SHINDO Cross Distillery 01を予習レビュー|新道×新潟亀田の原酒交換

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SHINDO Cross Distillery 01のボトルと箱 ジャパニーズウイスキー

福岡の新道蒸溜所と、新潟亀田蒸溜所。この2つの蒸溜所が、お互いの原酒を交換したで。

そこから新道が仕上げた1本が「SHINDO Cross Distillery 01」。2026年10月15日に全国で発売された、ブレンデッドモルト(※1)のジャパニーズウイスキーや。

交換したのは、ノンピート(※2)でバーボン樽(※3)熟成の原酒だけ。50%・700ml・税込16,500円。

新潟亀田蒸溜所も、新道から受け取った原酒で自分とこの1本を仕上げた。それが10月23日発売の「KAMEDA85 feat. SHINDO」。同じ2つの蒸溜所の原酒から、仕上げ方のちがう2本が生まれたんや。

(※1)ブレンデッドモルト=複数の蒸溜所のモルト原酒だけを合わせたウイスキー。グレーンは入れへん。くわしくはブレンデッドモルトの用語記事へ
(※2)ノンピート=麦芽を乾かすときに、ピート(泥炭)の煙でいぶしてへんこと。ピート由来の煙の香りがつかへん。くわしくはピートの用語記事へ
(※3)バーボン樽=アメリカのバーボンを熟成させたあとの樽。ウイスキーにバニラのような甘い香りをつける。くわしくはバーボン樽の用語記事へ

※これは公開情報をもとに書いた予習レビューやで。

SHINDO Cross Distillery 01のボトル

SHINDO Cross Distillery 01(700ml・50%)

参考価格:税込16,500円

【結論】こんな人におすすめ

  • ✅甘くて、余韻の長いウイスキーが好きな人
  • ✅マンゴーやピーチみたいな、果物の甘い香りにひかれる人
  • ✅煙の香りが苦手な人(ノンピートの原酒だけ)
  • ✅新しいジャパニーズのクラフト蒸溜所を追いかけとる人
  • ✅新潟亀田側の1本と、飲み比べてみたい人

逆に、アイラみたいなスモーキーなウイスキーを探しとる人には、方向がちがう1本や。

SHINDO Cross Distillery 01の基本情報

商品名SHINDO Cross Distillery 01(Blended Malt Japanese Whisky)
造り手新道蒸溜所(福岡県朝倉市・株式会社篠崎)
原酒新道蒸溜所と新潟亀田蒸溜所(新潟県新潟市)の、ノンピート・バーボン樽熟成のモルト原酒
タイプブレンデッドモルト・ジャパニーズウイスキー
熟成年数表記なし
原酒の割合発表なし
アルコール度数50%
内容量700ml
価格16,500円(税込)
実勢価格税込15,400〜16,900円くらい
発売日2026年10月15日(全国発売)
シリーズ「Cross Distillery」の第1弾

原酒を交換して、それぞれが仕上げる「Cross Distillery」

Cross Distilleryは、新道蒸溜所が2026年に始めたシリーズ。ほかの蒸溜所と原酒を交換して、それぞれが自分の考えでヴァッティング(※1)する。

第1弾の相手が、新潟亀田蒸溜所。2つの蒸溜所は、こんな決まりで進めとる。

  1. 交換する原酒は、ノンピートでバーボン樽熟成のものだけにする
  2. 相手が出した複数の樽の候補から、使う樽を指定して受け取る
  3. 受け取った原酒は、自分とこのノンピート・バーボン樽熟成の原酒とだけ合わせる
  4. それぞれの蒸溜所から、別々のウイスキーとして出す

(※1)ヴァッティング=複数の樽の原酒を合わせて、味をととのえること。くわしくはヴァッティングの用語記事へ

樽の種類をそろえたぶん、ちがいが出るのは、どの樽を選んで、どんな割合で合わせ、どんな味を目指すか。篠崎の8代目、篠崎倫明さんは、同じ2つの蒸溜所の原酒を使うても、そこで仕上がりは変わる、と話しとる。

相手の原酒をどう生かすか。2つの蒸溜所の腕の見せどころやな。

シリーズは、これから国内外の蒸溜所と原酒の交換を重ねていく予定や。

新道と新潟亀田、同じ2021年に蒸留を始めた2つの蒸溜所

この2つは、お互いの酒造りを認め合うライバルであり、同志でもある。目指しとる味は、どちらも「甘く、余韻が長いウイスキー」。ただ、そこへの道すじはまるでちがうんや。

新道蒸溜所(福岡・朝倉)|酵母を2種類使う

新道蒸溜所を造ったのは、福岡県朝倉市で200年以上酒造りを続けてきた蔵元、篠崎。2021年に、ウイスキーの蒸溜所とワイナリーをまとめた「SHINDO LAB」を開いた。

福岡県朝倉市のSHINDO LAB
福岡県朝倉市のSHINDO LAB(画像出典:PR TIMES)

特徴は発酵。ふつうは1種類の酵母(※1)で発酵させるところに、独自の酵母をもう1種類加えとる。これで原酒に、厚みのある味わいと華やかなエステル(※2)が出る。

さらに温暖な福岡で熟成させることで、バーボン樽のバニラ、ラクトン(※3)からくるミルキーさ、ピーチを思わせる甘い香りが育つんやな。

(※1)酵母=麦汁の糖をアルコールに変える微生物。香りのもとも生む。くわしくは発酵の用語記事へ
(※2)エステル=果物や花を思わせる香りのもとになる成分。フルーティーの用語記事も見てな
(※3)ラクトン=ココナッツやミルクを思わせる、甘い香りの成分

新潟亀田蒸溜所(新潟市)|木桶で発酵、狭いミドルカット

新潟亀田蒸溜所は、新潟市江南区にある蒸溜所。造ったのは「はんこの大谷」で知られる、新潟の印鑑の会社や。

発酵には、ステンレスの槽と木桶の両方を使う。木桶での発酵などから、トロピカルフルーツを思わせるエステルの甘さが生まれる。

蒸留では、ミドルカット(※1)の幅を狭くとる。雑味の少ない、澄んだ酒質にするためや。

2023年には「ニューポット(※2) Peated」、2026年には「ニューポット ピーテッド 2026 EDITION」が、ワールドウイスキーアワード(※3)のニューメイク&ヤングスピリッツ部門で世界最高賞を受けとる。

どっちもピートを効かせた原酒で、今回のノンピートとは別もの。それでも、亀田の造りの腕がよう分かる受賞歴やな。

(※1)ミドルカット=蒸留で出てくる液体のうち、まん中の部分を原酒として取ること。取る範囲で、原酒の香りや味が変わる。くわしくはカットの用語記事へ
(※2)ニューポット=蒸留したての、樽に入れる前の原酒。ニューメイクとも呼ぶ。くわしくはニューメイクの用語記事へ
(※3)ワールドウイスキーアワード=イギリスのウイスキー雑誌「ウイスキーマガジン」が開く品評会

2つの蒸溜所を並べると、こうなる。

新道蒸溜所 新潟亀田蒸溜所
場所 福岡県朝倉市 新潟県新潟市
蒸留を始めた年 2021年 2021年
造りの工夫 2種類の酵母で発酵 木桶での発酵・狭いミドルカット
原酒の持ち味 厚みと豊かな甘さ クリアで華やか
香りの方向 バニラ・ミルキー・ピーチ トロピカルフルーツ

同じ「甘くて余韻が長い」を目指しても、新道は厚み、亀田は澄んだ華やかさ。その2つを1本に重ねたんが、Cross Distillery 01なんや。

予習テイスティング

新道の狙いは、自分とこのニューメイクからくる厚みはそのままに、亀田のクリアで華やかな個性を重ねること。

👃 香り

📕 公式テイスティング

クリアな輪郭の華やかな熟成香

🗣️ マッサンの予想

最初に、パッと華やかな香りが立つと予想するで。輪郭がくっきりしとるのは、亀田の澄んだ原酒が効いとるからちゃうかな。奥からは、新道らしいバニラの甘い香りが追いかけてきそうや。

👅 味わい

📕 公式テイスティング

穏やかで厚みのある味わい。穏やかな麦の味わいから、次第にドライマンゴーやピーチを思わせるトロピカルな甘さ、ココナッツを思わせるミルキーな甘さへ

🗣️ マッサンの予想

口に入れたら、まずは麦のやさしい甘さ。そこからドライマンゴーとピーチの甘さが、じわっと広がってくると思うねんな。後半のココナッツみたいなミルキーさは、新道の原酒の持ち味が顔を出すとこやと予想するで。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング

多様な甘さが次々に感じられつつも、なめらかにまとまる。長い長い余韻を残す

🗣️ マッサンの予想

2つの蒸溜所がそろって目指した「余韻の長さ」が、いちばんはっきり出るとこやと思う。果物の甘さが引いたあとも、ミルキーな甘さがゆっくり残るんちゃうかな。

🗣️ マッサンの一言

マンゴーにピーチにココナッツ。並んだ言葉だけで、南の島のフルーツパフェが目に浮かぶ1本や。九州と新潟の蒸溜所が組んで南国の甘さになるんやから、おもろいもんやな。50%の飲みごたえと、この甘さがどう重なるんか。そこが楽しみや。

SHINDO Cross Distillery 01のラベル。新潟亀田蒸溜所と新道蒸溜所のロゴが並ぶ
SHINDO Cross Distillery 01のラベル(画像出典:PR TIMES)
🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)

ラベルの数字は、新道蒸溜所の場所
ラベルのいちばん上に「33.381627″ 130.728104″」と入っとる。これは緯度と経度で、指しとるのは福岡県朝倉市の比良松。SHINDO LABのある場所や。

ラベルに、2つの蒸溜所のロゴが並ぶ
ラベルの左には新潟亀田蒸溜所、右には新道蒸溜所のロゴ。まん中に縦書きの「SHINDO」が入っとる。新道は、2026年6月に出した「SHINDO The Blended 2026」でも、モルトを造る新道と、グレーンを造る朝倉蒸溜所の2つのロゴをラベルに並べとるんや。

新潟亀田蒸溜所は、晩酌のぼやきから始まった
ウイスキー好きの社員が晩酌で「原酒不足で、ウイスキーの値段が高くなってきた」とぼやいたら、奥さんに「そんなに好きなら自分でウイスキーをつくれば?」と言われた。その奥さんが、印鑑の会社「大谷」の社長や。2019年に夫婦で蒸溜所を立ち上げたものの、会社にウイスキー造りの経験者は1人もおらんかった。そこで鹿児島の酒造会社で修行して、造りの基礎から学んだんや。亀田のボトルに付く「OHTANI WHISKY」の名前は、この大谷のこと。

同じ交換から生まれた、もう1本「KAMEDA85 feat. SHINDO」

新潟亀田蒸溜所が仕上げたのが「OHTANI WHISKY KAMEDA85 feat. SHINDO」。2026年10月23日発売で、700ml・55%・税込16,500円のブレンデッドモルトや。

名前の「85」は、亀田の原酒が85%、新道の原酒が15%という割合のこと。

亀田蒸溜所の製造責任者、堂田浩之さんは、2つの原酒のちがいをこう見とる。新道は、最初に立ち上がる華やかな香り。亀田は、口に含んでから飲み終えたあとまで続く味わい。

KAMEDA85は、新道の華やかな香りから始まって、亀田らしい長い余韻で終わる流れに組み立てた1本なんや。

Cross Distillery 01の割合は、発表されてへん。

ここから先は、ワイの妄想やけどな。亀田は自分の原酒を85%使うた。新道も、自分とこのニューメイクの厚みを残す方向で仕上げとる。そう考えると、Cross Distillery 01も新道の原酒が多めなんちゃうかな。どっちも自分の原酒を土台にして、相手の原酒で個性を広げたんかもしれへん。

同じ2つの蒸溜所が、同じ決まりから、どんなちがう味を生んだんか。2本を並べて飲んだら、そのちがいを楽しめるはずや。10月30日には、この2本を含む8種類を飲み比べる試飲会が、東京・西新宿とオンラインで開かれる(申し込みは10月23日まで)。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • ✅1本で2つの蒸溜所に触れられる:新道と新潟亀田。どっちか片方しか知らん人には、もう片方を知るきっかけになる
  • ✅煙が苦手でも選びやすい:交換した原酒も、合わせた原酒も、ノンピートだけ
  • ✅50%で、加水の楽しみがある:水を数滴たらして、好みの濃さを探せる
  • ✅対になる1本と飲み比べられる:亀田が仕上げた「KAMEDA85 feat. SHINDO」と並べると、仕上げ方のちがいが見える

❌ デメリット

  • ❌気軽に買える値段やない:税込16,500円。亀田の1本とそろえると、2本で33,000円になる
  • ❌熟成年数・本数・原酒の割合は発表なし:数字で中身を選びたい人には、手がかりが少ない

🗣️ マッサンの一言

2つの蒸溜所が原酒を出し合うた1本と考えたら、記念に置いときたくなる値段やな。気に入ったら亀田の85もそろえて、2本並べて飲み比べ。家飲みが、そのまま試飲会になるで。

亀田の1本、新道のブレンデッドと比べる

SHINDO Cross Distillery 01 KAMEDA85 feat. SHINDO SHINDO The Blended 2026
仕上げた蒸溜所 新道蒸溜所 新潟亀田蒸溜所 新道蒸溜所
種類 ブレンデッドモルト ブレンデッドモルト ブレンデッド(モルト+グレーン)
原酒 新道と新潟亀田のモルト(割合は発表なし) 亀田85%・新道15%のモルト 新道のモルトと、朝倉蒸溜所のグレーン
度数 50% 55% 46%
価格(税込) 16,500円 16,500円 5,940円
発売日 2026年10月15日 2026年10月23日 2026年6月15日
うちのレビュー この記事 — SHINDO The Blended 2026

同じ新道でも、The Blended 2026は自分とこのグレーンと合わせた、手ごろな1本。Cross Distillery 01は、よその蒸溜所のモルトと合わせた1本や。

おすすめの飲み方

ワイなら、まずは常温のストレートで少しずつ。そのあと水を数滴たらす加水で、マンゴーとピーチの香りがどう開くかを見てみたいなぁ。

新道は、初のシングルモルトを50%で出したときにも、自分で水を足して好きな度数を探してほしい、と話しとった。同じ50%のCross Distillery 01でも、加水でどんな変化が出るんか楽しみやな。

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品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
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📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方

まとめ|原酒の交換から生まれた、新道の1本

SHINDO Cross Distillery 01は、新道蒸溜所と新潟亀田蒸溜所が、ノンピート・バーボン樽の原酒を交換して生まれたブレンデッドモルト。

新道の厚みのある原酒に、亀田の澄んだ華やかさを重ねて、ドライマンゴーやピーチ、ココナッツを思わせる甘さと長い余韻に仕上げた1本や。亀田の「KAMEDA85 feat. SHINDO」と並べたら、2つの蒸溜所の仕上げ方のちがいを飲み比べられる。

🗣️ マッサンの一言

シリーズの名前に「01」と付いとるのがええな。次はどこの蒸溜所と、どんな原酒を交換するんやろ。1本ずつ増えていくのを、追いかけるのが楽しみなシリーズや。

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新道×新潟亀田。原酒の交換から生まれた、甘く余韻の長いブレンデッドモルト

よくある質問

Q. シングルモルト?
A. ちがう。新道蒸溜所と新潟亀田蒸溜所、2つの蒸溜所のモルト原酒を合わせたブレンデッドモルトや。ラベルにも「Blended Malt Japanese Whisky」と入っとる。

Q. スモーキー?
A. 交換した原酒も、合わせた原酒も、ノンピートだけ。煙の香りより、果物やミルクを思わせる甘さが中心や。

Q. KAMEDA85 feat. SHINDOとのちがいは?
A. 仕上げた蒸溜所と、原酒の割合、度数がちがう。KAMEDA85は新潟亀田蒸溜所が仕上げた55%で、亀田の原酒が85%、新道の原酒が15%。Cross Distillery 01は新道蒸溜所が仕上げた50%で、割合は発表されてへん。

公式情報・参考リンク

📰 新道蒸溜所・新潟亀田蒸溜所の公式サイト・プレスリリースほか

※アイキャッチと記事内の画像の出典:PR TIMES(株式会社篠崎)
※価格・スペック・発売情報は本記事執筆時点のもの。
最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。

カット(中間部分だけ取る作業)…蒸留の途中で前半・中盤・後半を分けて、狙った中盤(ハート)だけをニューメイクとして取る工程や。前後の留分は捨てるんやのうて、次回の再蒸留に回されるで。

ブレンデッドモルト…複数の蒸溜所のモルト原酒だけを混ぜたウイスキー。グレーンは入れへんのがポイントやで。

ヴァッティング…同じ種類の原酒どうし(モルトならモルト同士)を混ぜ合わせて、香りや味を組み立てる作業のことや。

バーボン…アメリカ生まれのウイスキー。コーン51%以上+焦がした新樽(バレル)熟成が主な条件やで。

ジャパニーズウイスキー…日本国内で採水した水を使い、糖化・発酵・蒸留も国内で。700L以下の木製樽で国内3年以上寝かせて、瓶詰めも国内・40度以上——これが表示基準の要件やで。

シングルモルト…単一蒸溜所のモルト原酒だけで作るウイスキー。蒸溜所の個性がそのまま出る。

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