🌅 焼酎蔵のステンレス釜が生んだ、異色のジャパニーズ・ポットスチルウイスキー
バニラ・マドレーヌ・かぼす・梅──和の柑橘が香る51%の力作
画像:嘉之助蒸溜所 公式サイトより
※この記事はマッサンがまだ飲んだことない銘柄の妄想レビューや。公式テイスティングノートを元に、ワイの想像も交えて書いとる。実飲したらまた追記する予定やで。
嘉之助 HIOKI POT STILL とは?|焼酎蔵のステンレス釜で蒸溜した異色の一本
嘉之助 HIOKI POT STILL(ヒオキ ポットスチル)は、鹿児島県日置市の嘉之助蒸溜所が2023年12月1日にリリースしたジャパニーズ・ポットスチルウイスキーや(公式表記は「Japanese pot still whisky」)。希望小売価格は12,100円(税込)、度数51%という骨太な仕上がりで、嘉之助シリーズのなかでも独自路線をいく一本やで。
嘉之助蒸溜所を運営しとる小正醸造は、1883年創業の老舗焼酎メーカー。140年以上焼酎を造ってきた小正家が、二代目・小正嘉之助氏の名前を冠して2017年に立ち上げた本格ウイスキー蒸溜所が嘉之助蒸溜所や。コンセプトは「MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」。
そしてこのHIOKI POT STILLが面白いんは、嘉之助蒸溜所そのものやなくて、姉妹蔵にあたる「日置蒸溜蔵」──本来は焼酎を造っとる蔵──の設備を使って造られとる点や。
日置蒸溜蔵ってどんなとこ?
日置蒸溜蔵は、嘉之助蒸溜所と同じ小正醸造グループの焼酎蒸溜蔵。普段は芋焼酎などを造っとる蔵やけど、そこにあるステンレス製のポットスチル()を使って、大麦&モルトを単式蒸留しとるのがHIOKIや。蒸溜した原酒は嘉之助蒸溜所まで運ばれて、アメリカンホワイトオークの新樽(バージンオーク)やバーボン樽で熟成される。
つまりHIOKIは、「焼酎蔵で蒸溜→ウイスキー蒸溜所で熟成」っちゅう、グループ会社ならではのコラボ作品なんや。
📋 基本情報
| 銘柄 | 嘉之助 HIOKI POT STILL(ヒオキ ポットスチル) |
| 蒸溜 | 日置蒸溜蔵(小正醸造グループ・焼酎蔵) |
| 熟成 | 嘉之助蒸溜所(鹿児島県日置市) |
| 分類 | ポットスチルウイスキー(未発芽大麦+麦芽の単式蒸留) ※日本の酒税法上はシングルグレーンに分類 |
| アルコール度数 | 51% |
| 容量 | 700ml |
| 希望小売価格 | 12,100円(税込) |
| 実勢価格 | 12,100円〜14,000円 |
| 蒸溜釜 | ステンレス製の単式蒸留器 |
| 原料 | 大麦&モルト |
| 主な樽 | アメリカンホワイトオークの新樽(バージンオーク)/バーボン樽 |
| 色 | 深みのあるべっこう色 |
| 発売日 | 2023年12月1日 |
| 樽構成 | アメリカンホワイトオーク新樽+ex-バーボン樽(比率は公式非公開) |
HIOKI POT STILLの特徴|日置蒸溜蔵のステンレス釜が生む独自モルト
嘉之助シリーズの定番品やPEATEDが、嘉之助蒸溜所の銅製ポットスチル3基で造られとるのに対して、HIOKIは日置蒸溜蔵ステンレス製の単式蒸留器で蒸溜される。この違いがHIOKI最大の個性や。
特徴①:ステンレス製ポットスチルっちゅう異色の選択
ウイスキーの世界では「ポットスチル=銅製」がほぼ常識や。銅は不快な硫黄成分を取り除いてくれる作用があって、クリアでフルーティな酒質を生むからや。
ところがHIOKIは、日置蒸溜蔵にあるステンレス製の単式蒸留器を使って蒸溜しとる。これは通常、焼酎の連続式蒸留などで使われる設備で、ウイスキーで単式蒸留に使うっちゅうのはかなりレアや。銅由来の繊細さは抑えめになる代わりに、原料由来の力強い穀物感や独特の重さが残るっちゅう、他には無いキャラクターになるんや。
特徴②:バージンオーク+バーボン樽の濃厚熟成
HIOKIはアメリカンホワイトオークの新樽(バージンオーク)とバーボン樽を中心に熟成されとる。バージンオークは香り成分の影響が一番強い樽で、バニラ・ココナッツ・トースト香を強く付与する。これに51%という高めの度数が加わることで、樽の香りをしっかり受け止めるリッチな飲み口になるはずや。
定番品の嘉之助が「焼酎リチャー樽キー」やったのに対して、HIOKIは「新樽&バーボン樽キー」。同じ嘉之助シリーズでも、樽構成が大きく違うんやで。
特徴③:51%の力強さと和の柑橘ニュアンス
HIOKIの度数は51%。定番品の48%、PEATEDの48%と比べてもさらに高い。これに加えて公式テイスティングノートには「かぼす」「あんず」「梅のコンポート」「マーマレード」「温州みかん」といった、和の柑橘や和の果実を思わせる表現がズラリ。ジャパニーズらしい爽やかな香り立ちと、力強いボディが両立しとる予感や。
そもそも「ポットスチルウイスキー」って何?
📚 用語解説:モルト/グレーン/ポットスチルウイスキー
- モルトウイスキー:原料は大麦麦芽(モルト)100%。銅製ポットスチルで単式蒸留するんが基本。
- グレーンウイスキー:原料に大麦麦芽以外(とうもろこし・小麦・ライ麦、または未発芽の大麦など)を使う。連続式蒸留器(カフェスチル等)で大量生産するんが一般的で、軽やかでクセが少ない酒質になりやすい。
- シングルグレーン:1つの蒸溜所だけで造られたグレーンウイスキー。日本やとニッカの「カフェグレーン」が有名。
- シングルポットスチル(アイリッシュ式):未発芽大麦+麦芽を単式蒸留したアイルランド伝統の手法。ジェムソン等で有名。
HIOKIはここがユニーク。公式表記は「Japanese pot still whisky」。原料に未発芽大麦+麦芽を使って、それを焼酎蔵ステンレス製の単式蒸留器で単式蒸留+減圧蒸留しとる。アイリッシュの「Single Pot Still」の手法に近いけど、ステンレス釜&減圧蒸留っちゅう日本独自のひねりがある。日本の酒税法上は「麦芽以外を使う」っちゅう理由でシングルグレーンに分類されるけど、軽快な連続式グレーンとは全く別物の、重厚な単式蒸留ウイスキーやで。
🗣️ マッサンの一言(独断・偏見・妄想込み)
ややこしい話やけど、ざっくり言うと「焼酎蔵のステンレス釜で、未発芽大麦+麦芽を単式蒸留した変わり種ウイスキー」がHIOKIや。日本の分類制度上は「シングルグレーン」扱いになるけど、普通のシングルグレーン(連続式蒸留で軽やか)とは全く違う、重厚な単式蒸留ウイスキー。アイリッシュの「シングルポットスチル」に近い手法を、日本の焼酎蔵が独自のひねりでやっとる野心作や。こんな造り、世界見渡してもなかなか無いで。
🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)
嘉之助の「HIOKI POT STILL」、実はモルトの嘉之助蒸溜所やのうて、姉妹の「日置(ひおき)蒸溜所」が造った異色作なんや。母体は焼酎メーカーやから、その焼酎造りの技術+ステンレス製ポットスチルで”減圧蒸溜”するという、ウイスキーでは珍しい手法で生まれとる(51%)。焼酎屋さんの底力が光る一本やで。
テイスティングノート|公式の表現とマッサンの妄想
香り
📜 公式テイスティング
バターサンド/かぼす/あんず/梅のコンポート
マッサンの妄想
グラスを近づけた瞬間、まず「バターサンド」っちゅうこってり甘い焼き菓子の香りがふわっと立つはず。バージンオークのバニラ・ココナッツ香そのものやな。そのあとを追って、かぼすの皮を絞ったような爽やかな柑橘、あんずや梅のコンポートの和の果実感が顔を出す予感。「洋の焼き菓子+和の柑橘」っちゅう、他のジャパニーズには無い組み合わせや。
味わい
📜 公式テイスティング
マドレーヌ/オーキー/ほど良い塩味/マーマレード/温州みかん
マッサンの妄想
口に含むと、まずバージンオーク全開の「マドレーヌ」「オーキー(樽香)」がドンと来る。51%の度数やから飲みごたえもしっかりや。そのあとに来るんが面白くて、「ほど良い塩味」。これはステンレス釜由来か、それとも吹上浜の潮風が熟成中に乗ったか。和の柑橘マーマレードや温州みかんの皮みたいなホロ苦さも重なって、甘・苦・塩のバランスが取れた立体的な味わいになっとると想像。
余韻
📜 公式テイスティング
バニラ/ドライジンジャー/優しい甘さが長く続く
マッサンの妄想
飲み込んだあと、バニラの甘い余韻と、ドライジンジャー(乾燥生姜)のピリッとしたスパイス感が舌に残る。51%やから熱量もしっかり長く続くタイプやろう。優しい甘さが穏やかに続く感じは、定番品にも通じる嘉之助の「メロー」感や。後味は驚くほどキレイにフェードアウトする予感。
🗣️ マッサンの一言(独断・偏見・妄想込み)
公式ノートを見て一番ワイがピンと来たんは「ほど良い塩味」っちゅう表現や。これはステンレス釜の硫黄成分が抜けきらん影響か、それとも吹上浜の海風が熟成中に染み込んだミネラル感か。どっちにせよ、嘉之助の他のラインアップには無いミネラル系のニュアンスが乗っとる予感やねん。チョコレートや塩キャラメル系の和菓子と合わせたら、絶対ハマるはず。ペアリングが楽しみな1本やで。
受賞歴|SFWSCゴールド2年連続
HIOKI POT STILLも、嘉之助シリーズの一員として世界の舞台で評価されとる。
- SFWSC(サンフランシスコ・ワールドスピリッツコンペティション)2024 ゴールド(90点)
- SFWSC 2025 ゴールド
2023年12月に発売されて、すぐ翌年のSFWSCで90点ゴールド、さらに2025年も連続でゴールドを獲得。嘉之助蒸溜所自体もSFWSC2023〜2025の3年連続でダブルゴールドを受賞しとる超実力派の蒸溜所やから、HIOKIもその一翼を担う存在やで。
おすすめの飲み方
①ストレート(一番おすすめ)
51%と度数は高めやけど、嘉之助シリーズの「メロー」のコンセプトは健在のはず。攻撃的なアルコール感より、バニラ・マドレーヌの甘い香りが先に来るタイプやろう。グラスはチューリップ型(テイスティンググラス)かグレンケアンで、香りを集めてゆっくり楽しむのがおすすめや。
②加水(数滴〜5ml)
51%やから、ストレートで「ちょっと強い」と感じたら数滴の加水で印象がガラッと変わる。閉じとったかぼす・あんず・温州みかんといった和の柑橘がふわっと立ち上がる予感。バニラの甘さも丸くなって飲みやすくなるで。
③ロック
51%の度数とバージンオーク由来のしっかりした樽香があるから、ロックでも味が薄まらず楽しめるタイプ。大きめの氷で、ゆっくり溶けるのを待ちながら味の変化を楽しむのが粋やで。ジンジャーの余韻が冷えて引き締まる感じがたまらんはず。
④ハイボール
51%もあるからハイボールにしてもしっかり主張する。ダブル(60ml)に強炭酸を1:3〜1:4で割ると、和の柑橘ニュアンスがハイボールで爆発するはず。かぼすや温州みかんを軽く絞ると一気に和の世界観に。和食、特に天ぷらや焼き鳥(塩)に合わせたい1杯や。
どんな人におすすめ?
✅ こんな人におすすめ
- 嘉之助の定番品はもう飲んだ人:次は樽構成も蒸溜釜も違うHIOKIで嘉之助の幅を広げよう
- 変わり種のジャパニーズを試したい人:ステンレス釜×単式蒸留×バージンオークなんちゅう組み合わせ、他に無い
- バージンオークのバニラ甘さが好きな人:ブッカーズやニューポット系の樽香が好きならドンピシャ
- 和の柑橘・和の果実ニュアンスが好きな人:かぼす・あんず・温州みかんといった和の香りが軸
- カフェグレーン等のシングルグレーンを試して気に入った人:HIOKIは「単式蒸留+未発芽大麦」っちゅう全く別の方向性で、新しい楽しみ方ができる
メリット・デメリット
✅ メリット
- ステンレス釜×単式蒸留っちゅう世界的にレアな造り
- 51%の力強さでロックやハイボールでも負けない
- バージンオーク由来のリッチなバニラ香
- SFWSCゴールド2年連続の実力
- 定番品やPEATEDと違うキャラクターで嘉之助の幅が広がる
⚠️ デメリット
- 1.2万円超と価格はしっかり高め
- 定番品ほど流通量は多くなく見かけたら買い時
- 「シングルモルト」やと思って買うと分類が違う
- 51%なので度数耐性が無い人にはちょっと強い
ボトルデザインで見分ける嘉之助シリーズ
嘉之助シリーズはどのボトルも「太陽(月)のモチーフ+KANOSUKEロゴ+MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」っちゅう共通デザインで、パッと見ると見分けがつきにくい。ここで主要4本(コア定番)+本記事+似てるボトルを並べて、見分けポイントをまとめとくで。
定番(白ラベル)
金の太陽/白キャップ/銘柄表記なし
PEATED
銀の月/白キャップ/PEATED表記
HIOKI POT STILL ★本記事
ピンク夕焼け/ピンクキャップ
🔍 見分け方のコツ
- HIOKI POT STILLはラベル上半分がピンクの夕焼けデザイン+ピンクのキャップ。他と一目で見分けがつく
- DOUBLE DISTILLERYは金キャップ+金色ラベル。中央が白い月。ブレンデッド枠で唯一
- 白ラベル系(定番/PEATED)は中央の円の色で見分ける:金の太陽=定番/銀の月=PEATED
- 限定エディションはラベル下部の銘柄表記(2026 LIMITED/IPA CASK FINISH/SHERRY CASKS VATTED など)で識別
本記事に似た方向性のボトルとしてHIOKI POT STILL 2024 LIMITEDも並べたで。比較の参考にしてな。
嘉之助シリーズのなかでの位置づけ
| 銘柄 | 度数 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| シングルモルト嘉之助(定番) | 48% | 9,900円 | 焼酎リチャー樽キー。メロー&フルーティ |
| 嘉之助シングルモルト PEATED | 48% | 10,450円 | 2025年5月発売。ピート版。SFWSC最高金賞 |
| 嘉之助 HIOKI POT STILL(本記事) | 51% | 12,100円 | 日置蒸溜蔵のステンレス釜で蒸溜。ポットスチルウイスキー |
| メローバーリザーブ | 55% | 免税店限定 | 空港免税店専用。SFWSC最高金賞 |
| 嘉之助 シングルモルトハイボール缶 | 9% | 660円 | 2026年4月ローソン限定。気軽に味見できる入り口 |
HIOKIは、「定番もPEATEDも飲んで嘉之助のキャラクターは分かった、次は変わり種を試したい」っちゅうステージの人にハマるタイプ。シリーズの中でも一番個性的で、コレクション欲を刺激する1本やで。
価格と購入リンク
💰 価格情報
希望小売価格:12,100円(税込)
実勢価格:12,100円〜14,000円(販売店により変動)
※定番品と比べて流通量は少なめ。見かけたら買い時やで。
🗣️ マッサンの一言(独断・偏見・妄想込み)
ワイ正直に言うと、HIOKIはまだ飲めてへん。でもな、「焼酎蔵のステンレス釜で蒸溜したウイスキー」っちゅう一行だけで、もうロマンが渋滞しとるやろ?140年焼酎を造り続けてきた小正醸造が、その設備でウイスキー造ったら何ができるんか──しかもSFWSCで2年連続ゴールド獲っとる。次にウイスキー予算が浮いたら、定番品とHIOKI両方並べて比較したい1本や。気になっとった蒸溜所を試しやすい時代になったの、ほんまありがたいで🍻
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📎 公式情報・参考リンク
この記事の仕様・受賞・歴史などの情報は、嘉之助蒸溜所公式サイトを参考にしとるで。最新の価格や仕様は公式で確認してな。
まとめ|嘉之助シリーズの異色作、コレクション欲をくすぐる1本
嘉之助 HIOKI POT STILLは、姉妹の焼酎蔵「日置蒸溜蔵」ステンレス製の単式蒸留器を使って単式蒸留した、世界的にも珍しいジャパニーズ・ポットスチルウイスキー(公式表記)。バージンオーク+バーボン樽による濃厚な熟成、51%の力強さ、和の柑橘ニュアンスが融合した、嘉之助シリーズの中でも一番個性的な1本や。
12,100円と価格は決して安くないけど、SFWSCゴールド2年連続+「単式蒸留したグレーンウイスキー」っちゅう希少性を考えたら、コレクションとしての価値も含めて十分納得できる1本やと思う。
「定番品はもう飲んだ」「ちょっと変わったジャパニーズを試したい」っちゅう人は、嘉之助シリーズ次の1本としてぜひ試してみてな🥃


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