやから樽の呼び方も「フランス産スイートワイン樽」でまとめてあって、リヴザルトとソーテルヌの名前は出てこん。
ここから先は、ワイの妄想やけどな|白ワイン樽が真ん中におる
ここまでが、公式が出しとる事実。ここから先は、ワイの妄想やけどな。
3つのうち、いちばん効いとるんは白ワイン樽ちゃうかと思とる。
考えてみてほしい。リヴザルトもソーテルヌも、甘口のワインの樽や。この2つだけで攻めたら、グレンリベット12年の身上である「軽やかでなめらか」が、甘さに埋もれてまう恐れがある。
そこへ、シャトー・サント・マルグリットの白ワイン樽を入れる。柑橘と花で上から風を通す。すると甘さは増えるのに、重たならへん。
実際、公式のノートで真ん中におるんはレーズンでも黒糖でもなく、白桃とネクタリンや。甘口ワイン樽をたっぷり使た酒の顔とは、ちょっとちゃう。
つまりこれは「甘口ワイン樽で甘くしたグレンリベット」やのうて、グレンリベットの果実を、南フランスの桃と花のほうへ寄せた1本——そう読むほうが、狙いに近いんちゃうかな。
もちろん、どの樽を何割使たかは公表されてへん。ここはワイの想像やで。
グレンリベット12年 プロヴァンス エディションのメリット・デメリット
✅ メリット
- ✅樽の役割が公表されとる:どの樽が何を足したんかが分かるから、飲むときの狙いを決めやすい
- ✅土台がいつもの12年:飲み慣れた1本と並べたら、樽の仕事がそのまま差として見える
- ✅6,000円くらい:限定品としては手が届く値段や。化粧箱つきで贈りもんにもしやすい
- ✅通常の12年と比べやすい:年数も度数もいっしょやから、ワイン樽の仕上げでどう動いたかを追いかけやすい
❌ デメリット
- ❌入荷が遅れとる:台風の影響で、日本に入ってくるんは11月上旬ごろにずれ込んどる
- ❌店によって値段の開きが大きい:正規の酒屋は6,000円くらいやのに、9,000円台の予約出品もある
- ❌フィニッシュしたんは一部の原酒:全部が3種の樽を通ったわけやない。変化の幅は開けてみんと分からへん
🗣️ マッサンの一言
入荷が遅れとるんは残念やけど、こればっかりは天気の話やからしゃあない。それより気になるんは値段の開きのほうや。正規の酒屋で6,000円くらいのもんが、通販やと9,000円台で予約が出とる。慌てて押さんと、まずは何軒か見比べてほしいねん。
通常の12年と、どこがちがう?
| 項目 | グレンリベット12年(通常) | プロヴァンス エディション |
|---|---|---|
| 樽 | アメリカンオークとヨーロピアンオークのダブルオーク | 12年熟成のあと、一部の原酒をフランスのワイン樽3種でフィニッシュ |
| 香り | 公式:バナナ、パイナップル、夏の草原 マッサン実飲:蜂蜜、洋梨、白い花 | シロップ漬けの白桃、レモンピール、オレンジマーマレード、ココナッツ、アーモンド |
| 味わい | 公式:桃、洋梨、バニラ、トフィー マッサン実飲:甘みはしっかり、渋みはほぼなし | ネクタリン、洋梨、赤リンゴ、クレームブリュレ、マジパン、ホワイトチョコ |
| 余韻 | 公式:まろやかで、優しく、長い マッサン実飲:穏やかな甘みが短めに残る | 花のような甘さ。複雑でとびきりなめらか |
| 度数・容量 | 40%・700ml | 40%・700ml |
| 実勢価格 | 約4,000〜5,500円 | 正規取扱店の予約で約5,900〜6,100円 |
| 扱い | 定番(いつでも買える) | 数量限定 |
どっちも12年熟成で、度数も容量も同じ。ここまでは共通しとる。
プロヴァンスでは、そこから一部の原酒に3種のフランスワイン樽のフィニッシュが加わる。飲み比べたら、その仕上げがどう出るんかを追いかけられるわけや。
通常の12年を持ってる人は、通常12年との差を味わうという楽しみ方ができるで。
おすすめの飲み方(予想)
まずはストレートで、いつもの12年との差を探したい。蜂蜜と洋梨の奥に、白桃とマーマレードがどれくらい出てくるか——そこがいちばんの見どころや。
もし通常の12年が手元にあるなら、2つのグラスに並べて交互に嗅ぐのをおすすめしたい。香りだけでも、たぶんはっきり差が出る。
ザ・グレンリベットは、合わせる食べもんも挙げとるで。コンテチーズと、蜂蜜とローズマリーをかけた焼き桃や。焼き桃のほうは、まさにプロヴァンス仕立てやな。
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方(武川・MALKS・Amazon・楽天・Yahoo!の徹底比較)
まとめ|箱の絵より、中の設計がおもろい
グレンリベット12年 プロヴァンス エディション。樽の話を読んでいくと、狙いがはっきり見えてくる。白ワイン樽で柑橘と花、リヴザルト樽でナッツとスパイス、ソーテルヌ樽でマーマレードとクレームブリュレ。足したいもんを、樽ごとに分けて取りにいっとる。
その結果が、白桃とネクタリン、洋梨と赤リンゴ、マジパンとホワイトチョコ。いつもの12年の明るい果実を残したまま、南フランスの陽射しを一枚かぶせたような1本になりそうや。
3つの樽が別々に見えるんか、それとも溶け合って「いつもの12年やのに、やけに華やか」に着地するんか。ワイはそこが気になってしゃあない。
🗣️ マッサンの一言
限定品て、名前と箱だけ豪華で中身は据え置き……なんてこともあるやんか。これは逆や。箱の絵と中の設計が、ちゃんと同じ方を向いとる。11月に入ってきたら、通常の12年と並べて飲み比べるで。その日が楽しみや。
🥃 グレンリベット12年 プロヴァンス エディションを手に入れる
3つのフランス樽が、いつもの12年をどこへ連れていくか
よくある質問(FAQ)
Q. 日本ではいつ買えるん?
A. もともと10月上旬の予定やったんやけど、台風で輸送が遅れて11月上旬ごろにずれ込んどる。正規取扱店の案内では「11月10日ごろ順次出荷」としとる店もあるで。予約はもう始まっとる。
Q. 値段はいくらくらい?
A. 正規取扱店の予約で約5,900〜6,100円(税込)や。ただ、大手の通販には9,000円台で予約を出しとるとこもある。同じボトルでもだいぶ開きがあるから、見比べてから決めてな。
Q. 通常のグレンリベット12年とは、どっちを買えばええ?
A. まだウイスキーに慣れてへんなら、通常の12年のほうが手に入れやすいし値段も優しい。逆に12年を飲んだことがあって「この先が見たい」人には、プロヴァンスのほうがおもろいはずや。
Q. ソーテルヌ樽のウイスキーって、ほかにもある?
A. あるで。日本やと長濱 SEVENTH BATCHが赤ワイン樽とソーテルヌ樽を使うとる。甘口ワインの樽がウイスキーに何を足すんか、飲み比べると分かりやすいと思うで。
公式情報・参考リンク
📰 ザ・グレンリベット公式・発表資料
※テイスティングノートは発表資料の言葉を訳したもんやで。日本の入荷日と値段は、正規取扱店の案内から引いとる。
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
酒精強化(ワイン)…ブドウ由来の蒸留酒を足して度数を上げたワイン。ポートは発酵の途中で止めるから甘口、シェリーは発酵をやり切ってから足すから辛口が基本やで。
オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。
アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。
スパニッシュオーク(ヨーロピアンオーク)…シェリー樽の伝統主役(Q.robur/Q.petraea)。タンニンが多く濃厚ドライフルーツ・スパイス・深い色合いを生む。マッカランやグレンファークラスの看板素材や。
スコッチ…スコットランド産・3年以上熟成のウイスキー。世界5大ウイスキーの主役で樽芸術の本場や。
シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。
スペイサイド…スコッチで蒸溜所が一番集中するエリア。華やかフルーティが代名詞の名門産地や。


コメント