YUZA Special Blendを予習レビュー|4,950円のYUZAは、なんで今出せたんか

YUZA Special Blend 予習レビュー(イラスト) ジャパニーズウイスキー

山形の遊佐蒸溜所から、10月1日に新しいブレンデッドウイスキー(※1)が出る。YUZA Special Blendや。

700ml・46度で、希望小売価格はカートン(化粧箱)なしなら4,950円(税込)。遊佐のシングルモルトはどれも1万円を超えるし、これまでのブレンデッドも8,250円と11,000円やった。

ワイが引っかかったんは、安さそのものより「なんで今なんか」のほうや。山形の酒の卸・武田庄二商店が酒販店向けに出した案内に、その答えのかけらがちゃんと書いてある。

さらに調べていくと、「Special Blend」という名前自体、今回が初登場やなかった。去年、ひと足先に海を渡っとったんや。

(※1)ブレンデッドウイスキー=モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混ぜて仕上げたウイスキー。詳しくはブレンデッドウイスキーの用語記事へ

※本記事は2026年10月1日の発売前に、公開情報をもとに書いた予習レビューやで。

YUZA Special Blend(ブレンデッドジャパニーズウイスキー・700ml・46度)

希望小売価格(税込):カートンなし 4,950円/カートン付き 5,280円

【結論】こんな人におすすめ

  • ✅遊佐が気になっとったけど、1万円を超えるシングルモルトには手が出えへんかった人
  • ✅バーボン樽が軸のシングルモルト「YUZA」とはちがう、シェリー樽由来のレーズン香を前に出した遊佐が気になる人
  • ✅46度のブレンデッドを、ストレートからハイボールまで気軽に使いたい人
  • ✅「なんで今なんか」みたいなボトルの裏話を、肴にして飲むのが好きな人

YUZA Special Blendって、どんな一本?

商品名YUZA Special Blend
種類ブレンデッド(ジャパニーズウイスキー)
造り手遊佐蒸溜所(山形県遊佐町・株式会社金龍)
原酒国産のグレーン原酒に、遊佐蒸溜所の多彩なモルト原酒
熟成年数表記なし(ノンエイジ)
アルコール度数46度
内容量700ml
希望小売価格(税込)カートンなし 4,950円/カートン付き 5,280円
発売2026年10月1日
表示基準日本洋酒酒造組合のジャパニーズウイスキーの表示基準に合致

卸の案内では、カートン付きは10月中旬ごろの出荷を想定しとる。

グレーン原酒(※1)は「国産」とだけあって、蒸溜所の名前は出てへん。Special Blendで「遊佐蒸溜所の原酒」と書かれとるんは、モルトのほうや。

(※1)グレーン原酒=トウモロコシなど、麦芽以外の穀物も使うて造るウイスキー原酒。軽やかで、ブレンデッドの土台になることが多い。詳しくはグレーンの用語記事へ

予習テイスティング

👃 香り

📕 公式テイスティング(遊佐蒸溜所)

レーズンやドライフルーツを思わせるシェリー樽由来の芳醇なアロマが広がり

🗣️ マッサンの予想

遊佐のシングルモルト「YUZA」は、バーボン樽の原酒で「クリーン、スウィート&フルーティ」を看板にしてきた。そこへ今回は、いちばん先頭にレーズンとドライフルーツが来とる。黒蜜みたいにどっしりした甘さより、YUZAらしい明るい果実の上に、干しぶどうの甘さが一枚かぶさる感じちゃうかな。

👅 味わい

📕 公式テイスティング(遊佐蒸溜所)

メローで複雑なフレーバーが幾重にも重なります

🗣️ マッサンの予想

「幾重にも」という言い方がええな。グレーンのやわらかい甘さを下地にして、遊佐のモルトの果実と、樽のスパイスが順番に顔を出すと予想するで。

🏁 余韻

📕 公式テイスティング(遊佐蒸溜所)

フルーティで切れの良い余韻が心地よく続き、蒸留酒ならではの力強さと奥深い味わいが感じられます

🗣️ マッサンの予想

ドライフルーツの甘さがべったり居座るより、果実とスパイスを少し残して、すっと引いていくタイプちゃうかな。切れがええなら、晩酌の1杯目にも、食事のあとの1杯にも合わせやすそうや。

🗣️ マッサンの一言

レーズンの香りのブレンデッドで、46度で、4,950円。たとえるなら、評判のケーキ屋が、焼き菓子の詰め合わせを手ごろな値段で出してきた感じや。看板のケーキ(シングルモルト)とはちがう顔やけど、店の腕はちゃんと入っとる——そんな一本やと予想するで。

実は去年、オーストラリアで先に出とった

Special Blendは、2026年に日本でいきなり生まれたボトルやない。

卸の案内では、2025年にオーストラリアのウイスキー愛好家の集まり「ウイスキークラブ」向けに、600本を輸出した商品や。評判がよくて、今年も追加の注文が来とる。

オーストラリアの会員制クラブ「The Whisky Club」には、2025年7月の1本として、46%の「Yuza Special Blend」が載っとる。

そこで紹介されとる樽は、シェリー樽・ミズナラ樽(※1)・アメリカンホワイトオーク・バーボン樽の4つ。香りはミントと青リンゴ、軽い紅茶、スパイスの効いたバニラクリーム。味わいはキャラメルに煮たルバーブ、ミズナラの木からくるスパイス、最後はアップルターンオーバー(りんごの折りパイ)とハチミツ、とある。

日本の遊佐蒸溜所の言葉は「レーズン」と「ドライフルーツ」。同じ名前のボトルでも、切り取っとる景色がずいぶんちがうんや。日本で出す分の樽の内訳は書いてへん。

(※1)ミズナラ樽=日本のナラの木で造った樽。お香や白檀にたとえられる香りがつく。詳しくはミズナラ樽の用語記事へ

なんで2026年に、日本に来たんか

遊佐のブレンデッドは、2024年10月の「Classical Blend」が11,000円、2025年3月の「Signature Blend」が8,250円。そこへ2026年10月、カートンなしで4,950円のSpecial Blendが来た。2年で、ブレンデッドの入口の値段が半分を切ったわけや。

この1本が2026年に出てきたわけは、3つの材料でつながる。

① 使える国産グレーンが、やっとそろった

今回、グレーンウイスキーも十分な量が熟成してきたことから、国内展開するものです。

— 武田庄二商店「YUZA Special Blend のご案内」より

Special Blendは、ジャパニーズウイスキーの表示基準(※1)に合致しとる。ジャパニーズを名乗るには、原酒を日本の蒸溜所で造って、700リットル以下の木の樽で、日本の中で3年以上寝かせなあかん。グレーン原酒も例外やない。

つまり、国産のグレーンなら何でもすぐ混ぜられる、というわけにはいかん。国内に出せるだけの量がそろうまで、時間が要ったわけやな。

(※1)ジャパニーズウイスキーの表示基準=日本洋酒酒造組合が決めた、「ジャパニーズウイスキー」を名乗るための決まり。水は日本で採水したもの、糖化・発酵・蒸留は日本の蒸溜所、700L以下の木の樽で日本で3年以上貯蔵、日本で瓶詰め、40度以上。詳しくはジャパニーズウイスキーの記事へ

② 配合を、シグネチャーより少しグレーン寄りに

卸の案内には、Special Blendは、いまのSignature Blendよりグレーンの比率が少し高いとある。

さかのぼると、最初のClassical Blendはモルトが6割を超えとって、キーモルト(※1)はミズナラ樽の原酒。Signature Blendは、ミズナラ樽をはじめとする遊佐のモルト原酒を、ふんだんに使うた一本や。

モルトを6割超使うた1本目があって、Special Blendは、いまのSignatureよりもうひと押しグレーン寄り。遊佐のモルトに全部を背負わせるんやのうて、グレーンにも役目を持たせた配合やな。

(※1)キーモルト=ブレンドの味の方向を決める、鍵になるモルト原酒。詳しくはキーモルトの用語記事へ

③ 先にオーストラリアで、600本

去年のオーストラリアの600本で、商品としての形と、飲んだ人の反応は先に出とった。そこへ、グレーンの量がそろった。

並べてみると、なんで2024年でも2025年でもなく2026年なんかが、すっと腑に落ちる。

メリット・デメリット

✅ メリット

  • ✅4,950円で遊佐に入れる:シングルモルトは1万円超え、これまでのブレンデッドは8,250円と11,000円。カートンなしなら4,950円で、遊佐のモルトに触れられる
  • ✅46度で、表示基準に合致:値段を抑えても度数は46度。国産のグレーンと遊佐のモルトで組んだ、表示基準どおりのジャパニーズウイスキー
  • ✅シェリー樽由来の果実香:バーボン樽が軸のシングルモルト「YUZA」とちがって、レーズンやドライフルーツの香りが先頭に来る
  • ✅海外で先に出とった:2025年にオーストラリアへ600本。卸の案内では、評判がよくて今年も追加の注文が来とる

❌ デメリット

  • ❌5,000円を切るのはカートンなしだけ:カートン付きは5,280円で、出荷は10月中旬ごろの想定。贈り物にするなら、少し待つことになる
  • ❌グレーンの出どころは非公開:「国産」とだけあって、どこの蒸溜所のグレーンかは出てへん
  • ❌配合と樽の内訳も出てへん:グレーンの比率は「Signature Blendより少し高い」まで。日本で出す分の樽の内訳も書かれてへん
  • ❌年数の表記なし:熟成年数は書かれてへん(ノンエイジ)

🗣️ マッサンの一言

ワイは8月のウイスキーメッセで、遊佐を2本飲んどる。YUZA 2026は、バニラとハチミツを感じて、飲みやすくておいしいウイスキーやった。シェリー樽の原酒をキーモルトに使うたYUZA Spring in Japan 2024も、バニラの感じに軽やかなフルーティーさで、スッキリした印象やった。せやからSpecial Blendのレーズンの香りも、どっしり重たいシェリーやのうて、この軽やかさの上に乗ってくると予想するで。

遊佐のボトルと並べてみる

遊佐のブレンデッド3本と、シングルモルトの定番を横に並べると、Special Blendの立ち位置が見えてくるで。

銘柄 種類・発売 度数 希望小売価格(税込・700ml) 遊佐蒸溜所の言葉から
YUZA Special Blend
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ブレンデッド
2026年10月
46度 4,950円(カートンなし)
5,280円(カートン付き)
レーズンやドライフルーツを思わせるシェリー樽由来の香り
YUZA Signature Blend
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ブレンデッド
2025年3月
48度 8,250円 ミズナラ樽をはじめとする多彩なモルト。さわやかなピートのニュアンス
YUZA Classical Blend
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ブレンデッド(数量限定)
2024年10月
48度 11,000円 モルト比率6割超。キーモルトはミズナラ樽原酒
YUZA 2026
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シングルモルト
2026年3月
51度 13,750円 バーボン樽の原酒から選んだ「クリーン、スウィート&フルーティ」

Signatureは、ミズナラ樽の原酒やピートのニュアンスで「遊佐のモルトの幅」を見せるブレンド。Specialは、レーズンやドライフルーツの香りで入口を広げるブレンド。

上下やのうて、役目のちがう2本やとワイは見とる。

どう飲むのがよさそう?

まずはストレートで、少なめに注ぐ。46度あるから、香りが開くまで少しグラスで置いてから口に運びたい。

そのあと水を数滴たらすと、レーズンの奥から、遊佐のモルトの果実が顔を出してきそうや。

ハイボールなら濃いめ。レーズンの甘さが、炭酸に負けんようにな。

💰 YUZA Special Blendの最安値をチェック

価格は時期で変動。購入前に複数サイト比較を。

🥃 ウイスキー専門店でも探す

品揃え豊富な専門店なら、レア銘柄や限定品も見つかりやすいで。価格を比べる時の選択肢に入れてみてな。
▶ 武川蒸留酒販売(山梨の洋酒専門店・品数豊富でコスパ◎)
▶ MALKS(モルクス)(ベルーナ運営・希少/限定ボトルに強い)

📰 当サイトのガイド記事:ウイスキーを安く買う方法|5大通販ショップの賢い選び方

まとめ|4,950円は、遊佐の入口を広げる値段

YUZA Special Blendは、2026年10月1日発売のブレンデッドジャパニーズウイスキー。700ml・46度で、カートンなし4,950円、カートン付き5,280円(税込)。

国産のグレーン原酒に遊佐の多彩なモルト原酒を合わせて、香りの先頭にはシェリー樽由来のレーズン。

はじめは、ワイも「手ごろなYUZAが出るんやな」くらいに思とった。ほんで調べていくと、2026年に国内へ出てきた流れが見えてきた。使える国産グレーンがそろったこと、Signatureより少しグレーン寄りの配合、そして去年のオーストラリアの600本や。

🗣️ マッサンの一言

シングルモルトで蒸溜所の顔を見せて、ブレンデッドで幅を広げて、今度は5,000円を切るところまで降りてきた。遊佐の歩みを知ってから注ぐ1杯目は、香りがひとつ多う感じられるんちゃうかな。レーズンの向こうに、鳥海山の麓の小さな蒸溜所が見えてくるで。

🥃 YUZA Special Blendを手に入れる

国産グレーン×遊佐のモルト。シェリー樽のレーズンが香る46度のブレンデッド

よくある質問

Q. 数量限定なん?
A. 遊佐蒸溜所の商品ページでは、Special Blendに「数量限定」の印は付いてへん。Fairy in SummerやClassical Blendには付いとるから、そこはちがいやな。

Q. カートンなしとカートン付きは、中身がちがうん?
A. 中身は同じYUZA Special Blendで、ちがうのは箱と値段や。卸の案内では、カートン付きは10月中旬ごろの出荷を想定しとる。

Q. 遊佐蒸溜所って、どんな蒸溜所?
A. 2018年に山形県遊佐町で動き出した、山形県初のジャパニーズウイスキーの蒸溜所や。ウイスキーづくりが初めての若いスタッフで始めた話や、代表ボトルは遊佐蒸溜所ガイドにまとめとるで。

公式情報・参考リンク

📖 この記事に出てきた用語(タップで辞典へ)

分からん言葉があったら、ここから用語辞典でサクッと確認してな。

ピート/ピーテッド…泥炭(ピート)で麦芽を燻して付ける、焚き火や正露丸みたいなスモーキーな香りのことや。

シェリー樽…スペインの酒精強化ワイン「シェリー」を熟成させた樽や、ウイスキー用にシェリーで風味づけ(シーズニング)した樽。中身のシェリーの種類で味の向きが変わるんや。

ミズナラ樽…日本産のオーク(ナラ)の樽。白檀やお香みたいな“和”の香りが付く、世界が憧れる希少な樽やで。

オーク…ウイスキー熟成の主要樽材。アメリカン(甘いお菓子系)/ヨーロピアン・スパニッシュ(濃厚ドライフルーツ系)/ミズナラ(和のお香系)/フレンチ(上品スパイス系)などの樽材で香味の方向性が決まる。

アメリカンオーク…バーボン樽の主役(Quercus alba)。バニリンとラクトンが豊富で、バニラ・ココナッツ・キャラメル系の甘い樽香を生む。世界のウイスキーの主力熟成樽やで。

NAS(ノンエイジ)…熟成年数をラベルに書いてへんウイスキーのこと。年数のちがう原酒を組み合わせることもあるけど、NASっちゅう言葉だけでは中身の年数までは分からへん。

バーボン…アメリカ生まれのウイスキー。コーン51%以上+焦がした新樽(バレル)熟成が主な条件やで。

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