カバラン クラシックで台湾モルトのトロピカルな果実感を知る。ソリスト ヴィーニョ・バリックでワイン樽の濃い世界に踏み込み、PXシェリーで蜜のような極甘を味わう。
ほな、その並びの中にちょっと毛色のちゃう一本がおるんや。それが今回の主役ソリスト ピーテッド カスクストレングス。
カバランには珍しい、スモーキー(煙っぽさ)をまとったソリストやで。
しかもこのスモーク、出どころがちょっと変わっとる。麦芽そのものを煙で燻したわけやない。
アイラ(スコットランドの煙の聖地)のピーテッド・ウイスキーを寝かせてた中古樽に、カバランの原酒を入れて、樽に染み込んだスモーキー香だけをそっと移した一本なんや。
せやから煙は強烈やのうて、トロピカルフルーツと甘い厚みの奥から、ふわっと土と煙が顔を出す——そんな「甘くて厚い、ほんのりスモーキー」な方向。この造りの話は後でじっくりするな。
先に正直に言うとくで。この記事は、公式情報をもとにした予習レビューや。
「カバランがスモークをまとうと、どんな世界になるんやろ?」って目線で、味わい・価格・飲み方・どんな人に合うかを、マッサン視点で見ていくで。
【まず結論】ピーテッドって、アイラのスモーキーと何が違う?
🍶 同じ「煙」でも、出どころと強さがちゃう
| タイプ | 煙の出どころ | 煙の強さ・方向 |
|---|---|---|
| ソリスト ピーテッド(今回) | アイラのピート樽から移った煙 | 控えめ。甘い果実が主役、煙は脇役 |
| アイラの王道ピート | 麦芽そのものを煙で燻してつけた煙 | 強烈。煙・ヨード・正露丸感が主役 |
ざっくり言うと、アイラの王道ピートは「麦芽を煙で焼いて、最初から煙まみれにした」のに対して、このソリスト ピーテッドは「アイラの煙が染みた樽を借りてきて、あとから穏やかに煙をまとわせた」方向や。
だから「焚き火やヨードでガツン」を期待すると、ちょっと方向がちゃう。カバランらしいトロピカルな甘さが土台で、その奥にうっすら煙——まずはここを押さえとくと、この一本がぐっと分かりやすくなるで。
【結論】カバラン ソリスト ピーテッドはこんな人におすすめ
- ✅クラシックや他のソリストでカバランを知って、ちょっと変わり種に進みたい人
- ✅甘くて厚い果実味に、ほんのり煙が寄り添うバランス型のスモークが好きな人
- ✅カスクストレングス(加水なし)の、力強くてオイリーなウイスキーを楽しみたい人
- ✅特別な日や自分へのご褒美に、希少な単一樽のロマンを探してる人
逆に、まず気軽にカバランを試してみたいって人には、いきなりこの一本は値段もパンチも強い。最初の一本やったら40%のクラシックやディスティラリーセレクトのほうが入りやすい。
それに「アイラみたいなガツンとした煙とヨードが欲しい」なら、このボトルの煙は穏やかすぎて物足りんかもしれん。
でも「カバランの甘い果実感のなかに、上品な煙のニュアンスを探したい」なら、このピーテッドはなかなか面白い一本やで。そのへんも後でちゃんと整理するな。
カバラン ソリスト ピーテッドの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | カバラン ソリスト ピーテッド カスクストレングス |
| 蒸溜所 | カバラン蒸溜所(金車/King Car・2005年設立) |
| 原産国 | 台湾(宜蘭県・員山郷) |
| 種類 | シングルモルトウイスキー(単一樽/シングルカスク) |
| 熟成年数 | ノンエイジ(NAS)/亜熱帯熟成で熟成が速い |
| 度数 | カスクストレングス(樽ごとに変動・おおむね50〜56%前後) |
| 容量 | 700ml(日本流通) |
| 使用樽 | アイラ産ピーテッド・シングルモルトを熟成していた中古オーク樽の単一樽/加水なし・冷却ろ過なし・無着色 |
| 参考価格 | 約30,000〜35,000円(700ml・在庫少なめで変動) |
| 受賞 | ソリスト ピーテッド単体の主要受賞は確認できていない(※後述) |
さて、ここがこのボトルのいちばん面白くて、いちばん誤解されやすいところや。
先に味の結論から言うと——このピーテッドは「煙が染みた樽の力で、あとから穏やかに煙をまとった」一本やと思てええ。
何が味に出るかというと、トロピカルな甘さが主役で、その奥にうっすら土っぽさと煙、というバランス。ここを押さえたうえで、造りの中身をのぞいてみよか。
ふつう「ピーテッド(ピート=泥炭の効いた)ウイスキー」って言うたら、麦芽そのものを泥炭の煙で燻して、最初から煙の香りをつける。アイラのウイスキーがこの王道や。
ところが台湾は気候の関係で泥炭(ピート)が採れんし、現地の好みもフルーティ寄り。そこでカバランは、ちょっと賢いやり方を選んだ。
「アイラのピーテッド・ウイスキーを長いこと寝かせてた中古の樽」を持ってきて、そこにカバランの(もともと煙くない)原酒を入れて熟成させたんや。
すると、樽の内側に染み込んどったスモーキーな香りが、ゆっくり原酒に移っていく。麦芽じゃなくて、樽からスモークをもらう——これがこの一本の正体やで。
例えるなら、「焼肉屋でいっぱい焼いた後の上着」みたいなもんや。上着そのものを焼いたわけやないのに、ちゃんと香ばしい匂いがついとる。あの「直接やのうて、染みついた香り」の感じ。
だから煙は控えめで上品。麦芽から直接つけたアイラの煙が「焚き火の真ん前」なら、こっちは「焚き火のあった部屋に後から入った」くらいの穏やかさやと想像しとる。
ちなみに、日本の一部のお店の説明文で「麦芽にピートを効かせた」と書いてあることがあるけど、正しくは“樽から移したスモーク”。ここは間違えやすいから、覚えとくとちょっと自慢できるで。
🥃 カバラン ソリスト9本 早わかり比較表
ソリストは全部「単一の樽だけを瓶詰めした、加水なしのカスクストレングス」。樽ごとに味も度数も変わる“濃い担当”や。甘い順に並べてみたで。
| 銘柄(樽) | 味のひとこと | 度数の目安 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| PXシェリー樽 | 極甘・レーズンと蜜のどっしり系 | 約54〜57% | 約50,000〜55,000円 |
| オロロソシェリー樽 | 甘・レーズン/黒糖/ナッツの濃厚 | 約54〜59% | 約17,000〜19,000円 |
| ポートワイン樽 | 甘・赤い果実+ビターチョコ | 約58〜59%前後 | 約18,000〜24,000円 |
| ヴィーニョ・バリック(ワイン樽) | 甘・果実×チョコの濃厚 | 約53〜59% | 約16,000〜22,000円 |
| ブランデーカスク | 甘・トロピカル+バニラ/トフィー | 約56〜58% | 約25,800〜28,000円 |
| ex-バーボン樽 | 中甘・バニラ/ハチミツの華やか | 約57〜59% | 約16,800〜18,500円 |
| ピーテッド(アイラのピート樽) | 中甘・穏やかスモーク+トロピカル | 約50〜56% | 約30,000〜35,000円 |
| アモンティリャード・シェリー樽 | 中辛・栗/ナッツの正統派 | 約54〜58% | 約60,000〜79,000円 |
| フィノ・シェリー樽 | 辛口・ナッツ/アーモンドのドライ | 約54〜59% | 約28,000〜34,000円 |
🗺️ ソリスト9本 味わいマップ
※縦=甘い⇔ドライ、横=華やか・フルーティ⇔ナッティ・どっしり。フルーツ系(左)と樽・ナッツ系(右)で見ると違いが分かりやすいで。位置はマッサンの予習イメージ(公式ノート+裏取りベースのざっくり目安)。アモンティ=アモンティリャードの略。
カバラン ソリスト ピーテッドのテイスティングノート
※青いボックスが公式系の表現、オレンジがマッサンの妄想や。
香りはトロピカルフルーツと甘い香ばしさ+奥に煙、味わいはトフィーの甘い厚みにほのかなスモーク、余韻はスパイスとオイリーな複雑さ——こんな役割分担で見ていくで。
📕 公式テイスティングノートについて:標準版のソリスト ピーテッドは、公式が香り・味わい・余韻を分割した正式ノートを公開していないんや。
下の青ボックスは、公式系・代理店系の「総評」をもとに、当ブログで香り/味わい/余韻に割り振ったもの。
創作で香りや数値を足したりはしてへんけど、「公式が3つに分けて書いた欄」そのものやない点は正直に言うとくな。
👃 香り
📕 公式テイスティング(総評ベース・当ブログ割り振り)
カバランらしいトロピカルフルーツ(キウイ、柑橘)の香りに、ハチミツ、トフィー、ビーズワックス(蜜蝋)、ココナッツが重なる。
その奥に、穏やかなピート(土っぽさ、かすかな煙)が漂う。スモークは強烈ではなく、フルーティさに寄り添う控えめな立ち位置。
🗣️ マッサンの妄想
グラスに鼻を近づけた瞬間は、たぶん「お、カバランや」って分かる南国フルーツの甘い香りが来そうや。キウイ、柑橘、そこにハチミツとトフィーの甘い香ばしさ。
蜜蝋やココナッツの厚みも乗って、けっこうリッチに立ち上がってくる気がする。で、面白いのはここからやと思う。
その甘い香りの奥から、土っぽさとかすかな煙が、遠くの焚き火みたいにふわっと顔を出す。「煙です!」って前に出てくるんやのうて、「あれ、なんか香ばしい奥行きがあるな」と気づくくらいの控えめさ。
甘い香りに煙がそっと寄り添う、そんな立ち上がりを想像しとるで。
👅 味わい
📕 公式テイスティング(総評ベース・当ブログ割り振り)
トフィーやバタースコッチのような甘い厚みに、ほのかなスモークが重なる。
トロピカルフルーツ+バニラ+バターのニュアンスが煙を包み込み、煙が前に出すぎない。オイリーでボディがあり、複雑でバランスがよい。
🗣️ マッサンの妄想
ここがこのボトルの本領やと思う。口に含んだ瞬間は、トフィーやバタースコッチみたいな甘い厚みがどっしり乗ってきそうや。
カスクストレングスやから押し出しは強いはずやけど、トロピカルフルーツとバニラ、バターの丸さがそれを包んでくれる気がする。
そして煙は、その甘い層にそっと混ざってくる脇役。グラスの向こうから「煙もおるけど、まずは甘さ楽しんでや」って言うてくるタイプやな。
オイリーでボディがあるって聞くと、舌の上にとろっと長居する濃い口当たりを想像する。甘さと煙がケンカせず、手をつないで前に出てくる——そんな一体感のある味わいやと妄想しとるで。
🏁 余韻
📕 公式テイスティング(総評ベース・当ブログ割り振り)
黒胡椒や赤唐辛子のようなスパイス感が残り、オイリーで複雑、滑らかで満足感のある余韻。スモークは強く立つのではなく、穏やかに長く残る程度。
🗣️ マッサンの妄想
余韻は長めで、ちょっと表情が変わっていきそうや。飲み込んだあと、甘い厚みが引いていくと、黒胡椒や赤唐辛子みたいなスパイスがじわっと立ってくる。
甘いだけで終わらず、最後にピリッと締まるのは大人の余韻やな。そこにオイリーな複雑さが乗って、口の中がしばらくにぎやか。
煙は最後まで穏やかに残って、「ほな、また」って静かに見送ってくれる感じやと想像する。
トロピカルな甘さで始まって、スパイスと穏やかな煙で締めくくる——カバランの果実感に煙がどう絡むのか、想像するだけでワクワクが止まらん一本やで。
🗣️ マッサンの一言(独断・偏見・妄想込み)
「ピーテッド」って名前を見た瞬間、アイラ好きはワクワクすると思うねん。でもこのボトルは、アイラとはちょっと違う遊び方をしとる。
麦芽を煙で焼くんやのうて、煙が染みた樽を借りてきて、カバランの甘い原酒に上品な煙をまとわせる。これ、発想がええよな。
台湾はピートが採れへんから、無理して真似するんやのうて、自分らの果実味を活かしたまま「煙のニュアンスだけ」をスマートに足す。
甘い果実の奥で、遠くの焚き火がパチパチ言うてる——そんな景色を頭の中で何回も描いとるわ。この甘さと煙がどんなふうに溶け合うんか、考えるだけでワクワクする一本やな。
🧐 へぇ〜! ボトル豆知識(タップで開く)
① 台湾ではピート(泥炭)が採れへん。アイラの煙の正体は、麦芽を乾かすときに焚く「ピート=泥炭」の煙や。ところが台湾には、その泥炭の地層がない。さらに現地の好みもフルーティ寄り。
せやからカバランは、麦芽を燻す王道のやり方やのうて、「アイラのピーテッド・ウイスキーを寝かせてた中古樽」を使って、樽から煙の香りをもらうという賢い方法を選んだ。
ないものを無理に作るんやのうて、樽の力で借りてくる——この発想がこのボトルの肝やで。
② カバランは「熟成の早回し」が効く土地で生まれとる。台湾の宜蘭は亜熱帯で、年中あったかくて湿気もたっぷり。ウイスキーは暑いほど樽と活発に呼吸するから、熟成のスピードがぐっと速いんや。
そのぶん樽から蒸発して消える量(エンジェルズシェア=天使の取り分)も多くて、スコットランドの数倍とも言われとる(諸説あり)。
樽からスモークを移すこのボトルも、この「高速熟成」のおかげで、樽の個性が早く深く乗るんやと思うで。
③ 「ソリスト(Solist)」は音楽の独奏者の意。ひとつの樽だけで瓶詰めする単一樽(シングルカスク)で、加水も他樽とのブレンドもせえへん“その樽そのまま”の主張を表しとる、ってよう言われとる。
せやから度数も香味も、ボトルごとに少しずつ違うんや。一本一本が独奏者ってわけやな。煙のまとい具合も、樽ごとに微妙に表情が変わるはずやで。
💬 ※ここからは"噂話程度"に聞いてな:「ピーテッド」と名のつくカバランには、このソリスト(シングルカスク)版のほかに、蒸溜所限定版や海外向けの限定ボトルなど、いくつか兄弟がおるみたいなんや。
英語と日本語のソースで名前が混ざりやすいから、買うときは「ソリスト ピーテッド カスクストレングス」と銘柄をしっかり確認するのがおすすめ。
もし「ここ違うで!」って詳しい人がおったらコメント欄で教えてな!感謝のお返事、絶対するで🙏
カバラン ソリスト ピーテッドの良いところ
✅ 良いところ
- ✅甘い果実味と煙のバランスが楽しめる:トロピカルフルーツとトフィーの甘い厚みが主役で、その奥に穏やかなスモーク。煙が前に出すぎず、甘さと一体になる方向を期待できる。
- ✅スモーク入門にちょうどええ:アイラの強烈な煙が苦手な人でも、甘さに寄り添う控えめな煙なら入りやすい。「スモーキー、ちょっと気になる」人の橋渡しになりそう。
- ✅造りに物語がある:麦芽を燻すんやのうて、アイラの煙が染みた樽から香りを移す独特のアプローチ。話のネタとしても、台湾モルトの工夫として面白い。
- ✅カスクストレングス&単一樽の特別感:加水なしで香りも味も力強く、樽番号や度数がボトルごとに違う。その一本だけの個性を楽しめる。
- ✅ソリストの中で個性が際立つ一本:ヴィーニョやシェリー系が果実と甘さの担当なら、こっちは唯一「煙」を持つ変わり種。コレクションの幅が広がる。
カバラン ソリスト ピーテッドの気になるところ
❌ 気になるところ
- ❌価格はかなり高め:30,000〜35,000円前後で、気軽に試す一本やない。初めてのカバランなら、クラシックやディスティラリーセレクトのほうが入りやすい。
- ❌度数が高い:カスクストレングスやから、ストレートではアルコール感が強く出る可能性がある。慣れてない人は少量加水がおすすめや。
- ❌ガツンとした煙を求める人には穏やかすぎるかも:このボトルの煙は樽由来の控えめなもの。焚き火・ヨード・正露丸感の強烈なスモークが欲しいなら、アイラの王道ピートのほうが満足度は高い。
- ❌在庫が安定しにくい&個体差がある:限定色が強く流通は少なめ。単一樽なので度数も香味も樽ごとに違うし、見つけたときが買いどき。いつも同じ味を求める人には気になるかも。
🗣️ マッサンの一言(独断・偏見・妄想込み)
「ちょっと高い」「煙が穏やかすぎるかも」っていう気になる点はあるけど、これな、煙の方向がはっきりしとるぶん、合う人にはピタッとハマる一本やと思うねん。
アイラのガツン勢からしたら物足りんかもしれん。でも「強い煙はちょっと苦手やけど、ニュアンスは欲しい」っていう人には、ど真ん中の答えになりそうや。
アイラの煙が染みた樽を、ひとつだけ選んで、加水なしで瓶詰めした一期一会。度数が一定やないのも「その樽の今を瓶に閉じ込めた」と思たら、むしろロマンやんか。
いつか出会えたら、その煙の溶け具合をじっくり確かめたいな。
ソリスト ピーテッドと、他のソリストはどう違う?
カバラン クラシックは、台湾モルトの入口。40%で飲みやすく、マンゴーやバニラのようなトロピカルな甘さをバランスよく楽しめる。
いっぽうソリストシリーズは、カバランの濃い担当や。ひとつの樽だけで瓶詰めするシングルカスクで、しかも加水なしのカスクストレングス。度数も樽番号もボトルごとに違う。
クラシックが「まずは台湾モルトへようこそ」と迎えてくれる受付なら、ソリストは奥の特別室から出てくる濃い担当や。
その特別室の中で、ピーテッドの立ち位置はかなりハッキリしとる。ヴィーニョ・バリックはワイン樽の果実味とチョコ感、PXシェリーはレーズンと蜜の極甘、オロロソはドライフルーツとナッツの濃厚さ。
みんな「甘さ・果実」の方向で勝負しとるなかで、ピーテッドだけが「煙」という別の武器を持っとる。同じ甘くて濃いソリストでも、奥にスモークの陰影があるぶん、表情が一段大人っぽい。
果実味のソリストをひととおり知ったあと、「ちょっと変化球が欲しい」ときに進む一本——それがピーテッドやと思うで。
ちなみに、同じシェリー樽でもバーボン樽でもない、唯一の「煙担当」っていうのがポイント。
バニラやココナッツのまろやかな甘さが好きならエクスバーボン、煙のニュアンスにそそられるならこのピーテッド、って覚え方が分かりやすい。
どっちもカバランの果実味が土台にあるから、方向は違っても“カバランらしさ”は共通しとるで。
約30,000〜35,000円、カバラン ソリスト ピーテッドは「買い」か?
正直に言うと、カバラン ソリスト ピーテッドは気軽に試す一本やない。30,000〜35,000円前後という価格は、ウイスキー初心者がいきなり買うにはかなり高い。
しかも度数も高く、味の密度も強いタイプやから、最初のカバランとしては少しハードルがある。まず台湾モルトを知りたいなら、40%のクラシックやディスティラリーセレクトのほうが入りやすい。
安さで強いスモークを楽しみたいだけなら、アイラの定番シングルモルトのほうがコスパはええのも事実や。
でも、カバランの果実味に「上品な煙」が乗った世界を味わいたい人にとっては、ピーテッドはかなり面白い候補やと思う。
麦芽じゃなく樽から煙を移す独特の造り、加水なしのカスクストレングス、樽ごとに度数や個性が変わる一期一会、そして限定色が強く出会いにくい希少さ。
価格だけ見れば高い。でも、造りと体験で見ると、ほかにあんまりないタイプの一本やな。安さで選ぶボトルやのうて、カバランの「煙の章」に踏み込むための特別な一本として考えると、納得しやすいと思うで。
カバラン ソリスト ピーテッドのおすすめの飲み方(予習)
まずはストレートで香りを見たい一本や。ただし、カスクストレングスやから度数はかなり高い。いきなり大きく口に含むより、少量をゆっくり試したい。
トロピカルフルーツ、トフィー、そして奥の穏やかな煙——この層を確認して、アルコール感が強ければ数滴だけ加水。この「数滴」が大事やと思う。薄めるというより、閉じてる香りの扉を少し開ける作業やな。
水を足すことで、甘い果実がふわっと広がったり、奥の煙が見えやすくなったりする可能性がある。特にこのボトルは煙が控えめやから、加水でバランスがどう動くか、ゆっくり遊べると思うで。
ロックも面白い。氷がゆっくり溶けることで、時間とともに度数が下がって、甘さと煙の表情が変わっていく。少し冷やすと、甘い厚みが締まって煙がくっきり立つかもしれん。
ハイボールも悪くないけど、この価格帯と濃さを考えると、最初の一本ではちょっともったいない。とはいえ、最初の一杯はストレートで。せっかくなら、樽がまとわせた穏やかなスモークを、そのまま確かめたい一本やな。
少量加水とストレートを行き来しながら、煙と甘さのちょうどええ着地点を探すのが楽しそうや。
カバラン ソリスト ピーテッドの購入方法・価格
| 購入先 | 価格の目安(700ml) | ひとこと |
|---|---|---|
| Amazon | 約30,000〜35,000円 | 在庫変動あり。度数表記(樽ごと)を要チェック |
| 楽天市場 | 約30,000〜35,000円 | ポイント還元日を狙うとお得 |
| Yahoo!ショッピング | 約33,000円前後 | 店・在庫で幅あり。送料も含めて比較を |
🥃 ウイスキー専門店でも探す
品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。単一樽のソリスト、しかも限定色の強いピーテッドは流通が安定しにくいから、専門店も選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)
📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方(武川・MALKS・Amazon・楽天・Yahoo!の徹底比較)
よくある質問(FAQ)
Q. ピーテッドって、麦芽を煙で燻したやつ?
A. ちょっと違うんや。このソリスト ピーテッドは、アイラのピーテッド・ウイスキーを寝かせてた中古樽で熟成して、樽に染み込んだ煙の香りを移した方式。麦芽そのものを煙で焼いてるわけやない。
日本の一部の説明文に「麦芽にピートを効かせた」と書いてあることがあるけど、正しくは“樽から移したスモーク”やで。
Q. アイラのスモーキーと同じくらい煙い?
A. いや、もっと穏やかや。樽から移った煙やから、焚き火やヨードでガツンというより、甘い果実の奥にうっすら土と煙が漂う控えめな立ち位置。
強い煙が欲しい人には物足りんかもしれんけど、スモーク入門にはちょうどええ方向やと思う。
Q. これって何か賞を獲った有名ボトル?
A. 正直に言うと、ソリスト ピーテッド単体の主要な受賞は、こちらで確認できてへん。
よく語られるカバランの「世界最高シングルモルト」(2015年)はヴィーニョ・バリック、「世界最高シングルカスク」(2016年)はアモンティリャードなど、別の銘柄の受賞や。
これらをピーテッドの手柄にして語るのはフェアやないから、当ブログでは混同せんようにしとるで。
まとめ:ピーテッドは「カバランの煙の章」
カバラン ソリスト ピーテッドは、ソリストシリーズの中でも唯一「煙」をまとった変わり種や。クラシックが台湾モルトの入口なら、ソリストは奥の特別室。その中で、ヴィーニョやシェリー系が果実と甘さの担当やとしたら、ピーテッドは煙の担当やな。
トロピカルフルーツとトフィーの甘い厚みが土台にあって、その奥に、アイラの樽が分けてくれた穏やかなスモークが寄り添う。
麦芽を燻すんやのうて、煙の染みた樽から香りを移す——台湾がピートの採れへん土地やからこそ生まれた、賢くて粋な造りやと思う。
ただし、気軽なボトルやない。価格は30,000〜35,000円前後、度数も高く、限定色が強くて出会いにくい。初めてカバランを試すなら、クラシックやディスティラリーセレクトのほうが入りやすいと思う。
それに、強烈な煙が欲しいなら、方向としてはアイラの王道ピートのほうが満足できるかもしれん。でも、カバランのトロピカルな果実感を知ったうえで、「ここに上品な煙が乗ったらどうなるんやろ?」って気になった人には、これ以上ない寄り道になる。
缶でカバランに興味を持って、クラシックで果実感を知って、ソリストの果実味をひととおり味わって、その先にこの「煙の章」がある。気にならんわけがないやろ。この甘さに煙がどう重なるんか、想像するだけでワクワクする一本やで。
🗣️ マッサンの一言(独断・偏見・妄想込み)
カバラン ソリスト ピーテッドは、台湾モルトの「煙の章」やな。「果実の部屋はもう回った? ほな、こっちに穏やかな焚き火があるで」って手招きしてくる一本や。
台湾はピートが採れへん。でも、無理に真似するんやのうて、アイラの煙が染みた樽を借りてきて、自分らの甘い果実味の上に上品なスモークを重ねる。この工夫がもう、めちゃくちゃカッコええやんか。
甘い南国フルーツの奥で、遠くの焚き火がパチパチ言うてる景色——想像するだけでワクワクするわ。スコッチでもジャパニーズでもない、台湾ならではの煙との付き合い方。
世界はまだまだ広いし、ウイスキーはほんま面白い。この穏やかな煙に乾杯できる日を、ワクワクしながら楽しみにしとくわ。ほな、ええ夜を🥃
📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)
分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。
ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。
カスクストレングス…樽から出したまま、加水でうすめてへん高い度数のボトルのこと。香りも味も力強いで。
ノンチルフィルタード…冷やしてゴミを濾す工程をあえてやらん造り。香味成分が残って、味に厚みが出やすいんや。
シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を寝かせとった樽。レーズン・黒糖・ナッツの甘い香りが付くで。
オロロソ(シェリー樽)…シェリーの中でも濃厚タイプ。ドライフルーツ・ナッツ・黒糖みたいなコクのある甘さが特徴や。
PX(ペドロヒメネス)…シェリーで一番甘いタイプ。レーズンや蜜みたいなとろっとした極甘の風味が付く樽や。
フィノ(シェリー)…シェリーで一番辛口・ドライなタイプ。ナッツやアーモンドの香ばしさが出るで。


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